カーポートも新築を建てるタイミングで一緒につけた方が税金も安くなるので、費用面で効果が期待できます。
しかし、カーポートを作ったことによって日当たりが悪くなっては必要なくなってしまいます。
なので、場所を考えて設置するようにしましょう。
新築カーポート選びの基礎
家を新築するときにシャッター付のガレージも欲しい、と考える方は少なくありません。
特に車が趣味という方だと休日に自宅のガレージでゆっくりと車いじりを楽しみたいと考える方もいますし、大切な愛車を守るためにシャッター付のガレージが欲しいという方もたくさんいます。
しかし、シャッター付のガレージも造るとなると予算は跳ね上がってしまいますし、家族の同意も得られず結局カーポートになってしまうというケースが少なくありません。
カーポートでも愛車を雨から守ることはできますし、雨天時の乗り降りも楽になります。
また、都市部などで家を建てるときにはスペースの問題もありますし結局カーポートになってしまうことが大半でしょう。
そんなカーポートですが、家を新築する際にカーポートをどのようにして選べばいいのか分からないという方は多いはずです。
カーポートを選ぶときにはまずサイズが重要となりますから覚えておきましょう。
乗っている車の車種によって車幅や全長は変わってきますから、車の大きさに応じたサイズの製品を選ばなくてはなりません。
軽自動車と大型車では車の大きさは明らかに変わってきますから、そこを理解したうえで大きさにマッチしたサイズの製品を選ぶことです。
間口のサイズも重要なポイントです。
車をカーポートから出すときには曲線的な動きになることが多いですし、間口があまりにも狭すぎると支柱などに車を擦ってしまうかもしれません。
大切な愛車を雨から守るためのポートなのに車を傷つけてしまうようでは意味がありませんから、間口のサイズも考慮して選んでください。
車体の幅はもちろんですが回転半径なども考慮しなくてはなりません。
車によってホイールベースは異なりますし、ホイールベースが長い車だと必然的に回転半径も大きくなってしまいます。
また、何台の車を駐車するかというのも製品選びで重要な部分です。
当然ですが2台の車を駐車するとなると1台用のものではカバーしきれませんし、1台しか駐車しないのに2台用のポートを設置しても無駄です。
現在では1台用はもちろん複数の車をカバーできるタイプの製品もたくさんありますから、駐車台数に応じて製品を選ぶということも重要になってきます。
製品によってデザインもまちまちですし、住宅の外観デザインにマッチした製品をチョイスするというのもポイントではないでしょうか。
いろいろな視点から考えてカーポートを選んでください。
カーポートを設置すると税金が上がる?
国民の義務と聞かれてサッと答えられないという方もいるかもしれません。
学生のときに必ず習うことですし、日本人なら当然知っておくべきことです。
国民の義務はいくつかありますが、特に大切なことの一つが納税です。
日本という国で生活する以上税金を納めなくてはなりませんし、その税金でさまざまな社会的サービスを受けることも可能となります。
また、この国の運営に関わる公務員たちの給与なども我々の税金で支払われていますし、国民の義務の中でも納税がもっとも重要というのはあながち間違いではないでしょう。
どうして新築カーポートの話から突然納税の話になったのか、と疑問を感じた方もいるかもしれませんが、カーポ-トを設置することで税金が上がるといった話を聞いたことがある方もおられるのではないでしょうか。
まことしやかに囁かれている話ですし、インターネットなどでリサーチしてもそのような噂はよく目にしますよね。
これからマイホームの新築を検討している方で、カーポ-トも当然設置しようとしている方だと税金が高くなるという噂に戦々恐々としているかもしれません。
設置することで固定資産税という税金が高くなってしまうと言われていますが、果たしてこれは本当のことなのでしょうか。
住宅を所有している方は固定資産税を支払わなくてはなりません。
固定資産税とは文字通り固定している資産にかかる税金のことです。
固定資産とは土地や建物のことを指していますし、その土地や建物などの不動産を所有している方に毎年課税されるものです。
つまり、マイホームを所有する方は毎年絶対に固定資産税を納税する必要があるということですし、これを免れることはできません。
では、カーポートもやはり建物として認識され固定資産税を納税する必要性が生じてしまうのか、ということですが、決してそんなことはありません。
すべての建物に固定資産税が課税されるわけではありません。
意外と勘違いされがちですが、どんな建物にも固定資産税が課税されるわけではありませんから安心してください。
一般的に固定資産税の課税対象となるのは屋根があり三方以上が壁や建具で囲われている、基礎などでその土地に固定されている、居住や作業、貯蔵などに利用できる状態にあることです。
カーポ-トには確かに屋根はありますが、壁などはありません。
つまり、シャッター付のガレージだと固定資産税の課税対象となりますがカーポ-トでは課税対象にならないということです。
カーポート設置にはタイミングが重要?
