新築一戸建てや新築分譲住宅、建売住宅だからこそ後々のシャワー水栓交換を考えておく必要があります。
ここでは工事の費用やユニットバス、洗面化粧台に使用するシャワー水栓のタイプなどについてご紹介したいと思います。
新築だからこそ後々の交換を踏まえて検討すべき
新築一戸建ての購入をするために今から資金計画を立てているという方もおられるかもしれません。
注文住宅で理想に限りなく近い家を建てようとしている方もおられるでしょうし、少し妥協して新築分譲住宅や建売住宅の購入にしようと検討している方もおられるでしょうが、いずれにせよ家を買うというのは一生に一度あるかないかのことですからいろいろな不安もありますよね。
誰もが初めての経験でしょうから緊張してしまいますし、さまざまな不安が頭の中を渦巻いてしまうのは仕方のないことと言えるでしょう。
新築住宅のキッチンにこだわりたいという方も多いですし、特に女性の方だと毎日キッチンに立つわけですからキッチンにはなるべくこだわりたいものですよね。
こだわりのキッチンならモチベーションも毎日高めることができますし、家族にもっと美味しいものを食べさせてあげようという気にもなるかもしれません。
そんなキッチンにシャワー水栓を導入しようと考えている方もいるでしょう。
最近の新築ではシャワー水栓をつけることも多くなりましたが、人によってはキッチンにシャワー水栓?となってしまう方もいるかもしれません。
一昔前の住宅だとキッチンにシャワー水栓などついていないことが普通でしたし、必要ないというのが一般的な常識でした。
しかし、現在では実際にシャワー水栓がキッチンに備わっていることが多いですし、ハウスメーカーや建築会社、工務店でもオプションとしてキッチンシャワー水栓を用意しているケースが多いです。
キッチンにシャワー水栓が必要か、それとも不要かというのは人によって考え方や価値観なども異なるため一概には言えませんし、どちらとも言えないもののやはりあればあったで便利なのではないでしょうか。
新築だからこそ後々のシャワー水栓交換のことを考えておいたほうが良いかもしれませんね。
今は必要なくてもいずれ必要になる、ということも考えられますから、そのときに備えて配管などをしておいてもらうと良いかもしれません。
いずれにせよこの辺りはハウスメーカーや建築会社の担当者と話すべきことですから、一人で考えていてもらちがあきません。
シャワー水栓で悩んでいる、という方は一度ハウスメーカーや建築会社の担当者と相談してください。
ここでもシャワー水栓のタイプや工事の費用、ユニットバス、洗面化粧台などに取りつけるシャワー水栓についてご紹介しますから興味がある方は目を通してください。
シャワー水栓のタイプ
シャワー水栓が使われる場所と言えば一般的には浴室ですよね。
日本の住宅で浴室にシャワーが備わっていないということはほとんどありませんし、浴槽がなくてもシャワーだけはついているというケースもあります。
また、最近では洗面化粧台にもシャワー水栓が用いられることが多くなりましたし、ここでお話しているようにキッチンにシャワー水栓を取り付けるというケースが増えているのも事実です。
新築分譲住宅や建売住宅だと最初からキッチンにシャワー水栓が設置されているということもありますが、新築を建てる場合だとオプションで選ぶということがほとんどですね。
もし、あなたが今現在新築を建てることを検討しており、キッチンにシャワー水栓を導入したいと考えているのならどのようなタイプ、種類のシャワー水栓があるのかということを事前に把握しておくのは大切なことです。
どんなタイプがあるのかも知らずに漠然とシャワーをつけたい、何となく便利そう、と考えていると失敗のもとです。
まずはどのようなタイプが存在しているのかを知り、それを踏まえたうえでどれを選ぶかを決めていく必要があります。
代表的なシャワー水栓だとツーハンドルタイプの水栓が挙げられます。
これは比較的古くから用いられてきたタイプの水栓ですからご存じの方もおられるのではないでしょうか。
ツーハンドルタイプの混合水栓は右のハンドルを回せば水が、左を回せばお湯が出るようになっています。
