購入した戸建に雨戸がついていなかった…。こんなとき、雨戸の代わりにシャッターの導入を考えるお宅は少なくありません。
しかしここで気になるのが、「そもそも雨戸やシャッターは本当に必要なのか」という問題ではないでしょうか。
もし雨戸やシャッターが必須の設備でないのなら、取り付ける必要はないと考えている方もいらっしゃるかと思います。
というわけで今回は、窓シャッターの必要性についてお伝えしていきたいと思います。
シャッター必要派と不要派の意見も合わせてご紹介していきますので、シャッターの導入をご検討中のみなさんはぜひ参考にしてみてくださいね。
最近の家は雨戸やシャッターがない?その理由とは
昔は多くの家屋で設置されていた雨戸ですが、最近では窓ガラスだけの家も多くなってきています。
シャッターについても、新築の時点ですでについているというパターンは少ないようです。
さて、最近の家に雨戸やシャッターがついていないのは、いったいなぜなのでしょうか。
まずはその理由からチェックしていきましょう。
コスト削減のため
窓シャッターを導入するには、お金がかかります。
製品によって価格の差はありますが、数万円〜数十万円と決して安い金額ではありません。
そんな窓シャッターが必須のオプションではない…となれば、コスト削減のために導入を見送るのは仕方のないことでしょう。
窓シャッターをつけるつけないを自分で選べるよう、建売住宅の場合も最初からシャッターがついている家はそれほど多くないようです。
防犯ガラスだから
窓ガラスに防犯効果の高いガラスを使っていれば、窓シャッターは必要ないという考え方もあります。
防犯ガラスは割れにくく、仮に割れたとしても侵入者が通り抜けできるほどの破損にはつながらない…といった利点があります。
窓シャッターの導入を「防犯」という一点のみの目的で考えている方からすると、たしかに防犯ガラスがあれば事足りるのかもしれません。
雨風を防ぐには普通のガラスで十分だから
防犯ガラスでなく普通のガラスを利用している場合でも、窓シャッターが導入されていない家はたくさんあります。
昔の窓ガラスと違い、最近の窓ガラスは多少の雨や風で割れることはありません。
窓ガラスと窓枠の隙間から雨風が入り込んでくる…なんてこともまずないでしょう。
そのため、台風の少ない地域では窓シャッターのない家が多いようです。
頻繁に使う予定のない設備ということで、そもそも検討にすら至らないという方もいるかもしれません。
窓シャッターの役割を知っておけば必要性が分かる!
そもそも窓シャッターは本当に必要なのか…。それを判断するためには、「なんのために窓シャッターを取り付けるか」を考えなければなりません。
窓シャッターにはどのような役割やメリットがあるのか、チェックしていきましょう。
防雨・防風
窓シャッターを取り付けることで、雨や風から窓ガラスを保護することができます。
窓ガラスの耐久性は昔よりも上がっていますが、台風の時などは飛来物によって割れてしまうこともあります。
窓ガラスが割れることで、中にいる家族にも危険が及ぶかもしれません。
窓シャッターは、建物と家族を雨や風から守ってくれる頼もしい設備なのです。
防犯・防炎
窓シャッターは、絶大な防犯効果を発揮します。
窓ガラスだけだと簡単に破壊&侵入されてしまう恐れがありますが、窓シャッターがついていれば容易な侵入はできません。
窓シャッターを取り付けることで「防犯に気を使っている家」という印象を与え、不審者を牽制する働きもあります。
さらに、窓シャッターは防炎の役割も果たします。
近隣で火災が起きたときに窓シャッターを閉めれば、延焼を防ぐ効果が期待できるでしょう。
遮熱と遮光
窓シャッターは、遮熱&遮光の役割も果たします。
日当たりが良すぎて、部屋の中の温度が上がってしまう…そんなときに窓シャッターを利用することで、外からの熱や光を防ぐことができます。
シャッターを閉めると室内が暗くなってしまうのでは?と思う方もいるかもしれませんが、最近の窓シャッターの種類は豊富で、日光を完全に遮らないルーバー式のものも販売されています。
ルーバー式の窓シャッターを利用すれば、室内の温度上昇を防ぐとともに、光や風をほどよく通すこともできますよ!