先ほどカーポ-トに関する固定資産税のお話をしました。
土地や建物の所有者に毎年かかる固定資産税ですが、カーポ-トを設置することによってこの固定資産税がかかってくるのではないかと危機感を覚えていた方は少なくないはずです。
しかし、先ほどもお話したように固定資産税の課税対象となるのは三方以上が壁や建具に囲われている建物ですし、屋根と柱だけで独立している車専用ポートは課税対象にはなりません。
ただ、それでもカーポ-トを設置するときにはタイミングが大切という話を今でも聞くことがありますが、これはいったいどういうことなのでしょうか。
新築するマイホームにカーポ-トを設置するという話をしたときに、「タイミングを見計らないといけないね」などと年配の方にアドバイスをされた方もおられるでしょう。
なぜタイミングの話が出てくるのかと疑問を抱いた方は決して少なくないと思います。
不動産の固定資産税は固定資産税調査が終了することで決まりますから、この調査が終了してから設置すれば固定資産税がかからないということになります。
少々分かりにくいかもしれませんから、ウッドデッキを例にとって説明したいと思います。
ウッドデッキなどは母屋と一体と判断されてしまうと固定資産税の対象となってしまいますが、新築後に少し時間を空けてから設置すると固定資産税の対象になりません。
新築後に固定資産税の調査は実施されますから、その時にウッドデッキがなければ固定資産税の対象とはならないのです。
そのため、固定資産税の課税対象になりたくないのなら新築後に少々時間を空けて、固定資産税の調査が終了してからウッドデッキを設置すればいいということになります。
カーポ-トは固定資産税の対象にはならないのですが、それを勘違いしている方が大勢います。
そのため、設置はタイミングが重要というアドバイスを送られるのでしょう。
先ほども言ったように車用ポートには固定資産税はかかりませんから、どのようなタイミングで設置しようと関係ありません。
固定資産税の調査の際にもポートを調査するようなことはありませんし、タイミング次第で何かが変わるということはありません。
カーポ-トのような建物にはすべて固定資産税が課税されると勘違いしている方が多いため、設置するのはタイミングが大切、調査が終わってからが良いというアドバイスが送られるのです。
実際には何の心配もありませんから安心してください。
そもそも本当にカーポートが必要?
