新築の家を建てる際、部屋の間取りが決まると次に考えるのは照明の配置です。
せっかく建てる家ですから、細部までこだわった家にしたいですし、後悔のないようにしていきたいですよね。
とは言っても、図面を見て、照明がついた部屋のイメージをするのはなかなか難しい面も多いですし、生活をしてみないと分からない部分も多々あります。
そこで、今回は実際に家を建てた方の様々な失敗談をご紹介します。
ぜひこの失敗談を参考にして、後悔しない照明の計画を立てられるようにしましょう!
リビング照明でよくある失敗例
家族団らんのスペースであるリビング。コミュニケーションの中心となる場所なので、家づくりでも重視されています。
そんなリビングの照明の後悔の声で多いのはダウンライトに関するものです。
リビング照明の失敗例その1:人気のダウンライトで多い失敗
ダウンライトとは、天井に埋め込む形で設置される照明です。
ダウンライトを使用すると、すっきりとしたフラットな天井になります。
また、シーリングライトが床全体を照らすのに対し、ダウンライトはスポットライトのように一部を照らします。
そのため、インテリアや、部屋の一部を明るくきれいに照らしたいときに効果的です。
また、天井がスッキリしているため、部屋が広く見えるという効果も期待できます。
ダウンライトを設置する場合は、家具などの配置に合わせて位置を決めます。
新築当初は快適に暮らせたとしても、子どもの成長や家具の買い替えなどに合わせて部屋の模様替えを行うと、本来照らしてほしい範囲を照らしてくれなくなってしまうケースがあります。
また、他のケースとしては、明るさが足りないと言うものがあります。
ダウンライトはスポットライトのように照らすため、一灯あたりの光量はそれほど多くありません。
リビング全面など、広い範囲をダウンライトで照らす場合、ダウンライトを複数設置する必要があります。
また、反対にダウンライトがまぶしすぎると言う後悔もあります。
リビングはくつろぎの空間でもあり、ソファで横になってのんびりすることも多いです。
ダウンライトは、光が広がらない特性があるため、直接見るとシーリングライトやスタンド照明よりも眩しさを感じます。
せっかくのくつろぎの空間、ゆったりと過ごしたいですよね。家具の配置や、ライフスタイルを考慮して配灯計画をしていきましょう。
リビング照明の失敗例その2:調整機能を付けなかった
照明には、明るさを調整できる調光機能、電球色や昼白色など電球の色を変えることのできる調色機能がついているものがあります。
寝室の照明には調光機能を付ける人が多いと思いますが、リビングには付けない人も多いのではないでしょうか。
でも、リビングでも「のんびりしたいとき」と、「読書をしたいとき」では、必要な光の強さや光の種類が違います。
また、夜になると昼白色よりも暖かみのある電球色の光の中で過ごしたいと考える人もいます。
そんな時に、調色機能や調光機能のある照明器具にしなかったことを後悔する人も多いようです。
リビングはダウンライトとシーリングの併用で快適に♪
お洒落で洗練されたイメージのあるダウンライトですが、一度設置をすると簡単には配置を変えることができないため、照明の計画を立てるのが難しい部分もあります。
そんな時におすすめしたいのが、ダウンライトとシーリングライトの併用です。
ダウンライトの位置を変えることは難しいですが、全体を照らしてくれるシーリングライトがあれば、ライフスタイルの変化にも対応することができます。
また、ダウンライトの光を眩しく感じるときはシーリングライトのみを使用する、と言ったこともできます。
反対に、明るさが欲しい時はダウンライトだけを点けてもいいですし、シーリングライトと両方を点けてもいいでしょう。
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ダイニング照明でよくある失敗例
暗いところで食事をするのではなく、明るいところで食事がしたいものですよね。
そのため、ダイニングテーブルの上を照らすよう、ダイニングテーブルの真上に照明器具を配置することが多いです。
照明器具はダウンライトやペンダントライトなどがあり、それらを候補として考えている方もいるかもしれません。
おしゃれで印象的な照明器具も多く、迷ってしまいますよね。
ですが、難しいのは照明器具選びではありません。ダイニングでの照明の後悔の多くは、ダイニングテーブルと照明器具の位置なのです。
基本的にダウンライトやペンダントライトは、ダイニングテーブルの真ん中に配置します。
ダイニングテーブルの寸法を測っていたとしても、実際に引っ越してみるとダイニングテーブルの位置を設計時とは少しずらしたくなる場合もあります。
また、ダイニングテーブルそのものを新調したり、縦置きから横置きへと変えたりするケースもあるでしょう。
そうなると、どうしてもダイニングテーブルの中心が、設計時に考えていたものとずれ、照明の中心からもずれてしまうのです。
ダイニングテーブルと照明の位置のずれは意外と目立つので、気になるという人も多いのです。
また、ペンダントライトにした際は、掃除がしにくい、立ち上がった際に頭に当たってしまう、という失敗の声もあります。
ダイニングのダウンライトはこう配置する!最適な配置例
ダイニングの照明は、ダイニングテーブルの上にダウンライトを集中的に配灯する方法がおすすめです。
ダイニングテーブルを効率よく明るく照らすことができ、かつメリハリのあるお洒落な空間の演出も出来ます。
しかし、後悔の声で多く上がっているように、ダイニングテーブルの位置が変わると、照明の中心とダイニングテーブルの中心がずれ、不自然になってしまうこともあります。
直線的にダウンライトを配置するのではなく、4灯を正方形のように設置することにより不自然さを緩和することができます。
「配置を大きく変えることはないけれど、多少は変わるかもしれない」と言うときには、正方形のような配灯を行うことを検討しましょう。
また、大幅な模様替えを行う可能性がある場合は、天井に等間隔でダウンライトを設置することをお勧めします。
