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太陽光発電の利用例!かしこい使い方とメリット・デメリット

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太陽光発電をこれから導入検討する際は、太陽光発電のメリットとデメリットを知って、導入効果が得られるように、賢い利用例について知っておくと良いでしょう。

一般的な太陽光発電の利用例を抑えておけば、実際購入する際の参考になって、設置業者や販売業者との交渉や相談にも役立つでしょう。

本記事では、太陽光発電の利用例とかしこい使い方や導入のメリット・デメリットについて解説いたします。

太陽光発電の賢い使い方4つの利用例

太陽光発電は、使い方によって導入効果が変わってくるため、何に使うのか?賢い利用の方法について確認しておきましょう。

  1. 災害時、停電時に使える
  2. 売電できる
  3. 蓄電池を導入する
  4. エコキュート・電気自動車を利用する

太陽光発電の利用例①災害時、停電時に使える

長期間停電になった場合でも、太陽光発電システムに備わっている自立運転機能を活用すると電気を使うことができます。
日本は自然災害が多いので、万が一の場合に備えて、太陽光発電で電気が使えるようになれば災害リスクを抑えることもできるようになります。

停電時に太陽光発電で電気を使えるようにする方法は、パワーコンディショナ―を以下の手順で「自立運転モード」に切り替えます。

  • 通常の電源用コンセントとは別の、非常時用の「自動運転コンセント」を確認します。
  • 発火などによる火事や事故を防ぐために主電源のブレーカーを【OFF】にします。
  • 太陽光発電用のブレーカーを【OFF】にします。太陽光発電システムのパワーコンディショナーと分電盤の間のブレーカーを切ります。
  • 使用する家電等を自立運転用コンセントに接続して、運転モード切替スイッチを【自立】にします。
  • 【緑】ランプが点滅し、「自立運転中」のメッセージが表示されます。
  • コンセントの表示ランプが点灯したら電気を使用できます。

停電が解消したら、「連系運転」への切替を行いましょう。

  • 自立運転用コンセントからプラグを抜いて運転モード切替スイッチを【OFF】にします。
  • 【緑】のランプが点滅しているのを確認します。
  • 太陽光発電用ブレーカを【ON】にします。
  • 通常どおり電気を使うことができます。

なお、パワーコンディショナ―の自立運転は最大出力1,500Wまでとなりますので、使用する家電の電気消費量について確認しておきましょう。

具体的に、太陽光発電で非常時にどの家電が使えるのか?確認しておきましょう。

主な家電の消費電力は以下の通りです。最大出力1,500wに合わせて、一度に複数の家電を稼働させないようにしましょう。

家電 消費電力 家電 消費電力
IHクッキングヒーター 1400-3000W 掃除機 850-1000W
エアコン 300-3000W テレビ 300-500W
電子レンジ 500-1400W 洗濯機 200-400W
電気ポット 900-1400W 冷蔵庫 100-300W
アイロン 1200-1300W 炊飯器 100-300W
ドライヤー 600-1200W ノートPC 50-150W
食器洗い乾燥機 1,300W 携帯の充電 5-15W

停電時に太陽光発電が利用できるメリット

太陽光発電があれば、いつも通りに家電が使える安心感と災害時のリスクを減らすことができるようになります。

  • スマホが充電できるので情報が早くわかる
  • 冷蔵庫が使えるので、薬品などを保管できる
  • 蓄電池があれば、夜の照明を確保できるので暗闇の危険性が減る
  • 電気ポットでお湯が沸かせるので、赤ちゃん用品の衛生面を確保できる
  • ラジオやテレビから情報を得られるので安心感がある。

なお、災害時に太陽光発電を有効活用するためには蓄電池の併用がおすすめです。

一般的に停電時の1日の消費電力が約4kWhとなっているため、蓄電容量4kWh以上の蓄電池があると便利です。各家庭で停電時に使いたい家電を想定して、電化製品の消費電力量を確認し、蓄電池の容量を選ぶようにしましょう。

太陽光発電の利用例②売電できる

太陽光発電の費用対効果を高めるためには、売電制度を利用するとお得です。
売電は、FIT制度「固定価格買取制度」のしくみを利用して、契約時から10年間、一定の価格で売電収益を得ることが可能です。

太陽光発電で売電する場合には「全量売電」と「余剰売電」の2つの方式があり、各方式の対象となる太陽光発電の設備容量、固定買取期間、買取価格は異なります。

  • 余剰売電:家庭内で使いきれない電気を売ること
  • 全量売電:太陽光で発電した電気をすべて売ること

住宅用太陽光発電で売電をする場合は、買取価格が安くなっているため、余剰売電で自家消費型で利用した方がおすすめです。

自家消費するにも売電収入を得るためにも、まずは余剰電力を増やすことが必要です。
では、余剰電力を増やすにはどんなことに気を付けたらよいのか?以下の方法を確認しましょう。

