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太陽光発電の導入はやめたほうがいいの?やめたほうがいい家庭と損する家庭とは

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太陽光発電は、さまざまなメリットがある一方、導入して後悔した方のコメントや、難しいので導入を躊躇している方の意見から、やめたほうがいいという声もあります。

太陽光発電は、メリット以外にデメリットもしっかり理解しておかないと後悔する可能性が高くなります。

本記事では、太陽光発電の導入はやめたほうがいい理由と損をした人の特徴、つけてよかった人の意見としてメリットについて解説します。

太陽光発電の導入をやめたほうがいい理由

太陽光発電はやめたほうがいいと言われる理由について確認していきましょう。

  • 初期費用が高い
  • 売電しても元が取れるかわからない
  • 施工不良で問題が起きた
  • メンテナンス費用を予算に入れてなかった
  • 設置条件によって発電効率が安定しない
  • 近隣トラブルが発生した

初期費用が高い

太陽光発電を導入する場合、初期費用が高いことは消費者の負担になっています。

太陽光発電に必要な設備は、太陽光パネル、パワーコンディショナー、周辺機器、さらに蓄電池も一緒に設置すると高額な費用を準備する必要があります。

太陽光発電の設置費用は、1kWあたり平均26.1万円程度。                                 一般的に需要の多い容量「3~5kW」で計算した場合、78.3万〜130.5万円程度になります。

高額な初期費用を抑える方法として、国や地方自治体からの補助金を利用すると、費用負担を減らすことができます。

売電しても元が取れるかわからない

FIT制度の売電価格が低下しているため、導入しても元が取れるのか期待できないということがあげられます。

『経済産業省・資源エネルギー庁』が公表している売電価格は、2012年「42円」から2023年には「16円」まで下がっています。

10KW未満の売電価格の推移

売電価格 売電価格
2012 42円 2018 26円
2013 38円 2019 24円
2014 37円 2020 21円
2015 33円 2021 19円
2016 31円 2022 17円
2017 28円 2023 16円

住宅用太陽光発電の売電契約は、同じ売電価格で買取期間10年間と定められています。

例えば、2023年11月に売電をスタートした場合、10年後の2033年11月以降に終了することになります。

10年間の売電期間を過ぎて、FIT制度の適用が終了した場合も継続して売電することはできます。
ただし、売電価格が年々下落傾向にありますので、契約前に売電収入についてシュミレーションすることをおすすめします。

  • 売電価格が下がった理由
    太陽光発電設備の導入コストが安くなったので売電価格も下がっています。売電価格の設定は、太陽光発電の初期費用や工事費や維持費などに合わせて考慮されていますが、年々、太陽光発電設備を安く購入できるようになってきて市場の拡大によって売電価格が調整されるようになっています。
    もともと売電価格は、初期費用を回収できるように設定されているので、初期費用が安くなれば売電価格が下がる仕組みになっています。

施工不良で問題が起きた

太陽光発電の設置業者を選ぶ際は、施工不良や詐欺に巻き込まれないことが重要です。

いくら、良い製品を設置条件を考慮して導入しても工事を行う業者の質が悪いと、導入効果がなくなってしまいます。

特に、太陽光パネルの設置工事で、あとから雨漏りトラブルが発生している事例もあります。  また、悪質な訪問販売に相場よりも高い見積もりで騙されるケースもあります。

太陽光発電の設置業者は、専門知識のある施工IDや安全に施工できる実績や経験が必要です。  やめたほうがよかったとならないように、設置業者選びには十分注意するようにしましょう。

メンテナンス費用を予算に入れてなかった

太陽光発電は、発電効果を維持するために導入後にメンテナンスを定期的に行う必要があります。

10KW未満の住宅用太陽光発電は、法律でメンテナンスの義務化が定められています。

太陽光発電設備の法定耐用年数17年寿命はだいたい30年くらい、メーカー保証は、    無償で10年〜20年間が一般的です。さらに有料で5年延長保証が付くメーカーもあります。

