新築一戸建てや新築分譲住宅、建売住宅を購入するのであればLED照明器具をおすすめします。
種類も豊富ですので和室用の照明も販売されていますが、シンプルなデザインが選び方のポイントです。
さらに、蛍光灯タイプの直管LEDを導入する方も少なくありません。
照明器具を考える上で欠かせないランニングコスト
新築一戸建てとは新築分譲住宅や建売住宅と異なり、細かい部分まで自分の好みの住宅を建てることが出来ますが、そこでLED照明器具を検討する方は珍しくありません。
LED照明器具は度々メディアに取り上げられており、電気代の節約に繋がると言われていますが、一体どの程度コストダウンをすることが出来るのでしょうか。
それでは、LED照明器具のランニングコストについて考えましょう。
LED照明器具のランニングコストを考えるのであれば、1日に何時間使用するかを考えなければなりません。
例えば1日8時間使用する場所であれば、1ヶ月で約300円の電気代節約となります。
そのため、2000円で照明器具を交換するのであれば、7ヶ月で元を取ることが出来るのです。
また、これは意外と知られていないことですが、白熱灯は明るさが安定するまである程度の時間がかかってしまいます。
そのため、リビングなど長時間滞在する部屋であれば気になりませんが、廊下やトイレ、洗面所など、短時間しか滞在しない場所は注意が必要でしょう。
特に洗面所は身だしなみを整える場所でもありますので、明るさは非常に重要なのです。
LED照明器具であれば最初から安定した明るさが得られるので、こういった場所に向いているでしょう。
また、LED照明器具を検討するのであれば、寿命についても考える必要があります。
照明器具の代表的な種類として白熱灯、電球形蛍光灯、LEDがありますが、これらを1日に10時間使用すると考えると、白熱灯は3ヶ月から6ヶ月、電球形蛍光灯は約3年7ヶ月、LEDは約11年とされています。
そのため、LEDは非常に長寿命と言えるでしょう。
これはランニングコスト面で優秀であると同時に、電球交換の手間を省くことも出来るのです。
そのため、LED電球は2000円程度かかりますが、10年間使ったとしても購入コストは2000円なのです。
白熱電球は300円程度で購入できますが、10年間使用すると6000円から1万2000円かかってしまいます。
また、LED照明器具を検討しているのであれば、そのデメリットについても考えましょう。
最も大きいデメリットは購入コストの高さでしょう。
しかし、近年需要が高まっていることから価格は低下傾向にあります。
さらに、熱に弱いので浴槽など熱がこもる場所では損傷する可能性があるのです。
また、蛍光灯は均一に明かりが届きますがLEDは均一に届けることが出来ません。
そのため、場所によっては暗くなるポイントが出てしまうのです。
そもそもLED照明器具とは?
現在さまざまな場面でLED照明器具が使用されています。
節電効果が高いことからコストダウンにつながっており、多くの方が関心を持っていることでしょう。
さらに、これまでの蛍光灯や白熱灯よりも寿命が長いことから、交換の手間などがありません。
それでは、LED照明器具はどのような仕組みになっているのでしょうか。
これを理解した上でLED照明器具に交換することをおすすめします。
こちらではLEDについて解説をいたします。
LEDとはライト・エミッティング・ダイオードの略称で、電圧をかけることで発行する半導体素子を使用します。
これは発光ダイオードと呼ばれることもありますので、こちらのネーミングでご存知の方も多いことでしょう。
LEDはランニングコストが抑えられることから、家庭陽照明器具はもちろんのこと、自動車のライト、信号機、液晶テレビなどに使用されています。
さらに、日本ではコストに対する意識が向上しているため、オフィスや劇場、ツリーのライトアップなどにも使用されているのです。
そのため、LEDは私たちの生活に欠かせない存在と言えるでしょう。
LEDの誕生は1960年代まで遡り、その当時は赤色LEDと黄緑色LEDしか存在していなかったのです。
青色LEDも求められていましたが、実用的な輝度を実現する技術がありませんでした。
しかし、ノーベル賞を受賞した中村修二教授によって高輝度青色LEDが開発されたのです。