節電を心がける:テレビや照明などのつけっ放しに気を付けることや、省エネ家電にするなど、家庭の消費電力を減らすようにしましょう。
高性能の太陽光パネルを設置する:一般的な太陽光パネルの発電効率は「13〜20%」くらいで、20%以上であれば高性能な製品であると言われています。
最適な条件で太陽光パネル設置する:太陽光パネルは南向きの傾斜20〜30度が理想的です。北向きは反射トラブルになりやすいため控えましょう。
定期メンテナンスをかかさない:10kW未満の住宅用太陽光発電はメンテナンス義務化が必要です。4年に1度の定期メンテナンスを計画しましょう。

太陽光発電で売電するメリット

太陽光発電は初期費用が高額になるため、元が取れるためにも売電収入について費用対効果が見込めるか?シュミレーションをすると良いでしょう。なお、売電価格については、毎年変動していますので、チェックが必要です。

  • 電気自給率を上げる効果がある
  • 地球にやさしい環境作りができる
  • 初期費用回収に繋がる

太陽光発電の利用例③蓄電池を導入する

太陽光発電で作った電力を売電するのではなく、蓄電池に充電して自家消費する方法もあります。昼間に発電した電気を蓄電池に貯めておくと、発電しない夜に使ったり、停電時や天候が悪い日の電力確保に役立ちます。

FIT制度の売電価格の低下や電気料金の高騰などによって、発電した電力は売電するよりも自家消費型に切り替える方が経済的メリットも多く注目されています。
卒FIT後には、蓄電池を準備して太陽光発電システムで発電した電気を家庭内で使う事例が増えています。

気になる初期費用については、太陽光発電の費用が1kWあたり平均28.0万円程度です。 家庭用の場合で一般的に多い3〜5kWとして計算すると、相場は84万〜140万円程度になります。
蓄電池については、一般家庭用でよく使われる容量4〜7kWhの場合、およそ90〜160万円程度です。太陽光発電設備+蓄電池をセットで同時に購入した場合、174万〜300万程度となります。
さらに、太陽光発電システムの設備機器と蓄電池の製品のグレードや工事費、保証費、設置条件などによって金額は変わってきます。

なお、高額な初期費用は、補助金制度を利用して負担を抑えることも可能です。

太陽光発電+蓄電池を利用するメリット

太陽光発電は、夜に発電しないことや天候に左右されるデメリットなどがあるため、蓄電池と併用することでメリットを最大化することが可能になります。

  • 災害や停電時に使える
  • 電気料金が節約できる
  • 電気代高騰の影響を受けない
  • ピークシフトに貢献できる
  • 電気自動車と連携できる
  • FIT制度の終了後に自家消費できる
  • 天候に左右されなくなる
  • 環境にやさしい生活ができる

太陽光発電の利用例④エコキュート・電気自動車を利用する

エコキュートと太陽光発電を連携した場合、電力会社の割安の深夜プランで利用するとお得です、

夜の安い電気代でエコキュートを使ってお湯を沸かし、電気代の高い昼間は、太陽光発電の発電量を使って家庭の消費電力を賄います。

エコキュートと太陽光発電を連携して使うことで、電気代を安く抑える方法として効果的です。
また、昼間に使用する電気消費量が減るので、余剰電力が増えやすくなります。余剰電力が多ければ売電収入を増やすこともできます。

電気自動車(EV)のメリットは、、ガソリン代の節約や、EVの蓄電池機能を利用して非常用電源として使用することも可能です。深夜帯の安い電力をEVに搭載されている蓄電池に貯めておくと高い昼間の電気代を節約できるので、光熱費の削減に効果的です。

電気自動車の蓄電容量は、メーカーにより異なりますが、一般的に40kWh程度で、非常時の停電3日間くらいは、40kWh程度あれば不便なく電源を確保することができます。

なお、EV購入を検討される場合は、自治体が出している補助金制度を利用することもできます。

太陽光発電+エコキュートを利用するメリット

  • ガス給湯器よりもおよそ1/3くらい節約可能になる。
  • 非常時に停電になっても貯湯タンクのお湯を使うことができる。
  • 各自治体が実施している補助金制度を活用できる。
  • 環境負荷低減に貢献できる、

太陽光発電+電気自動車を利用するメリット

  • 家庭用蓄電池に比べて蓄電容量が大きい
  • ガソリン車よりも燃費が良いので燃料費も抑えられる
  • 移動手段+蓄電池の2役がこなせるのでコスパが良い

太陽光発電の電気は昼間に使うのが良い?夜も賢く使うには

太陽光発電の特徴は、昼間に発電した電気は貯めておくことができないということです。
昼間に発電した電気は昼間の間に使う必要があります。

各家庭によってライフスタイルは違いますが、電気を使うピークは、仕事や学校から帰宅してから夜に集中するご家庭が多いかと思います。しかし、太陽光発電で作った電気は、夜には利用できないため、その解消策として蓄電池を準備しておくことをおすすめします。