これらの年数を基準に、できるだけ長期に利用して費用対効果を高めるためには、定期的なメンテナンスが重要になります。

※太陽光発電設備の法定年数と寿命の目安
  • 太陽光パネル:法定耐用年数 17年/寿命 20年~30年程度
  • パワーコンディショナー:法定耐用年数17年/寿命15年~20年程度
  • 蓄電池:法定耐用年数6年/寿命20年~30年程度
  • 売電メーター:10年ごとに交換が義務付けられている
  • 接続箱:寿命10年〜15年程度
  • 架台:法定耐用年数17年/寿命25年程度
※太陽光発電設備の容量5kWを想定した場合
  • 1回当たりの点検費用:2.9万円程度(3~4年ごとに1回の点検にかかる費用)
  • パワコンの交換費用:22.4万円程度(20年間に一回の交換にかかる費用)
  • 10kW未満住宅用太陽光発電の年間維持費:およそ3,690円/kW
    2.9万円×5回+22.4万円 ÷ 5kW ÷ 20年間 = 約3,690円/kW/年
    容量5kWの設備の場合は、5kW×3,690円=年間維持費1万8,450円になります

設置条件によって発電効率が安定しない

太陽光発電システムは、設置する地域、季節や天候によって左右されますので、居住地の地域性をしっかり押さえて発電効果に繋げて行くことが重要です。

平均的な全国の日射量については、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)による「日射量データベース閲覧システム」を利用して、年間時間別の日射量データと年間月別の日射量データについて調べることができます。

また、季節や天候については、居住する地域性を考慮してシュミレーションしましょう。さらに、製品を選ぶ際は発電効率の高い機種を選ぶことも重要です。

ただし、発電量のシュミレーションを行っても、自然環境による影響は避けられないため、
誤差が生じることを踏まえて、できるだけ良い条件を揃えることが必要です。

近隣トラブルが発生した

太陽光パネルを北向きに設置した場合、日光が太陽光パネルが反射してご近所の建物の窓などに反射した光が差し込んで問題が起こるケースがあります。

ご近所の方が眩しいと感じる弊害や反射光で部屋の温度が上昇する被害などがあります。

反射光トラブルについては、太陽光パネルを設置する前に、業者とよく相談して近隣住民への影響を考える必要があります。

太陽光発電導入で7割が損する?その理由と損する家庭の特徴

太陽光発電はやめたほうがいいと言う意見や、損をしている家庭には共通する特徴があります。 導入後のトラブルにならないように、以下のポイントを確認しましょう。

  • 太陽光発電について基礎知識不足だった
  • 見積もりは1件で決めてしまった
  • 売電収入に期待し過ぎた
  • 自家消費について理解がなかった
  • 太陽光発電の設置条件がそろっていなかった

太陽光発電について基礎知識不足だった

太陽光発電は、難しいと言われる理由として、さまざまな要素を総合的に組み合わせて判断する必要があるからです。

まずは、太陽光パネルで得られる発電量について、発電量に関わる自然環境の変動や設備機器の仕様と設置条件、導入後のメンテナンス、費用対効果のために、FIT制度を理解することや電気代節約の方法など、他にも多角的に考えて計画する必要があります。

太陽光発電で損をした人の傾向は、難しいので設置業者に丸投げをしてしまったり、業者の言う通りにしてしまったりすることです。
もちろん、専門的な部分は、業者に相談しながらで良いのですが、その前に、まずは太陽光発電の基礎知識については理解しておくことをおすすめします。

見積もりは1件で決めてしまった

太陽光発電の初期費用を検討する際は、複数の設置業者に見積もりを取ることが必要です。

1社のみで決めてしまうと、他社と比較できないため判断がブレる場合もあります。

複数社の見積もりを比較することで、内容の違いから疑問点にも気が付きやすくなります。比較する際の判断材料として、太陽光発電の費用相場を知っておくと役立ちます。また、補助金制度が利用できるかどうか確認しましょう。

過剰な値引きをしている場合は要注意です。妥当な金額について判断できるようにしましょう。

売電収入に期待し過ぎた

売電収入を得るためには、電気消費量よりも発電量を大幅に増やす必要があります。

太陽光発電は、天候や季節、設置条件に大きく左右されるシステムです。発電量が予想したよりも少なくなる日もあります。したがって、余剰電力が少なければ売電収入もあまり期待できません。

売電収入を得るためには、システムを導入する前にしっかりシュミレーションを行う必要があります。
また、売電価格は低下傾向にあるため、収入の目途が付かない場合は、自家消費型で利用することも検討すると良いでしょう。

自家消費について理解がなかった

太陽光発電システムを利用する方法には、大きく2つ「全量売電型」と「自家消費型」があります。「全量売電型」は、太陽光パネルで発電した電気を全て電力会社へ売る方法。「自家消費型」は、太陽光パネルで発電した電気を自宅のみで消費する方法です。