そもそも本当にカーポートが必要なのか、と疑問を感じた方がもしかするとおられるかもしれません。
新築するマイホームの外観デザインにマッチしないからできれば設置したくない、雨の日も結局車は外を走るわけだし普段から野ざらしにしておいて大丈夫なのでは、と考える方もいるでしょう。
新築時に設置するとなると当然その分の費用が嵩んでしまいますから、人によっては設置の必要性に疑問を感じているかもしれません。
そこで、ここではマイホームを建築する際に本当にカーポ-トが必要なのかということについてお話したいと思います。
人によって考え方は異なるかもしれませんが、やはりカーポ-トは設置しておくに越したことはないでしょう。
屋根があれば雨の日の車への乗り降りが楽になりますし、両手に荷物を持っていたり小さなお子さんがいるときなどは重宝できるはずです。
屋根がないとずぶ濡れになりながら玄関まで走っていく必要がありますし、出かけるときだと濡れたまま車を運転することになってしまいます。
もちろん、台風時のような横殴りの強い雨のときは効果を感じないかもしれませんが、そのような横殴りの雨が降るのは年に数回程度です。
たいていの雨は屋根で防げてしまうのです。
また、屋根があることで雪を防ぐことができます。
あまり雪が降らない土地で暮らしている方だと分からないかもしれませんが、車に積もってしまう雪はとても厄介です。
たくさん雪が降ったときなどは車の屋根はもちろんボンネットにも雪が積もっていますし、それをどかしてから車を動かさなくてはなりません。
雪が積もっているだけならまだしも、夜に積もってしまうと明け方には凍り付いてしまいますし、落とすのにも相当な労力がかかってしまいます。
屋根があればこのようなリスクも回避できますよね。
屋根がないと常に車は太陽の紫外線にさらされてしまいます。
紫外線はお肌の大敵ですが、実は車の塗装にとっても大敵なのです。
紫外線による車の塗装やプラスチック、ゴムでできたパーツの劣化も防ぐことができます。
紫外線はプラスチックやゴムを劣化させますし、車にはたくさんのプラスチックやゴムが使われています。
紫外線によるダメージから守ることができますし、真夏には愛車の車内温度が上昇しすぎるのを防いでくれます。
このように、さまざまなメリットと効果がありますから家を建てるときにはカーポ-トが必要なのです。車を所有している方には必須と言っても過言ではありません。
新築カーポートの気になる費用(相場)
カーポートの設置にいくらかかるかというのは気になる部分です。
紫外線の日当たりや雨から車を守ってくれるポートの設置は車を所有している方にとって必要なものですが、どうしても費用が気になってしまうものです。
カーポ-トの設置に必要となる費用にもいろいろなものがありますが、まずは工事費がかかります。
これは設置を行う上で必須となる支柱を固定したり、地面に穴を開ける、屋根を取り付けるといった工事にかかるお金です。
要するに職人の人件費と考えると分かりやすいでしょう。
ポート本体だけでなく工事費がかかるということは覚えておきましょう。
工事費がどれくらいかかるかは正直一概には言えません。
日本全国に数多くの専門業者が存在しますし、料金設定はまちまちなのです。
業者の数だけ工事費は変わってきますし、安く施工しているところもあれば比較的高い価格で施工しているような業者もいます。
地域によって多少相場も変わってきますから覚えておいてください。
だいたいの相場ですが、一般的な素材を用いたポートでサイズも一般的なものならだいたい5~6万円前後の工事費になることが多いです。
あくまで目安として覚えておきましょう。
一台用で支柱が片側にしかないタイプのポートだと工事費込みで15~20万円程度の相場です。
ただ、製品のメーカーなどによっても価格は大きく変わってきますからこれもあくまで目安です。
デザインや素材、工事の難易度などさまざまな要素でトータルでの費用は変わってきます。
そのため、一概に相場をここでお伝えすることは非常に困難と言えます。
マイホームを新しく建てる場合だとハウスメーカーや工務店、建設会社の方と何度も打ち合わせをすることになるでしょうから、ポートの費用についても相談してみてはいかがでしょうか。
価格が高いからといって必ずしもその製品が優れているわけではありません。
既にお伝えしたかもしれませんが、ニーズに合わせて製品を選ぶということが何より重要になります。
高いからいいものというのは誤った考え方ですから注意してください。
製品のデザインはもちろん、サイズや構造、使用している素材などで価格は変わってきます。
ハウスメーカーや工務店によっては使えるポートの製品が限られている可能性もありますから、そこも改めて確認しておくと良いかもしれません。
特にローコスト系ハウスメーカーだと選べるメーカーや製品がかなり限定されていることも珍しくありません。