太陽光発電は気になるけれど、高額だからどうしよう?ホントに節約になるの?と悩んでいる方も多いようです。
もし太陽光発電を購入するなら、つけてよかった!と満足できる買い物をしたいですね。
そこで本記事では、新築の戸建てに太陽光発電をつけようかと悩んでいる方へ、太陽光発電の特徴とメリットについて解説していきます。
太陽光発電をつけてよかったこと7つのメリット
太陽光発電を取り入れる前に、メリットについて知っておくと良いでしょう。
- 電気代が安くなる
- 余剰電力で収入が増える
- メンテナンス費用が抑えられる
- 災害時でも電気を使える
- 夏は涼しく冬は暖かくなる
- エコキュートと併用で節約できる
- 蓄電池とセットでさらにお得になる
電気代が安くなる
太陽光発電を利用する分、今までより電気使用量が減るので電気代が安くなります。
太陽光発電は、いわば自給自足の電力なので、システムの初期費用とランニングコスト以外は電気代はかかりません。
自給自足で作った電気を優先して多く使えば、その分、電力会社に支払う電気を減らしていくことができるようになります。
燃料の輸入価格高騰の影響で電気代は上がり続けていますが、値上げ対策には太陽光発電を取り入れることも一つの節約術となります。
なお、太陽光発電は、曇りや雨の日には活用できないため、日光の当たらない日には発電量が下がります。なので、太陽光発電を利用できるときは優先的に活用して、足りない電力を今までのように電力会社から購入するという方法がおすすめです。
電力会社と契約せずに太陽光発電のみで電気を供給しようという方法もありますが、天候による影響は大きいため、今までの電気代を節約できる方法として太陽光発電を取り入れると良いでしょう。
~経済産業省のデータより(2021年)
余剰電力で収入が増える
経済産業省が2012年に開始したFIT制度では、太陽光発電を設置して発電した余った電気を電力会社へ売電する仕組みが始まりました。
FIT制度の導入は、再生可能エネルギーの普及を目的に始まっています。2022年になって10年の間にFIT制度は改正を繰り返しFIT価格は大きく変動しています。今年2022年に入ってからは、新しくFIP制度が始まっています。
固定価格買取制度(FIT制度)を活用すると、発電した電気を国が定める価格で電力会社に買い取ってもらうことができます。
ご自宅の太陽光発電で作られた電気の余剰電力は、送電線から電力会社へと送られ、買い取り料金が利用者へと支払われる仕組みになっています。
・2020年度・21円
・2021年度・19円
・2022年度・17円
実際の売電収入は、各家庭の余剰電力によって異なり、太陽光発電システムを設置する規模や天候状況などによってもさまざまです。
太陽光発電の売電収入を増やす方法は、発電効率のよいソーラーパネルを設置し、ソーラーパネルの数を増やしたり大型サイズにして、設置する角度は太陽光に当たるように工夫すれば、より効果的に発電量を確保することができるようになります。
メンテナンス費用が抑えられる
太陽光発電の点検やメンテナンスについては、法律では最低4年に1回の定期点検を義務付けられています。メンテナンス費用の相場は、およそ1回に1〜2万円程度になりますので、4年に1回の出費ならば負担も少なく、ランニングコストを抑えることができます。
メンテナンスが必要な理由は、太陽光発電のシステムの劣化を防ぐためです。メンテナンス不足で発電量が落ちてしまっては、節約効果も安全効果も期待できなくなってしまいます。
太陽光発電の定期メンテナンスでは、電気点検を伴うため危険な作業になりますので、専門業者に依頼する方が良いでしょう。
ただし、目で見て不具合がないか確認することは、日常的なメンテナンスとして必要になるでしょう。異常があった際は、自己解決しないで業者に相談した方がおすすめです。
日常のメンテナンスの確認ポイント
- ソーラーパネルの日当たり具合をチェック
- 接続箱 の汚れや腐食をチェック
- パワーコンディショナの外箱の腐食や破損をチェック
- パワーコンディショナの音に違和感がないかチェック
- パワーコンディショナ のエラーメッセージをチェック
非常時でも電気を使える
太陽光発電は、停電や災害時にも使うことができます。地震や台風などでライフラインが途絶えても、太陽光発電を有効活用することができます。
非常時の使い方は、例えば停電を検知すると、太陽光発電システムは安全のためパワーコンディショナの運転を停止します。そこで自立運転モードに切り替えると電気を使えるようになります。
- 自立運転用コンセントの位置を確認する
- 自立運転モードの切り替え方法を確認する