蓄電池を設置して発電した電気を貯めておけば、夜でも太陽光発電で作った電気を使うことができます。
また、蓄電池を準備する際は、合わせて電気料金プランの見直しも忘れずに行いましょう。
深夜帯の安い電気代のプランに切り替えれば、電気代の節約に効果的です。

太陽光発電のメリット・デメリット

太陽光発電を導入する際は、後から後悔しないように、メリットとデメリット両方を確認しておきましょう。

太陽光発電を導入するメリット

  • 電気代が安くなる
  • 売電収入が増える
  • 非常時でも電気を使える
  • 夏は涼しく冬は暖かくなる
  • エコキュートと併用で節約できる
  • 蓄電池とセットでさらにお得になる
  • 長期的に利用できる

電気代が安くなる

自家発電で電気を賄うことができるため、電力会社から購入する電気代の節約に繋がります。

電気代を抑える方法としては夜間の安いプランにすれば、昼間は太陽光で発電した電気を使って夜は安い電気代で生活することができます。

売電収入が増える

太陽光発電で使いきれなかった余剰電力を売って収入にすることができます。売電価格の変動を確認して良いタイミングで契約すると良いでしょう。

非常時でも電気を使える

太陽光発電と蓄電池をセットで利用すると、停電時に貯めておいた電力を有効活用することができます。太陽光発電は夜は発電しないので蓄電池を設置して昼間の電力を使うことができます。

夏は涼しく冬は暖かくなる

屋根の上に太陽光パネルを設置するので、パネル下の室温が快適になる効果があります。

架台を設置した場合は屋根材と太陽光パネルの間の空気層によってさらに効果が高まります。お部屋の温度を調節できると、エアコンや暖房機器の消費電力も小さくなるため節約効果も高まります。

エコキュートと併用で節約できる

夜の安い電気代でエコキュートを使ってお湯を沸かし、電気代の高い昼間は、太陽光発電の発電量を使って家庭の消費電力を賄うことができます。また、エコキュートと太陽光発電を連携すれば、昼間に使用する電気消費量が減るので余剰電力が増えて売電収入を増やすこともできます。

蓄電池とセットでさらにお得になる

発電した電気を蓄えられるので、災害時や停電時に非常用電源としても活用できます。また、余剰電力をうまく利用するには蓄電池があると効果的です。

長期的に利用できる

太陽光パネルの寿命は30〜40年で、製品メーカーごとに15〜25年の長期保証が受けられるため、一度導入すれば長く利用することができます。

太陽光発電を導入するデメリット

  • 天候や設置条件によって発電量が左右される
  • 初期費用が高額になる
  • 売電収入だけでは難しい
  • 設置場所で発電効果が下がる
  • 屋根の状態によって設置できない
  • 不備工事のトラブルがある

天候や設置条件によって発電量が左右される

太陽光発電システムは、選ぶ機器、設置条件や毎日の天候によって発電効果が異なります。また、導入後にメンテナンスをせずに正しく維持管理できない場合は、発電効率が低下するケースもあります。導入前は、それぞれの家庭で導入前のシュミレーションをしっかり行うことが必要です。

初期費用が高額になる

太陽光発電システムの初期費用は高額です。電気代の節約、売電収入なども含めて将来的に元が取れるように予算を立てる必要があります。初期費用を抑える方法としては補助金制度の利用がおすすめです。

売電収入だけでは難しい

FIT価格(固定買取価格)の低価格化により、売電収入のみでは費用効果を得ることが難しいケースもあります。蓄電池を併用して自家消費型にシフトすることをおすすめします。

設置場所で発電効果が下がる

太陽光発電システムの設置条件によって発電効率は変わってきます。
導入前に天候、設置する地域、立地条件、方角などのシュミレーションが必須となります。
太陽光パネルを設置する屋根の条件については南向きで傾斜30度が理想的とされています。

屋根の状態によって設置できない

太陽光発電システムを設置する屋根が老朽化している場合には、屋根のリフォームなどが必要となるケースもあります。

設置前に専門業者に依頼して、屋根の点検をすることが必要です。

不備工事のトラブルがある

悪質な設置業者に工事依頼した場合には、不良工事で発電効率を得られないこともあります。

設置業者選びは、太陽光発電システムを最適に利用するために重要なポイントとなります。設置業者を見極める際は、施工実績が多く工事の技術や経験が豊富であることや、事前に現場調査をくわしく行って適切な見積もりを提示してくること等がポイントになります。

まとめ

太陽光発電は、蓄電池を併用すると夜や天候の悪い日、停電時に役立つシステムです。
また、蓄電池が搭載されているEV車を導入すれば、非常時対策になります。
蓄電池の併用は、太陽光発電で余剰電力を効率よく売電するのにも効果的です。
太陽光発電を導入する際は、基本的な利用例を参考に検討すると良いでしょう。

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