そして、これによってLED電球が実用化されました。
誕生当初のLED電球は輝度が不十分だったのですが現在は高輝度化が進んでおり、一般的な照明器具と遜色の無いレベルまで達しているのです。
さらに、近年はコストダウンも進んでいるので、多くの一般家庭でもLED照明を取り入れるケースが増加しています。
LEDがこれだけ一般的になった理由はそのメリットにあります。
1日に約10時間使用したとしても10年以上使用することが出来るのです。
さらに、内部にフィラメントのある発熱電球はオンオフをすることで消耗しますが、LEDにはフィラメントがありませんのでオンオフに強くなっています。
さらに、LEDは発熱しませんので安全性が高くなっており、特に小さい子どもやお年寄りのいる家庭では安心でしょう。
また、電球の明かりには虫が寄ってくるイメージがありますが、LED電球であればそのような心配がありません。
虫は紫外線に反応して集まる習性がありますが、LEDには紫外線が含まれていないのです。
直管型のLED照明器具もおすすめ
LEDは私たちの生活に欠かせない存在となっていますが、その中には直管タイプのLEDが登場しています。
このタイプのLEDとはどういったものなのでしょうか。
これは既存の蛍光灯器具に装着出来るタイプのLEDとなっており、これまでの機能を再利用することが出来るのです。
そのためには安定器のバイパス工事が必要となりますが、これによって直管LEDランプを装着出来るようになります。
直管LEDは公共事業でも採用されているので、今後の照明のスタンダードとなることでしょう。
照明の選び方の参考にしてください。
これまでの照明器具の再利用が出来ることからエコロジーにもなる直管LEDですが、これには電気工事士による工事が必要になります。
しかし、工事をすることで本来のメーカー保証が受けられなくなりますので注意しましょう。
また、正しい方法で電気工事をしなければ感電や器具の破損などの危険性がありますので、必ず電気工事士の資格を持ったスタッフによる工事が必要です。
これは法律によって定められています。そして、照明器具のソケットが老朽化しているとランプ落下の危険性がありますので、照明器具の交換が必要になる場合もあります。
また、安定器のパイパス工事が必要な直管LEDですが、中には安定器をそのままの状態で使用出来る直管LEDも登場しています。
電気工事の手間がありませんので工事費用の節約になるだけでなく、工事が出来ない賃貸オフィスでも導入することが出来るのです。
そのため、直管LEDに交換したくなるものですがそこには注意すべきポイントがあります。
直管LEDは安定器をそのままにして装着しますので、安定器はそのまま稼働しています。
そのため、安定器は電力を消費し続けているのです。
安定器の消費電力はLED電球ひとつ分程度の電力を使っているので、その分だけランニングコストに悪影響を与えてしまいます。
さらに、これまでの蛍光灯では安定器の異音などから故障を知ることが出来ます。
しかし、安定器をそのままにして直管LEDを使用していると、安定器の故障を知ることが出来ないのです。
そのため、最終的に安定器が発火するリスクもありますので注意しましょう。
安定器をそのままにすることで、その他にも安全性の問題が起こる可能性もあります。
そして、安定器を使用しない直管LEDですが、安定器が壊れてしまうとLEDランプは点灯しなくなってしまいます。
LEDランプは長寿命であることから10年以上使うことが出来ますが、安定器がそれと同等だけの寿命を持っているわけではありません。
その他のLED照明器具の種類
新築一戸建てを購入する際にLED照明器具を導入する方が増えていますが、それにはさまざまな種類があります。
住宅はもちろんのこと、ショッピングモールやホテル、オフィスなどで使用されているのがダウンライトです。
ライトコントローラーと呼ばれる調光器がありますので、これによって適度な輝度にすることが出来ます。
デザインのラインナップも豊富になっているので、部屋のデザインに合わせて選ぶことが出来るのです。
また、ダウンライトを設置するのであれば、部屋の形や間取りによって配光が変化します。
そのため、設置する部屋の間取りに合わせて設置をしましょう。