現在でも各メーカーから販売されていますし、賃貸マンションやアパートにはこのタイプが設置されていることが多いです。
左右のハンドルの回し加減でお湯の熱さなどを調整することができるシンプルなタイプですね。
シングルレバーの水栓が現在のスタンダードではないでしょうか。
これは一つのレバーが備わっているタイプで、レバーを上下左右に操作することで水栓の開閉、温度の調整などを行います。
シングルレバーにもいろいろな種類がありますし、見た目にこだわったデザイン性に優れたものもあります。
また、最近ではプッシュ式のサーモスタット水栓なども販売されていますし、プッシュするだけで操作できる簡単な水栓もあります。
グレードの高いシステムバスなどに組み込まれていることが多いですが、操作性の高さ故に人気がありますね。
だいたいこのような種類、タイプがありますからぜひ覚えておいてください。
それぞれにメリットとデメリットがありますからそれも踏まえたうえで決めてくださいね。
費用や工事について
新築を建てる場合だと何度も打ち合わせを重ねると思いますし、どのような水栓をチョイスするかもある程度早い段階で決めていることがほとんどだと思います。
水栓を決めないことには工事を先に進めることもできませんから、少なくとも大工さんが床や壁の下地工事を進めているときには決めなくてはなりません。
先ほどシャワー水栓にもいろいろなタイプがあり、そのタイプごとにたくさんの製品がリリースされているというお話をしましたが、ここで気になるのはやはり費用や工事のことですよね。
新築の場合だと工事については専門の水道工事業者がやってくれるため問題はありません。
配管から取り付けまですべて担当してくれますからまったく問題ないでしょう費用ですが、これはどこで家を建てるかによってまちまちです。
ハウスメーカーや建築会社によって変わってきますが、一般的には水栓の本体価格と手間賃ではないでしょうか。
水栓本体はだいたい1~3万円くらいでしょうし、手間賃は10000円程度を見ておけば大丈夫だと思います。
あくまで目安としての数字ですがとりあえず覚えておいてください。
温度調節機能がついたシャワー水栓の場合も基本的には同じで水栓費用と工事費用がかかります。
建売住宅の場合だと既に普通の水栓がキッチンに備わっているケースがほとんどでしょうから、それをシャワー水栓にしたいとなると当然交換ということになってしまいます。
交換そのものは基本的にできるはずですし、その家を扱っている販売店やハウスメーカーに依頼すれば工事をしてくれるでしょう。
費用はこちらもまちまちですが、既に取り付けてあるものを取り外してそこから新しい水栓を取り付けるため交換費用がかかることになります。
水道工事の経験がある方なら水栓の交換はそう難しいものではありません。
そこまで特殊な工具が必要なわけでもありませんし、その気になれば誰でもDIYでできてしまいます。
シャワー水栓といっても仕組みそのものはシンプルですし、慣れている方なら短時間で交換が可能でしょう。
ただ、素人だと上手く接続ができなかったり、水漏れを起こすリスクもありますからなるべく業者に依頼したほうがイイですね。
新築を建てるのなら最初からシャワー水栓にしておくのも良いですし、後から交換するにしても自分ではやらず専門業者に依頼したほうが賢明です。
酷い場合には水漏れして家中水浸しということにもなりかねません。
注意してください。
ユニットバスにつけるシャワー水栓
最近の新築戸建て住宅ではユニットバスが主流となっています。
ひと昔前だと浴槽を単体で設置し、その周りをタイルで仕上げるといった造りがほとんどだったのですが、現在ではこのようなお風呂を採用している住宅はほとんどありません。
新築だとたいていユニットバスが採用されますし、ユニットバスのほうが従来のお風呂に比べてあらゆる面でメリットがあります。
ユニットバスと聞くとマンションなどのトイレが一体型となったタイプをイメージしてしまう方もおられるでしょうが、あれは正確には三点式ユニットと呼びます。
現在ではユニットバスも随分進化し、非常にゴージャスなユニットバスなども登場しています。
