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防犯フィルムの施工方法!業者の価格相場と自分で貼る方法

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泥棒などが屋内へ侵入するルートとして多くの割合を占めるのが、「窓」です。

ご自宅の防犯性能を高めるためには、玄関ドアのロック機能や防犯カメラを取り付けるだけでなく、「窓」自体の防犯性能を高める必要があります。

そこで有効なのが、「防犯フィルム」です。

「防犯フィルム」は、窓ガラスを割って屋内へ侵入するまでの時間を延ばしたり、割るのに出る音を大きくしたりする効果があります。

そのため、泥棒などが周囲に発見されやすくなることから、万が一狙われてしまった場合でも被害を最小限に抑えることができます。

また、「防犯フィルム」は防犯性能を高めるだけでなく、

  • 台風や地震などの災害時に窓ガラスが割れて飛散するのを防止してくれる効果
  • UVカット機能
  • 防虫機能

などプラスアルファの効果があります。

今回は、「防犯フィルム」の施工方法について、価格相場なども含めて詳しくみていきましょう。

防犯フィルムを貼る方法

防犯フィルムを施工するには、大きく分けて2種類の方法があります。

  • 自分で必要なものを揃え、自分で貼る方法
  • 業者に依頼をして貼ってもらう方法

が、あります。

それぞれの方法のメリット・デメリットをみていきましょう。

自分で防犯フィルムを貼る方法

まず、防犯フィルムの施工に必要なものを確認しましょう。

防犯フィルム

ホームセンターや100円ショップ、通販など、防犯フィルムは様々な場所で売られています。

それぞれ性能が異なるので、ご自身が求める性能に合った防犯フィルムを選びましょう。

マスキングテープ、プラスチック製シートなど

防犯フィルムを施工する際、周囲の壁や床を汚さないようきちんと養生をしなければなりません。

養生するためのグッズもしっかりと揃えておきましょう。

中性洗剤、スプレー、ペーパータオル、ゴムベラ、スクレーパー

防犯フィルムを張り付ける前に、窓ガラスの汚れをきちんと落としておく必要があります。

窓ガラスとフィルムの間にゴミなどが入り込んでしまったり、窓ガラスに付着した汚れのせいで防犯フィルムがしっかりと接着しなかった場合、きちんとした性能を発揮できなくなる可能性があります。

