新築一戸建ての住宅や新築分譲住宅などの建売住宅を購入する際には、間違いなく大きな買い物になりますので、細部にまでこだわっていきたいもの。
キッチンや水回り、おしゃれかどうかなどを見て購入するかどうかを選ぶと思いますが、意外と見落としがちなのがキッチン照明のような細かな部分の照明器具です。
LEDライトを使用しているのか、蛍光灯を使用しているのかなど、取り付けられている照明器具にまで注目して、住宅選びを進めていきましょう。
おしゃれな新築キッチン照明
新築一戸建て住宅や新築マンションに限らず、リフォームをする際にも、できれば妥協はしたくないものですよね。
どうせ変えるのならばおしゃれで使い勝手も良い、美しさも機能性も大満足の住宅にしていきたいところ。
細部にまでこだわって理想のお部屋を作っていきたいのであれば、照明にも着目してみてはいかがでしょうか。
照明器具は単に室内を照らして過ごしやすくするためだけにあるのではありません。
光の当て方、光の色によってお部屋はよりおしゃれに変化しますので、一つ変えるだけでも大分印象が変わります。
今回は中でも新築キッチン照明について、ご紹介していきます。
まず、キッチンの照明に求められることについてご紹介しましょう。
キッチンは他の部屋と違って危険がたくさんあります。
電気や火、ガスに刃物など、一歩扱い方を間違えると惨事にもつながりかねません。
キッチンの照明は、これらの危険を遠のかせるための役割を担っていると言えます。
しっかりと見えなければお話になりませんので、大前提としてしっかりと照らしてくれる照明器具であることを踏まえるようにしましょう。
おしゃれなキッチンにこだわりたいのであれば、次に照明の色について考えてみることをおすすめします。
光の色は人の心にも大きな影響を及ぼすという話は有名で、たとえば青い光ならば心を落ち着かせる効果が期待できますし、オレンジ色は陽気さや温かさ、楽しい雰囲気へとつながります。
このように照明の色はお部屋の雰囲気へと大きく影響を及ぼしますので、この点にも着目して照明器具選びを進めていきたいところです。
機能性という面で言うならば、照明器具の角度にも着目していく必要がありますね。
壁に取り付けるタイプの照明や、天井に付けるタイプの照明、スタンドタイプの照明に吊り下げるタイプの照明など、ひとえにキッチン照明と言っても様々なタイプがありますので、影ができてしまう位置なども計算に入れながら、どの照明ならばしっくりくるのか選んでみると良いでしょう。
最後に掃除のしやすさにも着目してみることをお勧めします。
天井に付けられている照明などは掃除がしにくい、壁に取り付けられているタイプならば汚れも拭き取りやすいなど、掃除のしやすさも照明器具によって特徴が異なりますので着目してみると良いでしょう。
おしゃれなだけだと、実際に使ってみて後悔することもありますので、おしゃれさに加えて機能性、管理のしやすさ、取り付けやすさなども見て、照明器具を選んでみてください。
新築キッチン照明ならLED?蛍光灯?
