オプション工事なら「オプション工事ドットコム」

【太陽光発電の工事】流れ、費用、業者選びまで徹底解説

この記事は約10分で読めます。

太陽光発電システムを導入する場合、工事はどんな流れで費用はいくらぐらいかかるのか?必要な設備を準備する以外に、設置工事についても調べておく必要があります。

太陽光発電の工事では、費用相場を知って信頼のおける業者を選ぶようにしましょう。

本記事では、太陽光発電の工事の流れ、費用、業者選びについて解説していきます。

太陽光発電の工事費含む必要な初期費用

太陽光発電システムを導入する際は、以下の初期費用を考えておく必要があります。
経済産業省のデータによる太陽光発電の初期費用の相場になります。

ご覧の通り、初期費用の内訳では「太陽光発電パネルの費用」と「工事費用」が特に高額となっています。
設備費用以外の工事費については、高いか安いかだけではなく費用に見合った効果が見込めるように適切な業者を選ぶようにしましょう。

※初期費用の内訳

設備 1kwあたりの費用相場 5kwあたりの費用相場
太陽光発電パネル 17.1万円 85.5万円
パワーコンディショナー 4.2万円 21万円
架台 2.1万円 10.5万円
蓄電池 13.7万円
工事費用 6.6万円 33万円

太陽光発電システムの工事について

では、太陽光発電システムを導入する場合、どんな工事をするのか?確認しておきましょう。

太陽光発電システムの工事は、大きく分けて仮説工事、設置工事、電気工事を行います。

太陽光発電システムの工事を依頼する際は、設置工事と電気工事を両方できる業者の方が一括して見積もりができて施工期間も短く対応してもらうことができるのでおすすめです。

仮設工事

太陽光発電パネルを屋根に設置するために、工事に必要な仮設足場を作ります。近隣住宅と接している場所では、後でトラブルにならないように養生を行います。工事中の落下物防止のために養生シートなどで保護するようになります。

しかし、設置業者の中には仮設足場を削って工事費用を安くしている会社もあります。
仮設足場なしで工事を行うと、安全面や近隣トラブルに問題が生じます。
作業員が不安定な状態で作業を行うために、適切な方法で設備機器を取り付けることができなかったり、安全が確保できないため転落事故のリスクも生じます。また、近隣への配慮がないことで後々問題になる可能性も高くなります。

仮設足場をしないで工事をする設置業者は、安全管理に問題があり信頼できる業者とは言えないため、依頼するのは控えた方が良いでしょう。

仮設足場工事の相場は、およそ10万円〜15万円くらいとなっています。足場工事は、別会社が請け負う場合が多いので、予算を組む際は別途、仮設足場工事費用を考えておくと良いでしょう。

設置工事

太陽光発電システムを導入するためには、太陽光パネルを最適な条件で設置するために架台の取り付け工事をします。

太陽光発電パネルに最適な角度は、地域や設置方法によって異なりますが、一般的に発電量を得るための角度は30度が適当であると言われています。

架台の工事では、最適な発電量にするために角度や高さを調整して設置するようになります。

太陽光発電パネルを設置する前の屋根の状態が適切ではない場合は、最適な状態に設計するために費用がさらに加算される場合もあります。

架台を設置した後は、太陽光発電パネルを1枚ずつ取り付けていきます。
パネルを設置する工程から電気工事が始まります。

電気工事

太陽光発電パネルを配線を繋ぎながら設置します。パネルを設置した後に、パワーコンディショナーなど周辺機器を設置して分電盤と接続工事をします。

パワーコンディショナーの設置場所は、日常生活に支障がない場所を選んで取り付けてもらうようにしましょう。
電気工事作業中は、分電盤への追加配線工事でブレーカーを落とす必要があるため、30〜60分程度、停電になります。
他には、太陽光発電パネルのケーブルをまとめるために接続箱や、電力会社が売電量を測定するために必要な売電メーター、太陽光発電の売電量などを確認できるカラーモニター等を設置します。

