電気やガスの力で温風を発生させる浴室暖房機。冬場の浴室の冷え込みに備え、導入を検討している人も多いのではないでしょうか。
今回は、そんなみなさんに向けて「浴室暖房機を導入する前に知っておきたい情報」についてお伝えしていきたいと思います。
浴室暖房機の特徴、電気式とガス式の違い、設置方法の選択肢、おすすめの浴室暖房機について知りたいという方は、ぜひチェックしてみてくださいね!
浴室暖房機とは
浴室暖房機とは、浴室内をあたためるための設備機器のことです。
既存の換気口を利用して設置するため、天井にはめ込んだり、壁に取り付けたりするのが一般的です。
浴室暖房機を取り付けるメリットは、何と言っても快適な入浴環境が作れること!
冬場の浴室は冷え込むため、お風呂に入るのが億劫になってしまいますよね。それだけでなく、浴室と脱衣所の温度差によってヒートショックを起こしてしまう危険性もあります。
そこでおすすめしたいのが、浴室暖房機です。入浴前に暖房で浴室をあたためておけば、脱衣の際も体が冷えることはありません。
浴室暖房機は後付けが可能なので、新築だけでなくリフォームを考えている人にもおすすめです!
浴室乾燥機・浴室暖房乾燥機等との違い
浴室暖房機と混同されがちなのが、浴室乾燥機や浴室暖房乾燥機です。
ぱっと見では同じように見えますが、搭載されている機能が違いますので注意してください。
- 暖房機能がついているのが浴室暖房機
- 換気機能がついているのが浴室乾燥機
- 暖房機能も換気機能もついているのが浴室暖房乾燥機
機能の違いについては名称の通りです。
とはいえ、現在メーカーなどから発売されている浴室暖房機は「暖房・乾燥・涼風・換気・24時間換気」といった一通りの機能が標準装備されている場合が多いよう。
浴室暖房機を購入する際には、名称だけで判断するのではなく、その製品の搭載機能まできちんとチェックした上で購入するようにしましょう。
浴室暖房機はガス式と電気式の2種類
浴室暖房機には、ガス式と電気式の2種類があります。
それぞれの特徴やメリット、ランニングコストなどをチェックし、浴室暖房機を検討する際の参考にしてみてください。
電気式の浴室暖房機の特徴
電気によって発生した温風で浴室をあたためる、電気式の浴室暖房機。電気式の浴室暖房機は既存の換気扇の電気配線を利用するため、工事が比較的簡単にすみます。
設置費は本体代込みで80,000~100,000円ほどと、ガス式よりはリーズナブル。初期費用を抑えたいという方におすすめです。
しかし、電気式の浴室暖房機はパワーが弱く、あたたまりが遅かったり、浴室内の温度にムラが出てしまうといったデメリットがあります。
さらに、電気式の浴室暖房機はガス式の浴室暖房機よりもランニングコストが高くなるのが一般的なよう。
電気式の浴室暖房機の光熱費はガス式の約2倍と言われているので、導入する際は初期費用の安さだけでなくランニングコストにも目を向けるようにしましょう。
ガス式の浴室暖房機の特徴
外部に設置した暖房専用熱源機内でお湯を循環させて温風を発生させる、ガス式の浴室暖房機。
ガス式の浴室暖房機のメリットは、強力なパワーによって速やかにムラなく浴室をあたためられることです。
パワーが強いぶん稼働時間が短くなるため、ランニングコストは電気式より安くなる場合が多いよう。
ただ、ガス式の浴室暖房機には「初期費用が高くついてしまう」というデメリットがあります。
専用の熱源機と工事費を合わせ、最低でも150,000円以上はかかると考えておいた方が良いでしょう。
ただ、前述したとおりランニングコストの面ではガス式に軍配が上がるので、長い目で見るとガス式の浴室暖房機の方がお得になるかもしれません。
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浴室暖房機の設置方法(場所)は3通り
浴室暖房機の設置方法は、全部で3通りあります。
まず1つめは、すっきりとした空間を保つことができる天井付けタイプ。
浴室の景観を損なわない薄型設計のものや、天井に埋め込むタイプのものが特に人気です。ただ、天井の形状によっては取り付けが難しい場合もあります。
天井に段差があったり、湾曲していたり、排気システムが特別だったり…という場合は、業者に相談してから購入した方がよいでしょう。
2つめは、エアコンのように壁に掛けるタイプです。
天井付け同様に、既存の換気口を利用するため設置が簡単で、後付けに適しています。奥行きが必要になるので天井埋め込み式よりも幅をとりますが、浴室内で邪魔になるほどではありません。
ただ、換気口の近くに照明などの障害物がある場合は設置できないこともあるので注意しましょう。
3つめは、ヒーターやストーブなどの置き型タイプです。
この場合は浴室内への設置ではなく、「洗面所に暖房機を設置することで、浴室内にあたたかい空気を送り込む」という形になります。
浴室内を直接的にあたためる天井付けや壁掛けと比べれば微力かもしれませんが、暖房器具があるのとないのとでは体感温度が全く違います。
ちなみに洗面所用の暖房機は防水タイプではない製品がほとんどなので、浴室内に持ち込むのはNGですよ!
