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樹脂木ウッドデッキ(人工木)のメリット・デメリット~天然木との比較~

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ご自宅の庭やバルコニーにデッキを敷いて、空間を有効活用出来たらいいなあと考えている方も多いと思います。

デッキスペースがあれば、そこで読書をしたりコーヒータイムを楽しんだり、家族でバーベキューをしたりと、活用の幅がより広がります。

実際にデッキスペースを作ろうと考えた時、まず決めなければならないのは、デッキ材の種類です。

デッキ材には、樹脂木ウッドデッキと呼ばれる人工のデッキ材と、天然木のデッキ材があります。

今回は、メンテナンスが簡単だと言われている樹脂木ウッドデッキについて、天然木と比較をしながらメリットとデメリットを見ていきましょう。

樹脂木(人工木)ウッドデッキのメリット

まず、樹脂木(人工木)ウッドデッキのメリットをみていきましょう。

樹脂木とは、木粉とプラスチック素材をまぜ合わせて成形したもので、人工木などとも呼ばれます。

最大のメリットは日々のお手入れのしやすさ

樹脂木ウッドデッキの最大のメリットは、日々のお手入れのしやすさと言えるでしょう。

土が付いてしまったり、飲み物をこぼしてしまって汚れてしまうと、天然木の場合はシミになってしまうこともありますが、樹脂木ウッドデッキであれば、水拭きなどで簡単に落とすことができます。