陽光発電システムの設置が終わったら、電気測定を行い太陽光発電が正しく機能するか最終チェックを行います。
最後に養生シートや足場を撤去して工事完了になります。

トラブルを防ぐ!太陽光発電工事の業者選びのポイント

では、次に、適切な工事業者を選ぶポイントについて解説していきます。
太陽光発電システムの工事費用は、初期費用のおよそ20%を占めています。

高額な工事費を出しても導入効果が見込めるように、以下のポイントを確認しておきましょう。

・販売から工事まで対応している設置業者を選ぶ
・取り扱いメーカーが複数社ある設置業者を選ぶ
・施工実績のある信頼度で設置業者を選ぶ
・施工ID資格を持っている設置業者を選ぶ
・アフターフォローやサポート体制のある設置業者を選ぶ
・事前点検や現場調査は充実している設置業者を選ぶ
・設置業者を決める前に屋根チェックをする
・設置業者を決める前に太陽光発電のシュミレーションをする

太陽光発電システムの工事業者は、自社製品の販売から工事まで一括して対応してくれる業者がおすすめです。販売だけ、設置工事だけ、電気工事だけ、といった分野ごとに依頼した場合は、後になって何かトラブルになったときに対応してもらえないケースもあります。

また、工事業者のサポート体制や保証制度が充実しているか?確認しておくと良いでしょう。

工事業者を見極める際は、施工実績が多く工事の技術や経験が豊富であることや、事前に現場調査をくわしく行って適切な見積もりを提示してくること等がポイントになります。

施工ID取得者であれば、太陽光発電パネルのメーカーが推奨する施工方法で行ってもらえるため、ID取得している工事業者であるか確認すると良いでしょう。

一般消費者は太陽光発電システムについてよくわからないことが多いため、工事前にくわしく説明をしてくれる業者が理想的です。

他には、工事業者を決める際は、1社だけではなく複数社より見積もりを集めて比較して検討することをおすすめします。
見積書を確認する際は、工事の内訳の内容をチェックして、工事費が極端に安価または高価な場合は、その理由についてしっかり確認するようにしましょう。

太陽光発電の工事の流れ

太陽光発電の工事の流れについて解説していきます。
設置業者に相談する前に、太陽光発電システムについて基礎情報を得てから対応した方が話がわかりやすくなります。
太陽光発電についての基礎情報は、インターネットより太陽光発電メーカーや施工業者のホームページを見たり、実際に設置した方の意見を聞いたりするのも良いでしょう。

太陽光発電の工事を依頼する際は、現場調査が必要になりますが、調査員を呼ぶ前には自宅の屋根の状態や、今現在どのくらい電気代がかかっているのか?など事前に確認しておくようにしましょう。

また、太陽光発電システムに適用する補助金や住宅ローンなどについても資金調達の準備のために調べておくと良いでしょう。

工事の主な流れは以下の通りです。

  1. 発電量のシミュレーションする
  2. 現地調査を行う
  3. 見積もり依頼をする
  4. 設置業者を比較して決める
  5. 見積もり確認して契約する
  6. 太陽光発電工事を行う
  7. 施工検査と引き渡しを行う

発電量のシミュレーションする

太陽光発電システムを効果的に利用するためには、まず始めに自宅の発電量について知ることから始めましょう。
自宅の屋根に当たる日射量でどれくらい発電量を得ることができるのか?電気代は節約できるのか?などを具体的に知るために事前のシミュ-ションを行います。
発電量のシミュレーションについては、太陽光発電メーカーのホームページより診断することができます。

また、発電量のシュミレーションの結果によって、今の屋根の状態のままで導入ができない場合は、屋根リフォームが必要かどうかについても判断しておくことが必要となります。

現地調査を行う

発電量のシミュレーションで太陽光発電システムの導入効果が見込めると判断できたら、次は設置業者に現場調査を依頼します。

現地調査の目的は、発電量のシミュレーションの結果と専門の業者の現場判断が一致するかどうか?本当に導入効果があるのか?など、より具体的な調査をするためです。

太陽光発電システムは、設置する住宅の立地条件や屋根の傾斜や方角などによって、導入効果が全く異なります。太陽光発電システムでは向いている屋根と向いていない屋根があります。現場調査員は、太陽光発電システムの専門家で技術や経験がある人が行う仕事です。