騒音対策
窓シャッターを閉めることで、外部の音が聞こえにくくなります。
近くに車通りや人通りの多い道路があるお宅の場合は、騒音対策のために窓シャッターが効果的です。
また、室内の音を外にもらさないという効果も期待できます。
早朝や深夜など、テレビの音や音楽がご近所に聞こえていないか…と不安になることはないでしょうか。
窓シャッターがしまっていれば、そういった心配をすることもありません。
生活音や音漏れを防げるので、ご近所への配慮もばっちりです。
窓シャッター必要派・不要派の意見まとめ
窓シャッターの役割はわかったけれど、まだ導入に踏み切れない…という方もいるのではないでしょうか。
ここでは、窓シャッター必要派と不要派の意見をご紹介します。
実際に利用している人の声を聞いて、自宅に窓シャッターを導入すべきか否か考えてみましょう。
必要派
台風に備えて
昔は雨戸にさらに材木を打ち付けて…という台風対策をしていたが、窓シャッターにしてからは楽チン。
台風の数はそれほど多くはないものの、窓シャッターがついていると思うと安心できるので導入には満足している
安心材料になる
窓ガラスの外に頑丈なシャッターがあると思うと、日々を安心して過ごすことができる。
空き巣や強盗など、何かあったときに『つけておけばよかった』と後悔するのでは遅い。
治安が良い地域だからといって、油断は禁物
日よけに便利
日当たりの良い立地なので、直射よけのためにシャッターを導入した。
太陽の動きに合わせて開閉することで、室内の温度を調節できる。
早朝のひんやりした空気を入れてシャッターを閉めれば、昼でも涼しい
不要派
防犯ガラスで十分
防犯対策のためなら、防犯ガラスがあれば十分だと思う。
シャッターを設置しているからといって、絶対に不審者に狙われないとは限らない。
ルーバー式のような隙間があいているシャッターだと、壊されやすいので注意
台風時は逆に危険
台風の飛来物を気にしてシャッターをつけようとしたが、ハウスメーカーからは『強風によりシャッターが壊れると逆に危険』と言われた。
頑丈なアルミサッシと二段ロックの窓がおすすめ
開け閉めが面倒
手動の窓シャッターを取り付けたが、とにかく開け閉めが面倒。
せっかく取り付けたのに、開閉が億劫であまり使っていない。
少し値がはるけれど、電動シャッターにすればよかった
億劫な開け閉め問題を解決するのは「電動シャッター」
窓シャッター不要派の意見にあった、「開け閉めが億劫」という問題。
日常的に使うものなので、取り扱いのしやすさはかなり重要なポイントですよね。
しかし、もし開け閉めの面倒さだけがネックなのであれば、その問題は電動シャッターが解決してくれます。
さっそく、電動シャッターの特徴やメリット&デメリットをチェックしていきましょう。
電動と手動の違い
窓シャッターの操作方法は、電動と手動の2種類があります。
電動シャッターは、リモコンやスイッチなどを利用し遠隔で開閉ができます。
一方で手動は、自力での開閉が基本になります。
手動シャッターは設置費用はお安めですが、開け閉めに手間がかかるため、利便性に優れているとは言えません。
先ほどのシャッター不要派の意見でもご紹介したように、開け閉めが億劫でシャッター自体を使わなくなってしまった…なんてパターンもよくあるようです。
そんな方には、電動シャッターの導入がおすすめです!
以下で電動シャッターのメリットをご紹介しますので、ぜひ検討してみてください。
電動シャッターのメリット&デメリット
電動シャッターを導入した際の一番のメリットは、操作が簡単ということです。
リモコンやスイッチを押すだけで開閉ができるので、力の弱い女性やお年寄りにもおすすめです。
また、最近の電動シャッターにはセンサーがついています。
人やモノを検知すると自動で停止するようになっているため、事故の心配もありません。
停電時には手動での開閉に切り替えることもできるので、災害の際も安心です。
そんな電動シャッターのデメリットは、コストがかかることです。
電動シャッターを設置する際にかかる費用は、20〜30万円ほど。それだけでなく、別途メンテナンス代や修理費もかかります。
利便性をとるか、費用をおさえるか…難しいところですよね。
しかし、長く使い続けることを前提とすると、窓シャッター導入にかかる費用は必ずしも高いとは言えません。
最初に投資をすることで、その後の生活が快適になる…と思えば、必要な出費とも言えるのではないでしょうか。
もし窓シャッターを手動と電動どちらにするかで迷っているのであれば、おすすめは電動です!
億劫な開け閉め問題を解決し、窓シャッターを有効に活用していきましょう。
まとめ
窓シャッターの役割や、窓シャッター必要派・不要派の意見についてご紹介してきました。
最近では窓シャッターを取り付けていない家もよく見られますが、防雨や防風、防災、防犯、防音…といった様々な役割を考えると、やはり窓シャッターはあると安心です。
窓シャッターを取り付けたあと、「あまり役に立っている気がしないけど、取り付けなくても良かったのかも…」と感じることがあるかもしれません。
しかしそれは、実際に大きな犯罪や災害に巻き込まれていないからこそ感じられることです。
シャッターを設置することで、未然に防げる問題はたくさんあるでしょう。
防犯や防災はもちろんですが、「家族が心地よく暮らすための安心材料が欲しい」というのも、窓シャッターを導入するための理由になります。
窓シャッターの導入を迷ってしまったら、まずは「なんのために窓シャッターが必要なのか」よく考えてみてくださいね!