環境問題によって省エネが叫ばれている昨今では、従来の電球や蛍光灯といった照明器具ではなく、LEDの照明が注目を集めていますが、実際にはどちらの方が良いのでしょうか。
キッチン照明に限定して、それぞれの特徴とメリット、デメリットについて見ていきましょう。
LEDの照明器具には、器具そのものの値段が高い代わりに、エネルギーの消費効率が良く、長持ちするという特徴があります。
これに対して従来の電球や蛍光灯は全く逆で、器具そのものの値段が安い代わりにエネルギー消費効率が悪く、短期間で切れてしまいます。
まさに一長一短、どちらにもメリットとデメリットがありますよね。
車に例えるなら燃費の良いエコカーを選ぶか、運転を楽しむためにスポーツカーを選ぶか、といったところでしょうか。
具体的に数字を見てみるとその差は明らかで、LEDの寿命は4万から6万時間、白熱電球は1000から2000時間、蛍光灯は6000から1万時間となっています。
確かに耐久性という面だけを考慮するならば、LEDは非常に優れていることが分かりますが、器具自体の値段は高く、場合によっては4倍以上の差が出ることもあり、照明器具や電気代のみで判断するのであれば、お得なのは蛍光灯と言えるかもしれません。
しかしながらLEDには価格以上のメリットがあることも事実です。
長寿命であるからこそ、取り換えの回数が少なくて済む点、照明をつけることによって発熱しにくい点、紫外線がほとんど含まれていないため日焼けしにくく害虫も集まりにくい点、照明の色合いや明るさの調整も可能な点などなど、蛍光灯にはできないことも多くありますので、一概に蛍光灯の方が良いというわけでもありません。
どちらをお勧めするのも気が引けてしまいますが、キッチンという場所を考慮するのであれば、若干LEDに軍配をあげたくなりますね。
キッチンで料理をする際に照明器具がしっかりとしていないと手元が見えなくて危険ですし、照明の明るさも色も微調整が可能なLEDならば、キッチンをおしゃれに仕上げることも可能です。
蛍光灯や電球も使い方によってはおしゃれなものになりますので、しいて言えば、となってしまいますがあしからず。
もちろん蛍光灯や電球を使ったとしても、照明器具の角度や器具の個数を変えてみるなどの工夫をすることによって良いものにもなります。
お金という観点だけならば蛍光灯、使い勝手の良さを考慮するならばLEDといった選び方をしてみるのもアリですね。
ダウンライト? スポットライト?
シーリングライトのように室内全体を明るくするための照明器具は、新築一戸建て住宅にてよく使用されていますが、建売住宅、特に新築分譲住宅ではおしゃれさを追究してシーリングライトではなくダウンライトが使用されることが多いですよね。
ダウンライトは天井に埋め込んであるタイプのライトで、スポットライトのように1点を集中的に照らしてくれるようなライトとなります。
室内全体を照らすためにはいくつかのダウンライトを取りつける必要があるわけですが、そのような使い方ではなく、ちょっとした部分だけに明かりがあると便利、といった場所にこのダウンライトを取りつけるのが一般的です。
ダウンライトとスポットライトの大きな違いは、天井に埋め込まれているかどうかという点にあります。
ダウンライトが天井に埋め込まれているのに対して、スポットライトは壁や天井から出っ張ってしまい、この違いは両者のメリットデメリットにも大きく影響を及ぼすことになります。
ダウンライトのメリットとしては、まずデザインからしてフラットなためスッキリとしたシンプルなおしゃれさがある点が挙げられます。
この他にもスポットライトよりも照らす範囲が広いという点や、LEDならば照明の明るさなども好みに微調整できるといったメリットが考えられます。
これに対してスポットライトのメリットとしては、照明の角度を自在に操れたり、電球の交換も楽々行うことが可能だったり、照明器具を取りつける場所を自由に選べるといった点が挙げられます。
スポットライトの場合、ダウンライトのように天井に固定するという使い方だけではなく、壁に取り付けることも可能なので、インテリアとしても使えます。
デメリット面としては、ダウンライトは取り付けるための工賃がかかってしまいがちな点、スポットライトは壁や天井から出ているため何かをぶつけてしまう可能性がある点が主に挙げられます。どちらも善し悪しといったところかもしれませんね。
低コストでおしゃれなキッチン照明にしたいのであれば断然お勧めなのがスポットライトです。
スポットライトならば低予算でもインテリアとしても機能してくれますし、取り付けも手軽に行えるのも魅力です。
予算があるのならばダウンライトの方が良いかもしれません。
というのもダウンライトは実用性が高く、なおかつシンプルでおしゃれを演出してくれますので、お金をかけても構わないのであれば、ダウンライトを選んでみるのも良いでしょう。
新築キッチン照明の取り付け、配置の考え方
キッチン照明の配置は、明るさと共に使い勝手の良さもポイントとなります。
