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カーポートにも種類がある!カーポートの種類と自宅に合うカーポートの選び方

この記事は約9分で読めます。

一口にカーポートと言っても、さまざまな形状・大きさ・デザインがあり、どれを選んで良いのか迷ってしまいますよね。

カーポートは工事費も含めると数十万円~百万円以上する非常に高価なものなので、慎重に選ぶ必要があります。

そこで、この記事では

  • カーポートの種類を知りたい
  • カーポートの形状・素材による違いが知りたい
  • カーポートを選ぶ際に気を付けるポイントを知りたい

このような方に向けて書きました。

最初にカーポートの解説をしたあとに、気を付けるべきポイントを紹介していきます。

カーポートの種類(支持タイプの分類)

カーポートの主な役割は屋根による車体の保護です。

ここでは、その屋根を支える柱をどのように設置するかの視点から大きく4つに分類しました。

  • 片側支持タイプ
  • 両側支持タイプ
  • 後方支持タイプ
  • 吊り下げタイプ

片側支持タイプ

参照元:ファクトポート/ファクトポートS | YKK AP株式会社

柱を片側だけに設置した「片流れ」とも呼ばれるこのタイプのメリットは

  • スッキリとした見た目
  • 車庫入れの際に柱が邪魔にならない
  • 狭い敷地に向いている

などが挙げられます。

しかし両側支持タイプに比べると耐荷重性・耐風圧性は劣ります。

M合掌タイプ

参照元:ファクトポート/ファクトポートS | YKK AP株式会社

 

片側支持タイプを向かい合わせたタイプをM合掌タイプと呼びます。

幅の違うカーポートをつなぎ合わせることにより、さまざまな大きさの敷地に対応しやすいという利点があります。

つなぎ目をM合掌部品で覆うので、結合部からの雨漏りの心配はありません。

Y合掌タイプ

参照元:ファクトポート/ファクトポートS | YKK AP株式会社

片側支持タイプを背中合わせにしたものはY合掌タイプと言います。

M合掌タイプと違いカーポートの左右に柱がないので車庫入れや乗り入れがスムーズになりやすいという特徴があります。

雨漏り対策としてY合掌部品を使用します。

通常、駐車スペースの端に水道管やガス管があった場合、その場所に柱を設置することはできません。

しかしY合掌タイプなら、柱が中央に来るのでカーポートの設置が可能という点も強みと言えるでしょう。

縦連棟タイプ

参照元:ファクトポート/ファクトポートS | YKK AP株式会社

  • 「車2台のうち1台はあまり使わない」
  • 「駐車場の間口を大きく取れない」

このような人に縦連棟タイプは向いていると言えるでしょう。

デメリットは、奥の車を出すときには手前の車を出さなくてはならないという点です。

両側支持タイプ

参照元:LIXIL | カースペース | フーゴ | バリエーション | フーゴF

両側から支持することにより耐荷重性・耐風圧性を高めているタイプです。

乗り入れや車庫入れの際に、柱が邪魔となりやすい点がデメリットとして挙げられますがカーポート自体の安定性は抜群です。

後方支持タイプ

参照元:エフルージュEX/ツインEX|エフルージュ シリーズ | YKK AP株式会社

片側支持タイプ・両側支持タイプと違い、路面側に柱を設置しないのでスムーズな車庫入れが可能な点が魅力。

開放感もあり非常に人気のあるタイプです。

吊り下げタイプ

参照元:カーポート「U.スタイル アゼスト」スペシャルサイト|三協アルミ

柱の位置、梁の長さ・角度をある程度自由に決められるため、敷地の形状や家主の好みに合わせた施工が可能です。

【具体例1】

車庫入れを楽にしたい!

すべての柱を後方に寄せるor柱の設置位置を広めにする。

【具体例2】

柱を気にせず車の乗り降りをしたい!

柱を両端に設置する。

カーポートの種類(その他)

積雪地域対応タイプ

参照元:ジーポートneo シリーズ | YKK AP株式会社

積雪によるカーポートの崩壊を防ぐために強靭に作られたタイプで、以下のような特徴があります。

  • 柱の本数が多い
  • 風圧にも強い
  • 両側支持タイプが多い
  • 梁が太く頑丈
  • 耐荷重性に優れたスチール折板を屋根材に使用する場合が多い

中にはポリカーボネート製の屋根でありながら150cm積雪に耐えうる製品もあります。

カーポートの屋根の形状2種類

カーポートの屋根の形状には

  • アール屋根タイプ
  • フラット屋根タイプ

の2種類があります。

どのような違いがあるのか見ていきましょう。

アール屋根タイプ

参照元:レイナポートグラン シリーズ TOP | YKK AP株式会社

丸みのあるアーチ型は荷重を左右に分散することが可能なので耐荷重性が高くなります。

加えて屋根下の空間が広くなるというメリットがあり、一般的によく使われている屋根タイプです。

フラット屋根タイプ

参照元:ファクトポート/ファクトポートS | YKK AP株式会社

「耐荷重性が低い」という印象を持たれがちなフラット屋根タイプですが、使用素材のアルミを厚くしたり補強材を入れたりすることで、十分な耐荷重性を持たせることができます。