太陽光発電の特徴は、売電収入が得られるということがありますが、一方、自宅のみで消費するだけでも、電気代の節約になり、費用対効果がある方法です。

また、自家消費型でも、太陽光パネルで発電した電気を自家消費しながら余剰電力を売電する方法もあります。
いずれの方法も、まずはライフスタイルと普段の電気使用量などを考慮して、個々にふさわしい方法を選ぶことが大切です。

太陽光発電の設置条件がそろっていなかった

そもそも、太陽光発電を設置できる住宅であるかどうか判断を間違えると後悔します。

例えば、老朽化した築年数の多い住宅や、屋根が劣化している場合などは、屋根が太陽光パネルの重さに耐えられる状態であるか点検が必要です。

また、屋根の方角が北向きだったり、近隣に高い建物や樹木がある地域では、設置は難しくなる可能性が多くなります。
設置条件を考えないで、工事を進めてしまうと、施工不良近隣トラブルが起きたり、発電効果も期待できなくなってしまいます。

太陽光発電があまり普及しない理由

太陽光発電があまり普及しないのは、消費者が導入を躊躇していることがひとつです。

躊躇してしまう理由は、高額なコストをかけて効果があるのか?という疑問と難しいシステムについて理解できていないということがあげられます。

太陽光発電を普及させる方法としては、売電収入に焦点を与えた情報よりも、自家消費型で得られるメリット・デメリットを知ることです。

自家消費型のメリットは、電気代節約にも繋がることや、蓄電池を設置することで災害時の対策にもなります。

また、初期費用とメンテナンス費用を確保するためには、国や地方自治体の補助券制度を積極的に利用して費用負担を減らすことです。

太陽光発電は高額な費用を投資するシステムですが、長期的な費用対効果を計算できれば環境保全にも貢献できるおすすめのシステムです。

つけてよかったと思うのはどんな人?太陽光発電のメリット

太陽光発電はやめたほうがいいという意見とは反対に、つかてよかったという反応もたくさんあります。ここでは、太陽光発電のメリットを解説します。

  • 電気代が安くなる
  • 売電収入が増える
  • 非常時でも電気を使える
  • 夏は涼しく冬は暖かくなる
  • エコキュートと併用で節約できる
  • 蓄電池とセットでさらにお得になる
  • 長期的に利用できる

電気代が安くなる

自家発電で電気を賄うことができるため、電力会社から購入する電気代の節約に繋がります。

電気代を抑える方法としては夜間の安いプランにすれば、昼間は太陽光で発電した電気を使って夜は安い電気代で生活することができます。

売電収入が増える

太陽光発電で使いきれなかった余剰電力を売って収入にすることができます。

売電価格の変動を確認して良いタイミングで契約すると良いでしょう。

非常時でも電気を使える

太陽光発電と蓄電池をセットで利用すると、停電時に貯めておいた電力を有効活用することができます。

太陽光発電は夜は発電しないので蓄電池を設置して昼間の電力を使うことができます。

夏は涼しく冬は暖かくなる

屋根の上に太陽光パネルを設置するので、パネル下の室温が快適になる効果があります。
架台を設置した場合は屋根材と太陽光パネルの間の空気層によってさらに効果が高まります。

お部屋の温度を調節できると、エアコンや暖房機器の消費電力も小さくなるため節約効果も高まります。

エコキュートと併用で節約できる

夜の安い電気代でエコキュートを使ってお湯を沸かし、電気代の高い昼間は、太陽光発電の発電量を使って家庭の消費電力を賄うことができます。

また、エコキュートと太陽光発電を連携すれば、昼間に使用する電気消費量が減るので、余剰電力が増えて売電収入を増やすこともできます。

蓄電池とセットでさらにお得になる

発電した電気を蓄えられるので、災害時や停電時に非常用電源としても活用できます。

また、余剰電力をうまく利用するには蓄電池があると効果的です。

長期的に利用できる

太陽光パネルの寿命30〜40年で、製品メーカーごとに15〜25年長期保証が受けられるため、一度導入すれば長く利用することができます。

まとめ

太陽光発電は、導入前の準備と導入後の適切な維持管理ができれば、メリットの多いシステムです。一方、知識不足や不適切なアドバイスを基に導入してしまうと、やめたほうがいい、後悔したという結果となってしまいます。
太陽光発電を導入する際は、事前準備をしっかり行ってメリットが得られるようにデメリットも知って安全なシステムを設置できるようにしましょう。

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