もし、不適切なアドバイスや点検を行う業者だった場合は、依頼するのは控えた方が良いでしょう。また、現場調査がなく見積もりが提示された業者も要注意です。

見積もり依頼をする

現場調査の後に見積もり依頼をします。

見積もりの確認ポイントは、まずはじめに費用総額を見て検討します。
例えば、設備費用は安くても工事費用が割高だったりする場合もあります。また、総額が安くても手抜き工事で安全管理が行き届かなかったりする場合もあります。

また、太陽光発電の容量1kWあたりの導入費用についてや、発電量に対して電気代の節約や売電収入などが期待できるのか?工事費と照らし合わせてシミュレーションしておくことが必要です。

設置業者を比較して決める

現場調査と見積もりは、複数の業者に依頼して、比較検討することをおすすめします。
設備費用、工事費用、kWあたりの発電単価、サポート体制、保証制度などをそれぞれ比較してバランスの良い設置業者を選びましょう。

また、太陽光発電システムは、導入後もメンテナンスや維持費がかかりますので、アフターサービスや保証内容については見積書に書かれていない場合は、確認しておくことをおすすめします。

見積もり確認して契約する

太陽光発電の設置業者の中には、悪徳セールスや不良工事を行う業者も存在しています。
一般消費者には、設置業者の良し悪しを見極めできない方も多いかと思います。

太陽光発電システムの導入費用は高額なだけに、あとから後悔しないように、現場調査をしっかり行って適切な見積書を提示してくれる業者を選ぶようにしましょう。

悪い業者に騙されないためには、自分でわからないことや不安や疑問が生じたら、即決せずに時間をおいてから交渉し直すことをおすすめします。
また、工事完了後の施工保証や工事瑕疵保証が付いているか?確認するようにしましょう。

太陽光発電工事を行う

設置業者と契約した後は、太陽光発電システムの仮設工事からスタートします。
足場を組んで、近隣のあいさつが済んだら、屋根に架台を設置して太陽光発電パネルを敷き始めます。パネル設置の後は、電気工事が始まります。直流の電気を家庭で使える交流の電気に変換する「パワーコンディショナー」、発電量を表示する「モニター」など周辺機器を取り付けます。

施工検査と引き渡しを行う

太陽光発電システムの設置が完了したら、施工状態に不具合がないかを確認するための検査が行われます。このときに、各設備の取り扱い方法について説明を受けるようにしましょう。

また、工事後のアフターフォローや定期点検の方法などについても、詳しく確認しておくようにしましょう。太陽光発電システムは、設置後の維持管理も大切です。

太陽光発電システムの設置工事にかかる期間は?

着工から工事完成まで、長くても1週間くらいかかります。
ただし、自宅の屋根の設置条件、取り付ける設備機器の種類、工事期間の天候などの諸事情によって、工事期間の長さは前後します。また、住宅の新築時に設置工事を行う場合は、他の工事との兼ね合いもありますので、全体の工事スケジュールに合わせて期間は変わってきます。

工事期間はおよそ1週間ほどになりますが、太陽光発電システムの導入について、調べたり費用を検討したり等、全体のスケジュールは時間をかけて決めていくことをおすすめします。

スケジュールの目安として、自分で太陽光発電システムについて調べる期間と、見積りの依頼は2週間くらい、契約と申請書類作成は1週間くらい、現場調査は半日くらい、補助金申請は数週間〜1ヶ月くらい、電力会社との売電契約は1週間〜1ヶ月くらいで考えておくと良いでしょう。

まとめ

太陽光発電システムの工事では、適切な業者を選ぶことが導入効果に繋がる重要なポイントです。設置業者を選ぶ際は、複数社より見積もりを集めて比較検討することをおすすめします。太陽光発電システムの普及によって、悪質業者のトラブルも発生していますので、正しい情報を知ってから適切な対応ができるようにしていきましょう。

タイトルとURLをコピーしました