傷がついてしまっても、樹脂木ウッドデッキはサンドペーパーなどで簡単に補修ができます。天然

木の場合は、傷がついた部分を削ってから腐食から守るための保護材を塗ったりと、補修に手間がかかります。

腐朽やシロアリ被害の心配がない

天然木のウッドデッキで気を付けなければならないのが、湿気などによるデッキ材の腐朽やシロアリ被害です。

常に外気にさらされるデッキ材は、湿気やシロアリを避けることができません。

もし、腐朽やシロアリ被害が確認されたら、デッキ材を交換しなければならないので、大掛かりな作業になります。

天然木のウッドデッキをこうした被害から守るためには、定期的に保護材を塗布しておかなければなりません。

それに比べて、樹脂木ウッドデッキは腐朽やシロアリ被害の心配はありません

退色しにくいのでデッキ材の美しさが長持ちする

樹脂木ウッドデッキは、施工当初のデッキ材の美しさが長続きするのも大きなメリットです。

天然木のウッドデッキは、直射日光などの影響で退色してしまうことがあります。

そのため、定期的に保護材を塗布するなどのメンテナンスが欠かせません。

樹脂木ウッドデッキは、こうした経年劣化によって退色してしまうことが少ないので、施工当初の美しい状態を長続きさせることができます。

割れやささくれがないので子供やペットにも安心

樹脂木ウッドデッキは、経年劣化による割れや、ささくれがほとんどないため、小さなお子様やペットのいるご家庭でも安心して使用することができます。

天然木のウッドデッキは、こまめにメンテナンスをしていてもささくれや割れが起きてしまうことがあり、足を怪我してしまう可能性もあります。

樹脂木(人工木)ウッドデッキのデメリット

天然木のウッドデッキと比較すると、多くのメリットがある樹脂木ウッドデッキですが、デメリットはあるのでしょうか。

デメリットをきちんと理解をすることで、後に「こんなはずじゃなかった!」なんてがっかりすることもなくなります。みていきましょう。

質感は天然木より劣ってしまう

天然木のウッドデッキと比較すると、樹脂木ウッドデッキの質感は多少劣ります

木目や天然木ならではの色のばらつきなど、風合いを完全に再現するのは難しいものです。

しかし、最近では天然木のウッドデッキの風合いを再現しようと各メーカーが様々な商品を展開しています。

必ずサンプルを取り寄せたり、ショールームに見に行ったりして、実物を確認してから使用するデッキ材を決定しましょう。

夏場は高温になる伸縮・膨張する

樹脂木ウッドデッキは、プラスチック素材が使用されているため、夏場に直射日光を受けてデッキ材が高温になった場合などに伸縮・膨張をすることがあります。

このような場合に備えて、夏場は直射日光を遮ってデッキ材が高温になることを避けるよう、オーニングなどの日除けをしておくと良いでしょう。

 価格は天然木より高くなることも

天然木のウッドデッキと比較すると、樹脂木ウッドデッキは価格が高い場合があります。

これは、使用するデッキ材の種類によって上下するので、前もってきちんと見積もりを確認するようにしましょう。

夏場の樹脂木ウッドデッキは温度に注意

夏場、アスファルトが非常に高温になるように、樹脂木ウッドデッキも、直射日光を受けて熱くなることがあります。

誤ってデッキの上を裸足で歩いてしまうと、火傷してしまう可能性もあるので、注意が必要です。

メーカーによっては、樹脂木ウッドデッキの表面に昇温抑制効果のある塗料を塗ることで、従来の製品よりも表面温度の上昇を抑えた商品もあります。

しかし、温度上昇を抑えたといっても、メーカーのカタログに記載された実験結果を見てみると、表面温度は50℃を超えると記載されています。

50℃以上の温度では、裸足で歩くと火傷しかねません。

LIXIL 樹ら楽ステージ カタログより抜粋


三協アルミ ひとと木 ウェブページより抜粋

タカショー エバーエコウッド ウェブページから抜粋

熱くなりやすいのは濃い色の樹脂木ウッドデッキ

樹脂木ウッドデッキの表面温度の上昇には、デッキ材の色も関係しています。

黒い色は熱を吸収しやすいため、夏場は白っぽい色の服を着る方も多いのではないでしょうか。

これと同じように、同じ種類の樹脂木ウッドデッキでも、色の濃いデッキ材のほうが表面温度は上昇しやすい傾向にあるようです。

熱くなりにくい樹脂木(人工木)ウッドデッキはある?

樹脂木(人工木)ウッドデッキの商品の中には、木材よりも熱伝導率の低いものがあります。

熱伝導率とは、熱の伝わりやすさを示す数値のことで、これが低いほど熱を伝えにくいということになります。

つまり、熱伝導率が低い素材を使用したデッキ材は、周囲の温熱環境の影響を受けにくいため、夏場気温が上がっても高温になりにくいということです。

非常に低い熱伝導率が売りの樹脂木(人工木)デッキが、「MIMO 彩木ウッドデッキ」です。

アルミ芯材に硬質邸発砲ウレタン樹脂を使用したデッキ材で、木の質感も非常に良く再現されている商品です。

他の樹脂木ウッドデッキ同様、耐候性に優れています。

使用されているウレタンは、熱容量が小さいため蓄熱しにくく、熱伝導率も非常に低いという特徴があります。

彩木ウッドデッキの製品紹介│エクステリアのMINO

MIMO 彩木 カタログから抜粋

樹脂木ウッドデッキの表面温度の上昇を抑える方法

樹脂木ウッドデッキの表面温度の上昇を抑えるのに重要なのは、直射日光を当てないようにすることです。

日差しが強い夏場は、オーニングやタープなどを活用して、日差しを避けるようにすると良いでしょう。

また、デッキが日陰となるように植栽計画をして、植樹などをすることもおすすめです。

その他には、定期的に水を撒くなどして表面温度を下げるようにすると良いでしょう。

樹脂木ウッドデッキの寿命は天然木よりも長い

樹脂木ウッドデッキの耐用年数は、天然木のウッドデッキと比較すると非常に長いです。

まず、天然木のウッドデッキについてみていきましょう。

ウッドデッキに使用される天然木には、大まかに分けて「ソフトウッド」「ハードウッド」という2つのグループがあります。

それらの耐用年数は、「ソフトウッド」が5年以内、「ハードウッド」が10年前後と言われています。

しかし、天然木のウッドデッキの耐用年数は、メンテナンスをきちんと行うかどうかによって大きく変わります。

天然木のウッドデッキの場合、経年劣化を防ぐため保護塗料などを定期的に塗布する必要があります。

これを怠ると、割れやシロアリ被害につながってしまいます。

樹脂木ウッドデッキの耐用年数は、20年以上と言われています。

中には、半永久的と言われているものもありますが、まだ発売開始をしてから10数年と、そこまで年月が経っていないので実際の耐用年数はわかりません。

しかし、天然木のウッドデッキと比較するとはるかに長く使用できるのは間違いありません。

樹脂木ウッドデッキのメンテナンス

樹脂木ウッドデッキは、メンテナンスがほとんどいらないと言われていますが、ゴミが付いたり傷が付くことはもちろんあります。

少しでも長く樹脂木ウッドデッキを使用するために、メンテナンスをすることが大切です。

メンテナンスといっても、大掛かりなものではないので安心してください。

砂やホコリなどのゴミが溜まっている場合には、ホウキなどできちんと取り除いてあげましょう。

ジュースや食べ物をこぼしてしまった場合には、水拭きでサッとふき取れば大丈夫です。

また、ものを落としてしまったりして傷がついた場合には、サンドペーパーなどで簡単に補修ができます。

天然木のウッドデッキと比較すると、樹脂木ウッドデッキはお手入れが非常に簡単で、長く使用できます。

日々のお手入れを怠らずコツコツと続けていけば、施工当初のきれいな状態を長く保つことができるでしょう。

まとめ

いかがでしたか。

庭やバルコニーにデッキスペースを設け、アウトドアリビングのように活用してみたいけれど、「手入れが大変そう」と心配されている方は、この機会に樹脂木ウッドデッキを検討してみてください。

樹脂木ウッドデッキといっても、非常に多くの商品が販売されています。

使用する樹脂木ウッドデッキの種類を決定する際には、必ずサンプルを取り寄せて質感や実際の色を確認しましょう。

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