テーブルの上の明るさは、集中的に配灯する際よりも少し劣りますが、位置を変えても明るさが大きく変わることがありませんし、不自然さもなくなります。
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キッチン照明でよくある失敗例
キッチンの照明は、料理をする際に重要なポイントになってきます。特に、女性は気になるという方も多いのではないでしょうか。
キッチンの照明で、どのような後悔をしている人が多いのか確認していきましょう。
キッチン照明の失敗その1:手元が暗くて作業がしにくい
最も多いのが、照明の個数が足りなかったり、位置が悪かったりして作業をする際に手元を暗く感じてしまうというケースです。
キッチンで料理をする際は、照明は明るい方が作業しやすいです。
特に、光源が背中の方にあり、手元が陰になってしまうと、非常に見にくくなってしまいます。
包丁などの刃物を使うので、手元が見えにくいと危ないですよね。
キッチン照明の失敗その2:電球色にしてしまった
最近はキッチンとリビング・ダイニングが一続きになっているLDKタイプの家が増えています。
そのため、リビング・ダイニングとキッチンに統一感を出すため、照明の色や形も統一するということもあります。
その時に注意してほしいのが、電球の色。リビング・ダイニングに合わせて電球色にすると、調理するときに見にくくなってしまうことがあります。
キッチン照明の失敗例その3:照明のスイッチを分けるべきだった
キッチンの照明をシンクの上と、通路の上部分の二か所につける予定の方も多いのではないでしょうか。
二か所の照明は基本的に同時に付け、同時に消す予定なので、スイッチは一つのみで良いと考えている方もいるかもしれません。ですが、こちらも後悔のポイントになっています。
夜は外も暗くなり、室内も少し暗めにし、寝る準備に入りたいですよね。
そんな時に、キッチンの全体を明るくすると明るすぎると思うケースがあるのです。
他にも、夜中に喉が渇いて目を覚ました時などにも、明るくて眩しすぎると思うようです。
キッチンにダウンライトを付けた場合の明るさは十分?
失敗例でお伝えしてきたように、キッチン照明の後悔ポイントの多くは「手元が見にくくなってしまう」と言うことに起因します。
キッチンでは、シーリングライトのような一灯で部屋全体を明るく照らすタイプの照明はあまり向いていません。
おすすめなのは、ダウンライトのようにスポット的に照らすことのできる照明です。
手元を十分な明るさで照らしてくれるような照明を選ぶようにしましょう。
特にシンク横の作業スペースであるワークトップは、包丁での作業をはじめ、調理をする時には大事な場所です。必ず照明をつけるようにしましょう。
尚、ダウンライトを選ぶ際は1灯ではなく、キッチンの広さに応じ、2灯、3灯と用意すると良いでしょう。
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玄関照明でよくある失敗例
玄関は住宅に出入りする際に必ず利用するもので、その家の顔ともいえる場所です。
来客の際には玄関で対応することも多いため、玄関の照明は実用性とデザイン性を兼ね備えたものであることが望ましいです。
そんな玄関の照明ではどのような失敗が多いのでしょうか?
玄関照明の失敗例その1:スイッチの位置が不便
玄関の照明の失敗で多いのは、スイッチの位置です。
玄関のスイッチは玄関ホールや玄関ドアの近くに付けることが多いです。実際にどちらに付けるか悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
玄関ホールに付けると夜遅くに帰ってきた場合、玄関ドアの近くにスイッチがなく、どこにスイッチがあるか分からず不便と言うことがあります。
反対に玄関ドアの近くに付けると、外出しようとしたときに暗くて靴がどこにあるか分からないということがあります。
玄関照明の失敗例その2:間接照明は不要?
足元をほのかに照らす間接照明は、おしゃれで憧れている人も多いかもしれません。
前述の玄関の電気のスイッチをどちらに付けるか迷った際に、解決策として間接照明を導入される方もいます。
しかし、実際に間接照明を点けるケースが少なく必要なかった、と言う声も多いです。
間接照明があることにより、前述のように夜遅くに玄関を利用する場合も、便利なのではないかと考えますよね。
ですが、結局真っ暗な玄関で「玄関照明のスイッチではなく間接照明のスイッチを探す」ということになりがちなのです。
内玄関の照明を考える時のポイント
玄関は人感センサー付きの照明をつけることがおすすめです。
人感センサーとは、人の動きに反応して自動で照明がつくものなので、スイッチを入れる必要がありません。
暗い時間帯に外出する際も帰宅する際も、暗闇の中でスイッチを探すという手間を省くことができます。
自動で消灯もするため、「寝る前に電気を消し忘れた」ということもなくなります。
また、人感センサーの照明は、点灯時間の調整も可能です。
靴の脱ぎ履きに時間がかかる冬は少し長めに設定を変えるなど、状況によって変更ができるのも便利な点です。
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まとめ
新築の家を建てた際の、照明に関する後悔のポイントをまとめてきましたが、いかがでしたでしょうか。
天井をフラットに見せてくれるダウンライトはお洒落なだけでなく、狙った部分を明るく照らしてくれるので便利です。
そのため、十分な明るさが必要になってくるダイニングやキッチンでは、ダウンライトを効果的に配置すると快適に過ごすことができます。
また、くつろぎの場所のリビングでは、ダウンライトとシーリングライトをシーンによって使い分けるといいでしょう。
玄関は人感センサー付きの照明を導入することにより、暗闇でスイッチを探すことがなくなります。
この記事を参考に、後悔のない照明計画を立ててくださいね!