使い勝手の良さはスイッチと深い関係にあり、配置を間違えてしまうと、いっきに使い辛いキッチンになってしまいますので注意が必要です。
それでは、明るさと使い勝手のそれぞれのポイントについて見ていきましょう。
まずは照明器具の明るさについてです。
キッチンは何かと動くことの多い場所です。
リビングならばソファに座ってゆっくりとするのが目的の部屋ですので比較的動くことは多くありませんし、ベッドルームならば就寝時に使用するばかりでこちらもあまり動きませんが、キッチンでは食材を冷蔵庫から取り出したり調理をしたり、お皿を持ってきたりなどなど、様々なことを同時にこなす必要があるため、明るさがしっかりと確保されていないと危険です。
更に言えば刃物や火を扱う場所でもあり、一定の明るさが無いとケガにもつながりかねません。
明るさを確保するためには、照明器具を1つだけではなく2つ、3つと用意する必要があります。
天井の照明器具は部屋全体を明るくするために使用して、キッチンというワンスポットを照らすために他の照明器具を取り付けるのも良いでしょう。
ダウンライトの場合には、必然的に何か所か器具を取りつける必要がありますが、照らされている場所を想定しないと使い勝手も悪くなってしまいますので注意しなければなりません。
次にスイッチの問題は考慮しておくべきでしょう。
LDKやDKなどのオープンキッチンはおしゃれで解放的な空間に仕上がるため、好まれていますが、照明とスイッチという観点からすると空間が広々としているために照らしきれない可能性も出てきます。
リビングだけ、ダイニングだけ、あるいはキッチンだけといったように、照明器具のスイッチをそれぞれ独立させておくことを強くおすすめします。
同一のスイッチで全てが点灯してしまうタイプを使用すると、必要の無い場所も一緒に照らすことになるばかりか、キッチンで作業をしたいのに遠く離れた場所にまでスイッチを押しにいかなければならないといった事態も発生しかねないからです。
キッチンならばキッチンに独立した照明とスイッチをつける。
これならばストレスも無くスッキリとキッチンを使用できますよね。
以上のように、照明器具による明るさやスイッチの押しやすさや位置は、キッチンの使い勝手にも大きく影響を及ぼすことになります。
リフォームや新築キッチンを導入する際には、水回りと一緒に照明器具にも着目してみてはいかがでしょうか。
失敗しないための新築キッチン照明選び
リフォームや新築ならば、キッチンだけでなく照明までこだわって選んでいきたいところですよね。
キッチンとダイニングを綺麗に照らしてくれる照明を選びたいのも分かりますが、あまり見た目だけにこだわってしまっても、機能面で使い辛くなってしまうこともありますので要注意です。
失敗しないためには、見た目と機能、どちらも両立できるような照明選びを進めていかなければなりません。
それでは失敗しないためのポイントを見ていきましょう。
まずは照明器具のタイプ選びから始めていきましょう。
一般的な天井についているタイプの照明は室内全体を照らしてくれるという役割がありますので、これを選ぶ際には奇を衒ったものではなく、普通の照明器具を選ぶのがお勧めです。
少しおしゃれにしたいのであれば、ダウンライトにするといった工夫もアリですが、ダウンライトを選ぶのであれば、しっかりと作業スペースを照らしてくれるかどうか、室内のどの辺りまでダウンライトによって照らしてくれるかという点にも着目すると良いでしょう。
この他にもおしゃれ感を出すならばスポットライトを活用するのもアリです。
スポットライトならば取り付ける場所も比較的自由に選ぶことができ、天井だけでなく壁などに取り付けることも可能なので、汎用性も高く、またコストもそれほどかからない点も魅力です。
照明器具のタイプを選んだら、次は照明の色について選んでいきましょう。
LEDのライトならば白っぽい色から暖かい色まで自在に光を作り出すことも可能というメリットがあります。
照明の色は心にも影響を及ぼし、リラックスできる空間になるかどうかのカギになりますので、キッチンに合った色をしっかり選んでみてください。
おすすめは暖色系、オレンジですかね。
最後に機能面についてです。
照明器具は取り付ける位置とスイッチの位置によって使い勝手が決まると言っても過言ではありません。
照明器具の位置が不適当だと、見づらくなってしまったり、違和感が出てしまったりと、室内の印象も悪化することになりますので注意が必要です。
スイッチについては、手の届きやすい位置にあれば使い勝手も良いので、スイッチの位置にも着目してみましょう。
ここまで来れば、あとはコストとの相談ですね。
ダウンライトなどは取り付けるのに工賃がかかりやすく、コストが高くなりがちです。
スポットライトならば自分でも取り付けられますが、一方で邪魔な位置に取り付けてしまうといった懸念もあります。
予算と照明器具を取りつけるための費用のバランスを考慮して選んでいってください。