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太陽光発電の良いイメージ悪いイメージ!導入すべき?!

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太陽光発電の普及により、導入前に感じるイメージは消費者によって様々です。

実際に設置して太陽光発電をイメージ通りで活用できる場合と、イメージ通りでない場合、悪いイメージだったけれど、よく調べてみれば上手な使い方もあった等、イメージと実際の使い勝手の ギャップも様々です。

本記事では、太陽光発電を導入する際に、知っておきたい消費者が太陽光発電に対するイメージについて、良いイメージと悪いイメージについて解説します。
後から後悔しないように、イメージと現実のギャップを無くしておきましょう。

太陽光発電の良いイメージ5つ

太陽光発電に対する良いイメージは以下の内容があげられます。

良いイメージについては、太陽光発電のメリットとして、とりあえず知っている消費者の方が多くいらっしゃいます。

良いイメージを正しく理解できるように、もう少し具体的に確認していきましょう。

  1. 電気代が安くなる
  2. 余剰電力を売電できる
  3. 災害対策になる
  4. 蓄電池でメリットがある
  5. 環境にやさしい

太陽光発電の良いイメージ1:電気代が安くなる

太陽光発電の最大の魅力は、電気代が安くなるということです。

電気代の高騰がいつまで続くかわからない状況に、再生可能なエネルギーを使ったお得な方法として太陽光発電を導入検討している消費者も多いです。

では、電気代の節約のイメージについて、具体的な数値で確認しておきましょう。

例えば、5kWの太陽光発電を設置している一般家庭の年間の発電量は、全国平均6075kWhです。そのうち31.2%が自家消費される割合になります。                                   1年間に自家消費する電気量を計算すると、およそ1895kWhになります。                        したがって、年間で節約できる電気代は、58,745円相当の計算になります。                    1895kWh(年間n自家消費する電気量)× 31円kWh(電気料金単価)=58,745円

ただし、この数値は、各家庭で契約してる電気プランや、太陽光パネルの設置条件、ライフスタイルなどによって変動しますので、さらに具体的な計算は、設備を導入する前にシュミレーションすることをおすすめします。

また、太陽光発電の導入で電気代を安くするには、相性の良いオール電化にしたり蓄電池を併用したり、電気の使い方を見直す等、買電量を減らす対策をしましょう。

太陽光発電の良いイメージ2:余剰電力を売電できる

太陽光発電のメリットは、発電した電気を売ることができることです。昼間に発電した電気を自家消費して余った電気は、固定価格買取制度(FIT制度)を利用して売電することができます。

太陽光発電で発電しない夜間は、電力会社から電気を買って使うことになりますが、電気代を安くなる深夜割安プランに変更すれば、電気代を抑えることも可能です。

では、太陽光発電は売電できるお得なイメージをもう少し具体的に確認しましょう。

売電する場合は、経済産業省で定められたルール「固定価格買取制度/FIT制度」に基づいて利用します。                                                固定価格買取制度(FIT制度)とは、太陽光発電で作った電気を固定価格で電力会社に買い取ってもらう仕組みです。                                                     はじめに契約した買取価格10年または20年間、売電することができます。FIT制度では、設備規模(産業用または住宅用)によって条件やルールが異なります。
買取価格については、毎年変動しますので、契約時の単価を確認して、売電するメリットがあるか事前にシュミレーションすることが必要です。
2023年度の買取価格は、住宅用10kW未満の太陽光発電の場合、1kWhあたり16円です。

売電収入の計算については、以下を参考にしてください。

  • 容量5kWの太陽光発電の場合、年間の発電量は平均6075kWh
  • 発電量から売電される割合は平均68.8%。年間に約4180kWhが売電できる
  • 2023年の売電価格16円で計算すると、年間の売電収入は、6万6880円
    (経済産業省の調査データより)                                           年間売電量4180kWh × 売電価格16円 = 年間の売電収入6万6880円

さらに、売電するか検討する前に、初期費用の回収期間と元が取れるかどうかについて 、シュミレーションをしましょう。太陽光発電の初期費用回収は、平均して10年と言われています。

初期費用回収の計算については、以下を参考にしてください。

初期費用÷(売電収入と光熱費の削減額の合計額-維持費)=回収期間

売電収入の計算ができたら、太陽光発電での売電収入を増やす方法についても抑えておきましょう。

太陽光発電で一定した電気を作るには、太陽光パネルの性能、設置条件やメンテナンスなど、適切な対応が必要です。

太陽光発電の良いイメージ3:災害対策になる

太陽光発電は、災害時停電時の電源確保に役立つシステムです。台風や地震など災害の多い日本では、万が一に備えた準備が必要です。そこで太陽光発電を導入することで安心・安全な環境を整えておくことができます。

災害時には、何日も停電が続くこともありますので、太陽光発電と併用して蓄電池をセットしておくと、不便な生活を解消することができます。

では、もう少し具体的に、災害時に役立つ太陽光発電について確認しましょう。

太陽光発電を停電時に利用するには、パワーコンディショナーの「自立運転機能」を稼働させることが必要です。
パワーコンディショナーは、太陽光発電で作った電力を家庭で使えるように直流から交流へ電力を変換する機器です。                                                   パワーコンディショナーには、非常時用の機能として「自立運転機能」が搭載されています。

