屋外に設置した子機と、屋内に設置した親機により構成されるインターホン。
マイクやモニターを通じて来訪者を確認することができる人気の設備です。
インターホンには様々な種類があり、それぞれに機能や給電方式などが異なります。
どんなインターホンがあるのか、どうやって選べば良いのか、導入前に知っておきたいですよね。
今回は、インターホンの種類と選び方のポイントについてお伝えしていきたいと思います。
インターホンの導入を検討中の方は、ぜひチェックしてみてくださいね!
インターホンは4種類!
まずはじめに、インターホンの種類から確認していきましょう。インターホンは、以下の4種類に分けられます。
ドアホン
呼び出し&音声通話機能だけが搭載されたドアホン。
古い住宅によく見られる設備で、行える設定はチャイムや通話のボリュームの変更程度と非常にシンプルです。
価格が他のインターホンよりも安いため、なるべくコストを抑えたい!という方におすすめです。
ただし来訪者の姿を確認するために、玄関のドアスコープをのぞくか、ドアを開けるかしなければならない…というのがネックです。
テレビドアホン
モニター越しに来訪者の姿&音声を確認できるテレビドアホン。
玄関子機についたカメラの映像が、室内親機のモニターに転送される仕組みになっています。
来訪者の姿を確認しながら通話ができるだけでなく、場合によっては居留守を使うこともできるのがテレビドアホンのメリットです。
テレビドアホンには録画機能が搭載されているものもあるため、不在時の来客の確認をすることも可能です。
不審者や飛び込みのセールス、何らかの勧誘など、煩わしい来客への対応は避けたい!という方はこちらを検討してみてください。
セキュリティ機能付きドアホン
先にご紹介したテレビドアホンよりも防犯性に優れているセキュリティ機能付きドアホン。
不審者をひるませる警報機能や、カメラに顔がうつらない状態ではチャイムが鳴らない機能、非常時には自動的に通報する機能など、製品によって使える防犯機能が異なります。
インターホンに多機能性を求める方や、より防犯性を高めたい!という方におすすめです。
ワイヤレスドアホン
室内親機がコードレスになっているワイヤレスドアホン。
子機のように持ち運びができるため、リビングはもちろんキッチンや自室でも対応することができます。
親機の設置を特定の場所に限らないことで、足が不自由な人や、高齢者のいる住宅などにも優しいバリアフリー仕様になっています。
ただしこのワイヤレスドアホンには、無線ゆえに通信障害が起きやすいというデメリットがあります。
来客に対しドアホンが反応しない可能性を考えると、有線の方が使い勝手は良いかもしれません。
インターホンの給電方式は3種類
ドアホンの電源の取り方は、以下の3種類に分けられます。
取り付け時や取り換え時の手軽さなどにも注目した上で、給電方式を選びましょう。
コンセントから給電する「電源コード式」
通常の電化製品のように、コンセントから電源をとる電源コード式。
電源付きプラグコードをコンセントにさせばいいだけなので、取り付けも簡単です。
乾電池による簡単給電「電池式」
乾電池を使用する電池式。
簡単に取り付けができますが、使用状況に応じ定期的に電池を交換する必要があります。
電源に直接配線する「電源直結式」
壁の中から直接電源を配線する電源直結式。
取り付け・取り換えの際は感電の危険性があるので、電気工事士の資格を有した業者に依頼をしましょう。
インターホンの機能の種類
それぞれに機能の異なるドアホンですが、具体的にはどのような機能があるのでしょうか。
最新式のドアホンに搭載されている機能についてご紹介していきますので、導入時の参考にしてください。
タッチパネル
スマートフォンのように液晶画面に触れ、直感的に操作することができるタッチパネル機能。
拡大したい場所をタッチしてズームしたり、ワイド画面で全体を見たりと、状況に応じて画面を切り替えることができます。
広角レンズ
左右各170°・上下各115°と、広い範囲を見渡すことのできる広角レンズが搭載されている製品もあります。
正面だけでなく、真横や上下の景色までうつす広角レンズ。
来訪者がカメラを避けるような位置にいたとしても、相手の様子を確認することができます。
SDカード録画(動画)
モニターの映像を録画し、動画でSDカードに保存する機能。
この機能により、留守中に誰が来たのかを確認することができます。
一般的には1件あたり約30秒ほどの録画が可能ですが、録画可能時間は製品によって異なるので購入前にチェックしておきましょう。
ボイスチェンジ
防犯に役立つボイスチェンジ機能。女性の声を男性のように低い声に変えることができ、不審者を牽制することができます。
応対者が女性だとわかると力づくで押し入ってきたり、女性しかいない時間を狙う不審者もいるので、こういった機能があると安心でしょう。
スマートフォン連動
インターホンとお手持ちのスマートフォンを連動させ、来客の確認をする機能。外出時や、子どもだけで留守番している際などに便利です。
この機能を使う場合は、親機と別売りの無線LANルーター&LANケーブルをつなぎ、さらに専用のアプリをインストールする必要があります。
LEDライト(照明ランプ)
屋外の子機にとりつけたLEDライトで来訪者を照らす機能。外が暗くても約50cm先までカラーで確認できるため、夜間の応対に便利です。
薄暗いモニターで誰が来たのか確認できないと、応対するのが不安ですよね。LEDライト機能で、相手の顔をしっかり確認しましょう。
電気錠システム
親機の操作により、玄関のオートロックの施錠や解錠ができる機能。手元の操作だけで開閉できるため、来訪者を待たせずにすみます。
ただし見かけない宅配業者や、馴染みの薄い来訪者の場合は、玄関まで行ってから解錠した方が安全でしょう。
インターホンの選び方のポイント
ご紹介してきたように、インターホンには多くの種類がありそれぞれに特徴が異なります。
そんなインターホンを導入するときのポイントは「使用目的で選ぶこと」です。
例えば…
- コストを抑えたい&最低限の呼び出し機能だけが欲しいなら、通常のドアホンを。
- 相手の顔を確認しながら応対したいなら、テレビドアホンを。
- 防犯性を重視したいなら、ボイスチェンジ機能や広角レンズ機能がついているセキュリティ機能付きドアホンを。
- 家の中のどこにいてもすぐに来客に応対したいのなら、ワイヤレスドアホンを。
こうして目的に合わせて選ぶことで、ご自宅で確実に役立つインターホンを導入することができます。
また、インターホンの機能を正常に作動させるためには、不備なく取り付けてくれる業者を選ぶことも重要です。
複数の業者を比較し、施工の実績や費用などを確認した上で、最も信頼できる業者に依頼しましょう。
まとめ
インターホンの種類と選び方のポイントについてご紹介してきました。
録画機能やボイスチェンジ機能、スマートフォン連動機能などさまざまな機能がありましたが、ご自宅のインターホンにはどのような機能が必要かイメージできたでしょうか。
室内から来訪者を確認できるインターホンは、利便性に優れているだけでなく、防犯性も高めてくれる重要な設備です。
取り付ける目的をはっきりさせた上で、ご家庭に合いそうなインターホンを選んでくださいね。