スコヤ(直角定規)、カッター、ハサミ、カッティングマット

防犯フィルムをきちんと施工するために、寸法通りにカットすることも大切です。

直角にカットすることができるよう、スコヤなどを利用すると良いでしょう。

スキージー、スプレー

防犯フィルムを接着のため施工液を噴霧したり、防犯フィルムを圧着するために使用します。

施工手順

(1)窓ガラスの採寸

まずは、防犯フィルムを張り付ける窓ガラスの寸法を正確に測りましょう。

上下左右の四辺の長さだけでなく、対角線の長さも確認しておくことで、より正確な寸法を測ることができます。

(2)防犯フィルムのカット

防犯フィルムは、貼り付け後にカットすることができません。

貼り付け前に、採寸した通りにきちんとカットをする必要があります。

ガラスの見付寸法より、縦横を3~4mm程度小さくカットすると良いでしょう。

少し小さくするのは、貼り付け後に気泡や水を抜くための措置です。

(3) 養生、窓ガラスの清掃

防犯フィルムの貼り付け前に、施工する窓ガラスの周辺を養生し、清掃します。

ガラス面に洗浄液を噴霧し、スクレーパーで付着物を取り除いたり、ゴムベラを使用して上から下へ洗浄液を洗い流しましょう。

サッシや枠などについても、ペーパータオルなどできちんと掃除をしておきましょう。

また、施工中にホコリなどが舞ってしまうことのないよう十分注意をしましょう。

(4) 施工液の噴霧

防犯フィルムを張り付けた際、空気が抜けやすいよう施工液を噴霧します。

施工液をしっかりと噴霧しておかないと、貼り付け後調整ができなくなります。

(5) 貼り付け

いよいよ防犯フィルムの貼り付けです。

貼り付け始めが少しでも斜めになると、全体が大きくずれてしまうので、水平垂直を入念に確認して貼り付けましょう。

(6) 圧着

貼り付けられたら、スキージーなどを使用して窓ガラスと防犯フィルムの間にある空気と施工液を外に出していきましょう。

空気が窓ガラスと防犯フィルムの間に残ったままだと、性能を発揮できないだけでなく、見た目もあまりよくありません。

(7) 乾燥

防犯フィルムの施工が終了したら、養生を撤去して乾燥するのを待ちます。

完全に乾燥するには、時期にもよりますが、夏場は1か月~、冬場は3か月程かかります。

完全に乾燥して初めて、防犯フィルムの性能が発揮されます。

防犯フィルムを自分で施工した場合の費用

費用を大きく左右するのは、防犯フィルムの価格です。

性能によって大きな価格差があります。

安価なものでは1平米当たり1,000円台から販売されているものもあります。

業者に依頼すると、1平米当たり20,000円を超えることも少なくないので、かなり費用を抑えることはできるでしょう。

自分で防犯フィルムを貼るメリット

  • 費用を抑えることができる

ご自身で防犯フィルムを貼る最大のメリットが、費用を抑えられることでしょう。

比較的安価であれば、気軽に試してみることも可能です。

  • 施工日程を選ばない

業者に依頼をすると、日程調整をしなければなりませんが、ご自身で防犯フィルムを施工する場合は、ご自身の都合で自由に施工日程を決めることができます。

自分で防犯フィルムを貼るデメリット

  • 正しく施工できなければ性能を発揮できない

防犯フィルムは、きちんと施工されて初めてその性能を発揮します。

窓ガラスの防犯フィルムの間に空気が残ったままだったり、よれてしまったりすると性能は十分に発揮されず、見た目もよくありません。

  • 市販の防犯フィルムは性能が比較的低いものが多い

業者が取り扱う防犯フィルムと比較すると、市販の防犯フィルムは性能がそこまで高くありません。

防犯フィルムの施工を業者に依頼する方法

では次に、防犯フィルムの施工を業者に依頼する場合をみていきましょう。

業者の選定

施工を業者へ依頼しようと決めた時、どのような点に注意して施工業者を選定すれば良いのでしょうか。

まず、商品についてきちんと説明をしてくれるかどうかが大切です。

商品の説明を細かくできるかどうかによって、商品についての知識が豊富かどうか判断できます。

次に、施工実績が豊富かどうかを確認しましょう。

ホームページなどでどのような規模の施工に対応できるか確認をしておきましょう。
また、有資格者がいるかどうかも大切です。

フィルム施工技能士」などの有資格者がいるかどうかによって、確実な施工技術を持っているか確認ができます。

さらに、施工保証がきちんと付いているかも重要なポイントです。

専門の施工業者と言っても、100%確実な施工ができるとは限りません。

失敗するときもあるでしょう。

そうした場合に、再施工をしてもらえるかどうかを確認しておきましょう。

 業者に依頼した場合の費用

どの防犯フィルムを選定するかによって費用は大きく変わります。

後ほどご説明しますが、「CPマーク」認定品という防犯性能が証明されたフィルムを選んだ場合、施工費も含め1平米当たり20,000~25,000円程度かかります。

防犯フィルムの施工を業者に依頼するメリット

  • 防犯性能が保証される

防犯フィルムは、施工精度によってその性能が左右されます。

フィルム自体の性能は良くても、施工に失敗してしまうと上手く機能してくれません。

専門の業者に依頼をすれば、施工精度が高いので防犯フィルムの性能をしっかりと発揮することができます。

  • 防犯性能の高いフィルムを選定することができる

市販の防犯フィルムと比較して、業者が扱う防犯フィルムには性能の高いものが多くあります。

その理由は、「フィルム施工技能士」などの有資格者が施工をしないと防犯性能を認定できない商品もあるからです。

防犯フィルムの施工を業者に依頼するデメリット

  •  施工費用がかかる

業者に依頼をすると、防犯フィルムの材料費に加えて、施工費用がかかります。

そのため、ご自身で施工する場合と比較すると合計費用が何倍にもなってしまいます。

しかし、ご自身で防犯フィルムを施工する場合には、失敗などをして貼り直しをするなど、手間と費用が予定よりもかかってしまう可能性もあります。

  • 日程調整が必要

業者に施工を依頼する場合、日程調整を事前にしておかなければなりません。

業者によっては、施工日まで時間がかかる場合もあります。

プロに依頼するならCPマーク認定品がおすすめ

防犯フィルムの施工を業者に依頼する場合、「CPマーク」認定品の選定をおすすめします。

CPマークとは

「CPマーク」とは、「防犯性の高い建物部品の開発・普及に関する官民合同会議」という団体で指定された条件をクリアした建物部品に付与されるものです。

「CPマーク」認定品は、

  • こじ破り
  • 打ち破り
  • 焼き破り

の3種類の試験を合格したもので、防犯性能が保証されたものになります。

「CPマーク」認定品は、「防犯ガラスフィルム施工技能者」の認定を受けた人が施工をしなければなりません。

そのため、専門の施工業者に依頼をしなければ「CPマーク」認定品を選定することはできません。

防犯フィルムの施工を業者に依頼するのであれば、防犯性能が保証された「CPマーク」認定品の選定をお勧めします。

CPマーク認定品とメーカー

「CPマーク」認定品を取り扱うメーカーとその商品を簡単にご紹介します。

スリーエムジャパン

日本最大手のフィルムメーカーです。

この会社が出している「ULTRA S2200」は、スリーエムジャパンの製品の中でも最高峰のものになります。

厚みがありながらも高い透明性確保し、防犯性能の他にUVカットや防虫機能も付いています。

リンテック

建物用フィルム以外にも、自動車フィルムや広告素材、印刷関連の製品など、様々な製品を取り扱う会社です。

この会社が出している「ルミクール1561UH」は、特に引っ張りに強い商品です。

この商品も、防犯性能の他にUVカットや防虫機能が付いています。

リケンテクノス

コンパウンド、フィルム、食品包材を取り扱う会社です。

この会社が出している「RIVEX SS1490C」は、数ある防犯フィルムの中でも厚みがトップクラスのものになります。

この商品も、防犯機能だけでなく傷つき防止、UVカットなどの機能がついています。

まとめ

いかがでしたか。

防犯フィルムの施工方法は、ご自身で施工する方法と、業者へ依頼する方法の2種類に分けられます。

コストを重視する場合は、ご自身で施工すると良いでしょう。

しかし、防犯性能をしっかりと発揮したい場合には、専門の業者に「CPマーク」認定品を施工してもらいましょう。

施工する防犯フィルムに求める性能のレベルによって、施工方法を選定すると良いでしょう。

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