もし、停電が起きた場合には、太陽光発電は通常通りの設定では、いつも通りに電気を使うことはできないため、「自立運転機能」を利用することで非常時用の電源を確保することができるようになります。

なお、停電時に「自立運転機能」で使える最大電力は、1,500Wまでです。                                 携帯やパソコン、テレビ、冷蔵庫や洗濯機など消費電力の少ない家電は、1,500W以内であれば同時に使うこともできます。                                             一方、消費電力の大きいIHクッキングヒーターやエアコン等は、同時に稼働することはできないため注意が必要です。

蓄電池の導入については、太陽光発電で発電した電気を蓄えておけるので、停電時に備えるには、あった方が確実です。

蓄電池の容量については目安として6.5kWh〜7kWhがおすすめです。6.5kWhの蓄電池であれば、およそ1日停電が続いても家電を使って生活ができます。

太陽光発電の良いイメージ4:蓄電池でメリットがある

災害時に役立つ蓄電池については、普段の生活にもあった方が便利な設備です。蓄電池があると さまざまなメリットを得ることができます。

太陽光発電は昼間に発電した電気を貯めておいて後で使うことはできません。この太陽光発電のデメリットをメリットに変える設備が蓄電池です。

蓄電池に昼間に発電した電気を蓄えておけば、いつでも自由に電気を使うことができます。

では、もう少し詳しく蓄電池のメリットを確認しましょう。

太陽光発電でたくさん発電した電気を作ることができれば、蓄電池に貯めておいて、  天気の悪い日停電時などに有効活用できます。                                    発電量が増えれば買電量を減らして節約につなげることも可能です。                          また、発電量を増やして容量の大きい蓄電池を設置すれば、電気を自給自足して電気代の高騰に左右されず、電気を賄うことができます。

ただし、気を付けたいのは、蓄電池のデメリットについても知っておくことです。
つまり、蓄電池の悪いイメージを知っておいた方が、何を改善すればよいか判断できるようになるということです。

蓄電池のデメリットは、太陽光発電と一緒に購入するため、初期費用が高くなることです。そこで、初期費用を抑えるには、補助金制度や0円ソーラーなどを利用する方法があります。
蓄電池の補助金については、各自治体のホームページより情報公開されていますので、利用条件について確認すると良いでしょう。

また、各家庭によって適切な蓄電容量がありますので、容量の合わない蓄電池を設置してしまうと、メリットがデメリットになってしまうケースもあります。

蓄電池の容量は、以下の計算式で算出できます。ご自宅の1日の電気消費量を見積もって計算しましょう。

必要な電力量(容量Wh) = 消費電力量(W) × 時間(h)

太陽光発電の良いイメージ5:環境にやさしい

太陽光発電は、発電時に二酸化炭素を排出しないため、環境にやさしいシステムです。
再生可能なエネルギーを利用しているため、太陽がある限り資源に困ることがありません。

従来型の、石油・石炭・ガスなどの限られた資源を燃やして作る電気ではないため、地球温暖化など、環境問題の解決にも繋がっていきます。

  • 再生可能エネルギー:石油、石炭、天然ガスなどの資源に限りのある化石燃料エネルギーとは異なり、太陽光、風力、水力、地熱、バイオマスなど、資源が枯渇せず繰り返し利用できるエネルギーを再生可能エネルギーと言います。

太陽光発電の悪いイメージ5つ

太陽光発電を導入する際は、良いイメージが正しい情報であるか確認し、さらにデメリットになる悪いイメージについても確認しましょう。

太陽光発電はやめたほうがいいと言われているのは、悪いイメージをそのまま受け取ってしまったり、導入前に基本知識を理解していない場合に起こりやすくなります。

太陽光発電の悪いイメージについては以下の内容があげられます。

  1. 初期費用が高い
  2. 屋根や建物の耐震に影響する
  3. 発電しないこともある
  4. メンテナンスがめんどう
  5. 訪問販売でだまされる

太陽光発電の悪いイメージ1:初期費用が高い

太陽光発電は高額な初期費用がかかります。節電や売電収入により費用対効果があると言われていますが、100万以上の費用をかけて導入するメリットはあるのか?見極めることが必要です。

太陽光発電の設置費用は、1kWあたり平均26.1万円です。                         一般的に需要の多い容量「3~5kW」で計算した場合、平均78.3万〜130.5万円です。
(2023 年度の家庭用太陽光発電システムの設置費用の場合)

太陽光発電の初期費用は、設備費用、施工費用がかかります。また導入後のメンテナンス費用についても準備しておく必要があります。                                                         万が一、撤去する場合に備えて撤去費用についても相場や処理方法等も確認しておきましょう。