- 主電源ブレーカーを切る
- 太陽光発電ブレーカーをONにする
- 自立運転モードに切り替える
- 自立運転用コンセントに必要な周辺機器を接続する
停電が復旧したら
- 自立運転モードを解除する
- 主電源ブレーカーをONにする
- 太陽光発電ブレーカーをONにする
- 運転が通常モードになっていることを確認する
非常時でも使える電化製品
非常時や停電でも使える電化製品は、太陽光発電の自立運転では使える種類は限られます。
目安として消費電力の合計が1.5kWを超えなければ大丈夫です。
以下は、主な電化製品の消費電力です。洗濯機や掃除機、液晶テレビ、デスクトップPCなど、消費電力が大きい家電機器は、なるべく使用を控えた方が良いでしょう。
太陽光発電システムを上手く利用して、非常時にも使用できるように備えておきましょう。
・アイロン 1,200W
・トースター 1,000W
・電気ポット 850W
・電気ヒーター 800~1200W
・ドライヤー 800~1200W
・炊飯器 700W
・こたつ 600W
・冷蔵庫 500W
・ゲーム機 250W
・ノートPC 150W
・電気毛布 60W
・扇風機 30~50W
・LED照明 6~10W
・スマホ受電 15W
夏は涼しく冬は暖かくなる
太陽光発電は、屋根に設置するので直射日光が屋根に当たらなくなります。したがって、ソーラーパネルを設置した屋根下の部屋は、その分、室温が下がる効果があります。
太陽光発電を設置するとしないでは、部屋の温度差が2度〜5度くらい違うと言われています。
また、冬には屋根からの放射冷却が抑えられるので、屋根の温度が下がりにくくなり、屋根下の部屋の温度もソーラーパネルを設置しないよりも暖かさを確保することができます。
特に冷え込みが厳しくなる冬の朝晩は、太陽光発電を設置すると放射冷却を抑えて暖かくなる効果があります。
夏の猛暑や冬の冷え込みには、家庭のエアコンがフル稼働する時期になります。
そこで、太陽光発電を取り入れることで、エアコンの電力使用量を減らして省エネ対策にも繋がるメリットがあります。
エコキュートと併用で節約できる
エコキュートは、電気を利用しヒートポンプで空気の熱を使ってお湯を沸かす高効率給湯機
です。ヒートポンプを使用すると従来の3分の1の消費電力でお湯を沸かせるようになっています。
エコキュートと太陽光発電を併用すると、給湯にガスを使わないためオール電化に切り替えができるようになります。
昼間は太陽光発電で発電した電気を使って、夜間の電気料金が安いプランを使ってエコキュートでお湯を沸かすと光熱費を抑える効果があります。
また、タンクに沸かしたお湯を貯めておけば、非常時にも使えるメリットもあります。
蓄電池とセットでさらにお得になる
太陽光発電と電気を貯めることができる蓄電池をセットで活用すると、さらにメリットがあります。
蓄電器には、発電した電気を蓄えられるので、災害時や停電時に非常用電源としても活用できます。また、電気のやりくりをできるため普段使用する光熱費の削減にも繋がります。
太陽光発電システムと蓄電池は同時にセットした方が良いのか?購入する際は悩む方もいらっしゃいます。
つけてよかった蓄電池のメリット
太陽光発電は、朝になって太陽が昇ると発電量が増えて、太陽が沈むと発電しなくなります。つまり、昼間に電気を作って夜になると止まるという仕組みになっています。
一方、私たちの生活は、昼間は学校や会社に居るため、家での電気消費量が少なめで、夕方にかけて帰宅すると、照明、家電製品、PCやスマホなど、昼間よりも多く電力を消費するのが一般的なライフスタイルとなっています。
このように、私たちのライフスタイルと太陽光発電が電気を作る時間のタイミングが異なります。
そこで、太陽光発電システムを設置して、昼間に太陽が出ている間に電気を作って、蓄電器に蓄えておけば、いつでも電気を使うことができるようになります。
太陽光発電システムと蓄電器をセットで購入するメリットは、太陽光発電で作った電力をムダなく賢く活用できることです。
まとめ
太陽光発電を取り入れた場合のメリットを解説しました。
太陽光発電は、今までよりも電気代が抑えられること、余剰電力を収入に変えられるなどの費用効果と、停電時にも対応できる便利な電気システムです。また、屋根上に設置したソーラーパネルの効果で、夏は涼しく冬暖かいお部屋環境を確保することもできます。
さらに、太陽光発電を利用すれば、地球にやさしい暮らしを実践できるため、持続可能なエネルギーを使った節約モードの生活ができるようになります。
太陽光発電のシステムは、半永続的なエネルギーを利用できるので、安定した便利なシステムとしておすすめです。