さらに、ダウンライトには昼白色、ナチュラルホワイト、温白色などの種類が用意されており、光の種類によって人間に与える影響が変化します。
そのため、自分の求める環境に合わせてチョイスしましょう。
さらに、住宅には照明としてさまざまな電球が使用されていますが、この電球をLEDに変更することが出来ます。
安定器やライトコントローラー機能のある電球は電気工事が必要になってしまいますが、そうでない電球であればすぐにLEDに交換することが可能です。
シリカ電球だけでなく、ハロゲン、レフ、ミニクリプトンなどの電球をLEDに交換することで、85%の節電に繋がりますのでこれは見逃せないでしょう。
さらに、平均寿命も非常に長くなっているので、交換の手間もありません。
そのため、自宅の電球をLEDに交換する家庭が増えているのです。
家庭用の照明だけでなくオフィスや工場などで蛍光灯は非常に使用されていますが、現在は蛍光灯タイプのLEDも登場しています。
安定器の電気工事が発生してしまいますが、LEDに交換することでランニングコストを抑えることが出来るのです。
さらに、一般的な蛍光灯には水銀が含まれているので廃棄処理にはお金がかかってしまいますが、LEDであればそういった問題もクリア出来ます。
そして、LEDの蛍光灯にも昼光色、白色、温白色などの種類がありますので、シーンに合わせて選びましょう。
また、一般的な蛍光灯の寿命は1万2000時間とされていますが、LED蛍光灯であれば4万時間以上の寿命を持っています。
そのため、ランニングコストを抑えるだけでなく交換の手間もありません。
また、一般的な蛍光灯からLED蛍光灯の交換には電気工事が必要になることもありますが、そこで誤った工事をしてしまうと照明のチラツキなどが起こってしまいますので、信頼出来る業者に依頼をしましょう。
意外?!和室用のLEDもある!
現在の日本には洋風のデザインの住宅が一般的となっていますが、その中には必ずひと部屋は和室があるものです。
和室は癒しの空間として機能していますが、より落ち着く空間づくりをするのであれば照明にこだわってみましょう。
これまでの和室は蛍光灯が一般的でしたが、現在はLED照明を取り入れる家庭が増加しています。
LED照明は洋室にマッチするイメージがありますがそのようなことはありません。
現在は和室に合わせたデザインのLED照明が登場して人気となっています。
これによって畳やふすま、床の間など、和室のデザインをより美しく演出することが出来るのでおすすめなのです。
和室にマッチしたLED照明といえばシーリングライトでしょう。
シーリングライトとは天井に直接取り付けるLED照明で、高い位置から部屋全体を照らすことが出来ますので部屋全体に清潔感を与えられるでしょう。
和室は明かりが不足してしまうと、どうしてもみすぼらしいイメージを与えてしまいます。
しかし、部屋全体をシーリングライトで明るく照らすことで、和室ならではの落ち着いた空間を演出することが出来るのです。
そして、シーリングライトにはアクリルで出来た乳白色のカバーをおすすめします。
これによって光が柔らかくなりますので目も疲れません。
また、より和風の空間を演出したいのであれば、四角い障子を組み合わせたデザインのカバーもおすすめします。
これによって昔ながらの和室を演出することが出来るのです。
また、シーリングライトも和風のテイストにマッチしていますが、そのほかにペンダントライトもおすすめします。
ペンダントライトとは天井から吊り下げるタイプのLED照明で、低い位置から部屋を照らす照明です。
そのため、部屋全体を照らすことが出来ませんので設置は難しくなりますが、設置の仕方ひとつでムーディーな空間を演出することが出来るでしょう。
LEDのペンダントライトを設置するのであれば、和紙で覆われたデザインをおすすめします。
和紙と和室の相性はピッタリですので好みで選びましょう。
さらに、和室用LED照明を取り付けるのであれば、飽きのこないシンプルなデザインをおすすめします。
和室とはリビングやダイニングと異なり、落ち着いた雰囲気が味わえる空間です。
そのため、必要以上に凝ったデザインの照明では疲れてしまいますが、シンプルなデザインであれば目に刺激を与えませんので落ち着くことが出来ます。