表札、アプローチ、塀などの外構工事は新築を建てる上でついつい後回しに考える人が多いのが事実…
ですが、外構工事が終わっていないと
- 駐車場ができていないので車を置くスペースがなくて不便!
- ポストがないので郵便物を受け取れなくなった
- 道路に面しているのに塀囲いがなくて、外からの視線が気になる…
このようなトラブルを抱えてしまうことにも繋がります。
「家を建てるよりは時間はかからないでしょ。」
そう考えてしまいがちですが長くて1か月程度かかるものもあるので要注意。
引っ越しをしてから暮らしに慣れるまではどうしてもストレスを感じやすくなります。
外構工事が終わっていないと、その時期に余計な心配をしなければなりません。
気持ちよく新生活をスタートさせるためにも外構工事は計画的に行うことが望ましいです。
今回は、外構工事を依頼するにあたって、最適なタイミングや工事にかかる期間についてご紹介します!
「新築に引っ越したものの、外構工事は全く進んでいない…」といったことを避けるためにも記事を読んでストレスなく引っ越しを終えましょう♪
まずは確認!一般的な外構工事に必要な期間
外構工事は通常でどのくらいの期間が必要なのでしょうか?工事をしたい場所別に何日必要なのかまとめました。
新築住宅が外構工事を行うのに必要な期間は1か月程度とされています。
ですが、これはあくまでも目安の一つ。敷地の大きさや工事個所の多さによって期間は変化してきます。
土間コンクリート
敷地内の土地を平面な床にするためのコンクリートのこと。
床の表面は灰色が多く、凹凸の有無を選択できることが多いです。
土間コンクリートは耐久性が高く、重みに耐えることができる素材。そのため、駐車場のスペースや玄関前のアプローチに使用することが一般的。
家の周りの土地を掘り起こして、砕石やコンクリートで敷き詰めます。
土間コンクリートにかかる期間は最低でも1週間必要です。ですが、雨や雪など天候によっては工事が出来ないこともあります。
コンクリートブロック・塀囲い
コンクリートブロックは家の周りを囲って防犯またはプライバシーを守るためにも役立ちます。
このコンクリートブロックを積み上げて塀にして使用することが多いです。
灰色系統のブロックに限らず、ブラウン系統の化粧ブロックもあります。家の雰囲気によって使用するブロック塀の色を変えることがおすすめ。
コンクリートブロックは門柱や塀、土留に使われることが多いです。
ブロックを設置する箇所の土を掘り起こして砕石を敷き詰めて、コンクリートを流し込みます。
コンクリートは乾燥するのに時間がかかるので、3日程度は必要です。
フェンス
泥棒の侵入を防止したり、外からの目線を遮断したりする役割があるフェンス。
また、フェンスを使ってガーデニングを楽しむことも出来ます。ガーデニング好きの人にとっては趣味を楽しめる素敵な場所になるのです。
フェンスは素材やデザインが豊富なので、選ぶのに迷ってしまうほど。フェンスのデザインはやっぱり目的を重視して選びたいです。
シンプルなデザインのものはどんな家の雰囲気にも合わせられるので柔軟性があります。
目隠しに使用したいのであれば横格子のもの、ヨーロピアンな雰囲気に合わせたいのであれば鋳物風も人気です。
フェンスは設置する箇所の土台をつくってから柱を立てて設置するのが手順。おおよそ2、3日で出来ることが多いです。
駐車スペース
快適に過ごしていくためには毎日車が必要という人もいます。そんな人にとっては引っ越し初日から駐車スペースは必要不可欠。
雨や汚れを防ぐ役割を果たしてくれるのが駐車スペースです。積雪エリアでは雪をしのげるような駐車場づくりを行う必要があります。
駐車スペースを依頼する時には住んでいる地域の天候を考えた上で検討することが望ましいです。
支柱を建ててからフレームを組み立てて、屋根を取り付けるのが一般的な施工。
早くて1日で完了する物が多いですが、駐車する車の台数が多いと3日以上かかることもあります。
門柱
表札がついていて、来客した人が最初に見る箇所が門柱です。引っ越してからすぐにでも設置したいのが門柱ではないでしょうか?
素材にはウッド調のものからコンクリートまで様々。
既製品の門柱を設置するだけだと1日で終わりますが、タイルやコンクリートブロックを使う場合は1週間以上かかります。
既製品ではなくオリジナルの場合は、コンクリートを流して固める作業が必要です。
コンクリートは流し込むだけで完成ではなく乾燥させなければなりません。雨の場合は工事が進まないので、予定よりもオーバーすることは覚えておきたいです。
新築の外構工事はいつまでに終わらせるべき?
