電気やガスによって温風を作り出し、浴室内をあたためてくれる浴室暖房機。新築だけでなく、リフォームの際にも検討されることが多い便利な設備機器です。
浴室暖房機を後付けするには、天井付け・壁掛け・置き型の3通りの設置方法があります。
ご自宅に向いている設置方法がどのパターンなのかを知るには、まずそれぞれの仕組みを把握しなければなりません。
というわけで今回は、浴室暖房機の設置方法の特徴についてご紹介していきたいと思います。
浴室暖房機の導入をご検討中の方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
天井付け・天井埋め込みの浴室暖房機
参照元:浴室乾燥暖房機 天井埋込タイプ(HBK-2250ST 本体特長):日立の家電品
すっきりとした空間を保つことができる、天井付けの浴室暖房機。薄型設計のものや、天井に埋め込むタイプのものが人気です。
天井付けの浴室暖房機は既存の換気扇を外して設置する場合が多く、後付けに適しています。そのため、新築だけでなくリフォームの際にも選ばれることが多いようです。
ただ、天井の形状によっては取り付けが不可能なものもあります。天井に凹凸があったり、湾曲しているタイプの場合、工事を行うことができません。
また、ご自宅の排気システムが、浴室・洗面・トイレの換気を集約させて排気をしている「中間ダクト接続タイプ」だと取り付けができない場合があります。
購入後トラブルにならないよう、見積もり時に確認が必要です。
壁掛けの浴室暖房機
参照元:浴室暖房専用機 壁面取付タイプ(HBD-500S 本体特長):日立の家電品
エアコンのように壁にかけるタイプの浴室暖房機もあります。
壁掛けタイプの場合も、既存の換気口を利用するため設置が簡単です。天井裏にダクトを通す必要がないため、大掛かりな工事も必要ありません。
天井付け同様に、壁掛けも後付けに適しているタイプの浴室暖房機です。ただ、換気口の近くに照明などの障害物がある場合、設置できないこともあるので要注意!
他にも、ご自宅の排気システムや浴室の構造によっては設置が難しい場合があります。業者に見積もりを依頼する際に浴室の環境を伝え、設置の可否を確認するようにしましょう。
置き型の浴室暖房機
参照元:【楽天市場】:くらしのeショップ
天井付けタイプや壁掛けタイプの設置が難しい場合は、置き型の暖房機を利用するのもおすすめです。
この場合は浴室内への設置ではなく、「洗面所に暖房器を設置し、洗面所と一緒に浴室もあたためる」という形になります。
洗面所に小さめのヒーターやストーブを設置し、浴室に続くドアを開け放しておけば、あたたかかい空気が浴室内に流れ込みます。
天井付けや壁掛けと比べればあたたかさは劣るかもしれませんが、何の対策もしないよりは寒さが和らぐはず。
ただ、洗面所用の暖房機は防水タイプではない製品がほとんどなので、浴室内に持ち込むのは控えた方が良いでしょう。
まとめ
浴室暖房機の3通りの設置方法をご紹介してきました。
ご自宅の浴室に、どのタイプの浴室暖房機が合いそうかイメージはできたでしょうか。
浴室暖房機を導入するメリットは、「浴室内があたたかくなって快適になる」ということだけではありません。
冬場の浴室では、脱衣所との激しい温度差によって心臓発作を起こしてしまう危険性もありますが、浴室暖房機を導入することでそのリスクを軽減することができます。
家族の安全を守るためにも、浴室における何かしらの防寒対策は必要です。
空間を邪魔しない天井付けタイプ、設置が簡単な壁掛けタイプ、洗面所からあたたかい空気を送り込む置き型タイプ…。
以上の3タイプの特徴を踏まえつつ、ご自宅の浴室にぴったりの浴室暖房機をお選びくださいね。