そんなユニットバスにつけるシャワー水栓にはどのようなタイプがあるのかということですが、まずはツーハンドルの混合水栓が挙げられます。
今ではやや時代遅れ感も強くなってしまったツーハンドルの混合栓ですが、まだまだ現役で使えます。
現在の主流はサーモスタット式の水栓で、温浴施設などでもよく採用されているのはこのタイプです。
温度調整も容易ですし、使い勝手の良さが魅力的ですね。
ユニットバスでもあらゆるグレードでよく使われています。
主流はツーハンドルの混合栓かサーモスタット式水栓ですからこの二つさえ覚えておけば大丈夫でしょう。
どちらがいいのかということですが、これは正直難しい話です。
どちらも一長一短ですし、こっちのほうが絶対にイイ、と断言できないのが現状です。
それぞれにメリットとデメリットがありますから、それを踏まえたうえで選ぶことが大切です。
操作性の良さという面で考えるとツーハンドルの混合栓ですし、温度調整のしやすさではサーモスタット式でしょうか。
ツーハンドルの混合栓はどうしても温度調整が難しい面があります。
操作こそしやすいですし、直感的に操作できるという魅力はあるものの、理想の温度に近づけるために多少の時間が必要となります。
それと比較するとサーモスタット式の場合はスピーディに好みの温度にできるというメリットがあります。
このように、どちらにもメリットとデメリットがありますから、それをきちんと理解したうえで考えてください。
最近のユニットバスで採用されるのはもっぱらサーモスタット式ですが、賃貸マンションやアパートのユニットバスだと未だにツーハンドルの混合栓が採用されるケースもあります。
何を優先するかで選ぶタイプが変わってくるでしょう。
洗面化粧台につけるシャワー水栓
洗面化粧台の進化も目覚ましいものがあります。
ひと昔前の洗面化粧台とは比べものにならないほど現在の洗面化粧台は洗練されていますし、見た目にもスタイリッシュでオシャレな製品が数多く出回っています。
機能性や収納性が優れた製品も多いですし、製品そのものの数も非常に多いですから選ぶのに苦労しそうですね。
最近の洗面化粧台だとシャワーと切り替えができるものがほとんどですし、シャワーが使えるため毎日洗面化粧台で髪の毛を洗っているという方もおられるのではないでしょうか。
歯磨きや洗顔、洗髪をすべて洗面台で賄っているという方も実際いますし、それができるだけのポテンシャルを今の洗面化粧台は秘めています。
そんな洗面化粧台に使われているシャワー水栓ですが、多いのはシングルレバーのシャワー水栓です。
シングルレバーを上下左右に操作することによって水栓の開閉が可能となり、右に回せば水、左に回せばお湯が出るというケースが多いです。
シャワーヘッドにシャワーとの切り替えスイッチが備わっていることが多く、このスイッチを押すことでシャワーと通常モードの切り替えができます。
シャワーヘッドは通常洗面台に固定されていますが、シャワーヘッドを掴んで引き上げるとホースが伸びるケースがほとんどです。
現在の洗面化粧台だとほとんどのシャワー水栓はシングルレバーが採用されています。
そのほうがスッキリとしますし、見た目にも良いうえに操作性にも優れていますからほとんどの洗面化粧台はシングルレバーのシャワー水栓だと考えて差し支えないでしょう。
シャワーヘッドのタイプが製品によってまちまちで、先ほどご紹介したようなホースが伸びるタイプもあれば、真っすぐ上にリフトアップするだけのタイプもあります。
自由度が高いのはやはりホースが伸びるタイプで、掃除などもしやすいです。
洗面化粧台に使われるシャワー水栓に関してはこんなところでしょうか。
製品そのものの種類はたくさんあるはずですが、タイプそのものはそこまで多くありません。
シングルレバーがほとんどの製品に採用されていますし、あとはシャワーヘッドがどのように可動するかだけです。
そこまでシャワーを重視していないのならリフトアップできるタイプでも十分でしょうし、髪の毛も洗いたいし洗面ボールの掃除も細かくやりたい、という方だとホースが伸びるタイプのほうが便利です。
自分に合ったタイプをチョイスしてくださいね。