外構工事を行わないままでいると、デメリットが発生し続けます。ここでは、どのような悪い結果が生まれてしまうのかご紹介します。
敷地内の環境が悪くなってしまう!
敷地内にタイルを敷いたりコンクリートを流したりしないと、水はけが出来ないので、湿気が高まりカビが出来ます。
そうなると異臭もしますし、建物を支える土地が悪くなってしまう原因にもなるので注意。
近隣トラブルにも発展する可能性大
庭の土がむき出しになっていると少しの風でも、砂ぼこりが舞ってしまいます。
生活に欠かせない洗濯物が汚れますし、窓を開けにくくなるでしょう。
それは自分たちだけではなく近隣に住む人たちが快適に生活を送る上で迷惑をかけることにもなるのです。
雑草だらけで外見が醜くなる
繁殖力の高い雑草は家の周りの地面からどことなく生えてきます。
日光が当たりやすい場所だと特に成長しやすく、雑草に覆われることも珍しくありません。
雑草だらけの状態だと虫が多く、生活にストレスがかかります。
予算が残っていない
新築住宅にお金をかけすぎて、外構工事をする時にはお金が尽きている人も少なくありません。
住宅を建設する際に外構工事の計画を立てていなければ、意外とかかる予算を確保できないなんてことも…。
そうならないためにも、新築費用と一緒に外構工事の費用を組み込むことが大切。
水道管・ガス管が破裂する危険性がある!
地面をむき出しにしたままにしておくことで、水道管やガス管を守るものがありません。
「駐車場の工事を依頼するまでは車を停めておこう…」と、安易な気持ちで車を停めると重たさに耐えることができずガス管・水道管が破裂する恐れがあるので危険です。
もし水道管が破裂してしまうと地面に水がしみこみ、泥だらけの状態になります…。
新築の外構工事の打ち合わせをはじめるタイミング
実際に外構工事の打ち合わせを行うときにベストなタイミングっていつなのでしょうか?
依頼するのが早すぎてしまうと、新築を建設中に変更箇所が出てきてしまったりして外構工事費用を削る必要が出てくるからです。
また、外構工事を依頼した人から家に合わせたアドバイスを貰うことも出来ません。
反対に遅すぎてしまうと外構工事にあてる費用がほとんど残っていなくて、最低限の外構工事が限界…ということも考えられます。
外構工事を依頼するぴったりなタイミングは家の足場が取れた頃
足場が取れるのは新築が完成する1か月前なので、ちょうどその時に外構工事を始めるのがベスト。
駐車スペースや門柱を既製品ですべて済ませるのであれば、短い期間で済みますし打ち合わせも1回で終わります。
ですが、デザインや素材についてこだわりたい部分があれば打ち合わせ回数も多いのです。
そのことを踏まえて新築が完成する1か月前には外構工事の打ち合わせを終わらせておくことが重要!
打ち合わせの流れを下記に説明します。
業者探し
まずは外構を依頼できる業者を探すことからスタートです。
気に入った外構業者が見つかったら連絡を取り合って、立ち合いを予約します。
立会い
立ち合いの時に住宅の図面を渡して、新築を建設している現場をチェック。
その際に外構工事において外せない要望があれば伝えましょう。
たとえば、塀囲いはおしゃれなデザインのものを希望していることやアプローチの段差は低めがいいなどです。
見積もり
立ち合いが済んだら後日、見積書が送付されます。
値段や日程を確認して、もし変更してほしい部分があれば伝えることが大切です。
納得した見積書が手に入った段階で打ち合わせの日程を決めます。
この時は現地ではなく外構業者の店舗であることが多く、店舗まで行くのが困難な場合は電話でのやりとりにすることも可能です。
契約
話し合いが希望通りにいけば無事に契約段階に進みます。
いくつか気になる外構工事業者があれば同時進行で打ち合わせをすすめてから、契約を一つに絞ることも出来ます。
契約をしてから外構工事がスタートです!
新築の足場が取れた時には始められるように前もって行動しておくことが求められます。
まとめ
新築を建設する時についつい後回ししがちなのが外構工事。
ですが、外構工事を行っていないとガス管が破裂したり、水はけが悪くなったりとデメリットが大きいので要注意です。
また、外構工事を依頼する時にはそのタイミングにも気を付けましょう。
新築の足場が外れたころからスタートできるように逆算して行動することが大切です。
ストレスなく生活を始められるように、慎重に外構工事を考えてくださいね。