また、費用を抑える方法として、補助金制度の情報もチェックしましょう。

太陽光発電の悪いイメージ2:屋根や建物の耐震に影響する

太陽光発電は、屋根上に太陽光パネルを設置するため、屋根や建物への影響を心配される方もいらっしゃいます。

太陽光パネルを屋根の上に設置する際は、パネルを横に敷き詰めるので一点に重さがかかることはありません。屋根にかかる荷重が分散するように施工を行います。したがって、屋根や建物に負担がかかるような心配はありません。

ただし、気をつけたい点は、地震が起きた場合や老朽化した建物の屋根に設置した場合は、   太陽光パネルの重さでトラブルとなる可能性があります。

導入後にトラブルとならないように、事前に屋根の状態を点検をしてから施工を行って、地震に備えて耐震補強なども検討することをおすすめします。また、適切な設置業者に依頼することも大切です。

太陽光発電の悪いイメージ3:発電しないこともある

太陽光発電は、状況によっては発電しない場合もあるため、発電した電気で節約したり売電できるのか不安だという方もいらっしゃいます。

太陽光発電は、発電量が変動する要素を知っておかないと、導入後に上手く管理して使うことが難しくなります。

太陽光発電は、天気の悪い日には発電効果が低下し、季節、地域、時間帯などによっても発電効果が変動します。

また、メンテナンスが行き届いていない場合も、発電量が低下します。太陽光発電を設置すれば、電気が思うように賄えるということはなく、さまざまな環境の変化を察知して、賢く管理することが必要です。

さらに、発電効率の高い機種を選ぶことも重要です。

太陽光発電の悪いイメージ4:メンテナンスがめんどう

太陽光発電は導入後も定期的なメンテナンスが必要です。太陽光発電で発電効率を高めるには、太陽光パネルの掃除や故障箇所を早めに見つけるなど、点検が必要です。

設備は導入したけれどメンテナンスが面倒で放置して使っていると、故障やトラブルの原因となり導入効果が期待できません。

住宅用の太陽光発電10KW未満の設備は、メンテナンスが義務化されていますので、法律にしたがって対応しましょう。

太陽光発電、蓄電池、周辺機器にはそれぞれ寿命法定年数が決まっているので、どれくらいの期間で利用できるシステムなのか?事前に把握しておくことをおすすめします。

もし、故障や交換で、修理が必要な場合は、メーカー保証でカバーできる機種もありますので、導入前に保障内容を確認しましょう。

太陽光発電の悪いイメージ5:訪問販売でだまされる

太陽光発電を悪徳業者から購入してだまされたニュースもあり、太陽光発電の悪いイメージに繋がっています。

訪問販売がすべて悪いということはありませんが、セールスマンと距離感を持って対応するように注意しましょう。

太陽光発電の導入を検討している場合は、訪問販売を避けて実際に販売店で相談して決めた方が安心です。
また、だまされないためには、太陽光発電の基礎知識は理解しておいた方が、真偽を判断しやすくなります。

結局、太陽光発電はやめたほうがいいの?

太陽光発電を導入する際は、やめたほうがいいと言われる悪いイメージについて解消できれば、 導入した方が良いことになります。一方、悪いイメージを解決できない場合は、導入効果がないのでやめたほうが良いということになります。

例えば、高い初期費用を補助金制度でカバーできるのならば問題なく設置できることになります。

また、発電量が得られない設置条件であっても、架台を設ける施工技術で太陽光パネルを設置できれば問題を解決できます。

メンテナンスについては、メーカー保証内容が充実していて、設置業者に相談しながら適切な管理ができれば、面倒な負担も軽減することができます。

太陽光発電はやめたほうがいいという意見については、各家庭の条件によってもケースが異なりますので、個々に改善できるポイントを洗い出して対応しましょう。

太陽光発電の上手な活用例

太陽光発電は、蓄電池と併用することで、太陽光発電のメリットを最大限に活用できます。蓄電池があれば、自家消費しやすく売電するにも余剰電力を増やしやすくなります。

また、太陽光発電の初期費用回収に大きく反映するため、売電収入について、固定価格買取制度の内容を理解して、メリットがあるようにシュミレーションしておきましょう。

さらに、太陽光発電と相性に良いエコキュートを設置して、電気代の節約に繋げましょう。
エコキュートを設置するメリットは、ガス消費量を減らして安い深夜電力を利用すれば光熱費を安くしてガス給湯器よりもおよそ1/3くらいの節約が可能です。

また、電気自動車(EV)に搭載されている大容量バッテリーを蓄電池の代わりとして活用する方法もおすすめです。
エコキュート、電気自動車(EV)の導入では、補助金が利用できますので、費用負担を減らすために合わせて検討すると良いでしょう。

まとめ

太陽光発電には良いイメージと悪いイメージが拡散されているため、いったん、正しい情報を理解してから、イメージ通りに導入して維持管理できるか検討しましょう。
太陽光発電はやめたほうがいいという意見と、一方、つけてよかったという意見もあります。どちらの意見も参考にして、各家庭、独自の条件に合わせて選んでいきましょう。

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