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おすすめの浴室暖房機を厳選♪後付けにかかる工事費用
浴室暖房機の後付けにかかる工事費用もチェックしておきましょう。
- 既存の浴室暖房機を同じサイズの浴室暖房機に交換するのであれば2~4万円ほど。
- 換気扇を取り外し、新規で浴室暖房機を後付けする場合は…
- 工事が簡単な電気式なら、本体価格と工事費で約100,000円前後。
- 専用の熱源機の購入が必要なガス式なら、本体価格と工事費で約150,000円以上~。
天井開口部の拡張や、天井・壁の補強、配線や配管を追加する工事などの作業が増えれば、費用はさらに加算されていきます。
出張費や部品費、既存機器の処分費用などは工事費に含まれていることがほとんどですが、業者によっては追加料金になることもあるので確認が必要です。
また、後付けで初期費用が上がる大きなポイントは「浴室暖房機本体」の価格です。
安くて機能がシンプルなものを選ぶのか、高めでも様々な便利機能が搭載されているものを選ぶのか…迷ってしまいますよね。
そんな方へのおすすめ浴室暖房機をいくつかピックアップしてみました。
天井付けと壁掛け、それぞれのおすすめ製品と特徴をご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
希望小売価格 158,000円(税抜)
入浴前と入浴中で風量の切り替えができる、TOTOの三乾王。乾燥、涼風、換気といった便利機能も標準装備です。
パワーが強いのが特徴で、通常25℃になるまでに15分ほどかかるところを、たったの3分に短縮!広めの浴室におすすすめです。
希望小売価格 150,200~160,700円 (税抜)
温度や風速の自動調節機能がついており、浴室をムラなくあたためます。
2室暖房タイプで浴室と洗面所を同時にあたためることができるので、急激な温度差によって起こるヒートショックの予防にもおすすめ!
運転後の立ち上がりがすばやく、スイッチを入れて約15分後には浴室内が30℃以上になるパワーの強さも魅力です。
希望小売価格 157,500円 (税抜)
自宅のお風呂でサウナが楽しめる、ミスト機能搭載の浴室暖房機。粒子が粗めのスプラッシュミストにより、短時間でしっかりと汗をかくことができます。
浴室内のカビ菌を排除するプラズマクラスターイオン機能や、スイング範囲の6段階調整機能も搭載されている、スペックの高い壁掛け浴室暖房機です。
上記以外にもおすすめの浴室暖房機がいくつかありますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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まとめ
浴室暖房機を導入するにあたり、事前に知っておきたい情報についてご紹介してきました。ご自宅にどのような浴室暖房機を取り付けたら良いのか、イメージはつかめたでしょうか。
- 電気式か、ガス式か。
- 天井付けタイプか、壁掛けタイプか、置き型タイプか。
- どんな機能が搭載された浴室暖房機を購入するか。
今回ご紹介した上記3つのポイントに着目して検討すれば、浴室暖房機選びで失敗することはないはず。
ご自宅にぴったりの浴室暖房機を導入し、快適な浴室環境を整えていきましょう!