アール屋根の形状が好きではない人は、こちらを選ぶと良いでしょう。

カーポート4つの屋根材についての解説

ここでは主なカーポート屋根材を4つ紹介していきます。

使用するカーポート屋根材によって

  • 採光性
  • 熱遮断(吸収)性
  • 耐久性
  • 耐摩耗性
  • 加工のしやすさ

などの性能の違いがあります。

どの屋根材が自分の求めている性能に近いかを把握しておくといいでしょう。

スチール折板

非常に高い耐荷重性を誇り、遮熱性にも優れています。

積雪地域や台風などの被害の多い地域のカーポートに利用されることが多い屋根材です。

しかし光を通さないので、設置箇所によっては部屋の採光を妨げてしまうこともあるので注意が必要です。

ポリカーボネート板

ポリカーボネートはとても頑丈な素材であり、強度はガラスの約200倍、塩ビの約20倍あると言われています。

その他の利点として

  • 光を通すので明るい
  • 紫外線を100%近くカット
  • カラーバリエーション
  • 高い防火性

などが挙げられます。

紫外線カットにより車体の色あせやシートの痛みを軽減する事ができます。

####ポリカーボネート板のバリエーション
ポリカーボネートを薄く波状にした「ポリカ波板」は加工がしやすく衝撃に強いという特徴があります。
また、熱線(赤外線)のカット率が高い「熱線遮断ポリカーボネート板」、熱線を吸収する「熱線吸収ポリカーボネート」という素材もあり、両者とも夏場の車内温度の上昇を抑える働きがあります。

FRP板

FRPとは「Fiber Reinforced Plastics(繊維強化プラスチック)」の略語で、プラスチックに炭素繊維やガラス繊維をまぜて強度を増した素材です。

熱線を遮断するタイプのものもあります。

アルミ樹脂複合板

低発泡ポリエチレン板の両面にアルミニウムの板を貼り付けてある素材で、以下のような特徴があります。

  • 軽量
  • 安価
  • 切断・穴あけ加工が容易
  • 耐久性・耐食性・耐摩耗性が高い
  • 温度による膨張が少ない
  • 吸水性がない
  • 光を通さない

腐食に強くメンテナンス性に優れているため洗面所やトイレなどにも利用されています。

カーポートの上手な選び方のポイント

車のサイズからカーポートを選ぶ

自家用車がセダンのような車体が低めのもの1台なら、柱が低めでコンパクトなカーポートでも良いかもしれません。

しかし、コンパクトなカーポートを設置してしまうと以下のケースで困る場合があります。

  • カーポート内に自転車やバイクを置きたくなった
  • ハイエースなどの大きめの車に買い替えたくなった
  • 今使っている車にキャリアー&ルーフボックスを取り付けたくなった

カーポートの柱は長めのものを選んでおくと車高の高い車種にも対応できます。

住宅スペースやその他外構の問題もあるので一概には言えませんが、大きめのサイズを選んでおけば後に困ることが少なくなります。

入庫・乗り入れのしやすさを考慮したカーポート選び

車は日常的に使うものですから、入庫や乗り入れのしやすさは是非とも考慮したいポイントです。

カーポートの前方にある柱が邪魔になってしまうケースが多いので、後方支持タイプや吊り下げタイプのような柱が干渉しづらい設計のものを選ぶと良いでしょう。

地域の気候を考慮する

カーポートを選ぶ基準というのは人によってさまざまですが、最重要視したいポイントは安全性です。

とくに積雪量の多い地域や頻繁に強い風の吹く地域は、カーポート倒壊による事故も考えられますので、多少のデザイン性を犠牲にしてでも、耐久性の高いカーポートを選ぶ必要性が生じる場合があります。

片側支持タイプを使用している場合、脱着式のサポート柱を購入しておけば、台風などによる倒壊のリスクは軽減します。

雨水の流れる方向を考慮する

基本的に駐車スペースは雨水が道路の側溝に流れるように前下りに勾配がついています。

もしカーポートの屋根を後ろ下がりにした場合、カーポートから垂れた雨水が駐車スペースを通って道路の側溝に流れるようになります。

冬の時期はこの雨水の通り道が凍結しやすく危険なので、雨水の経路を考慮してカーポートの形状や勾配を決めることも大事なのです。

デザイン性

カーポートは車を保護するのが大きな役割ですが、家の外観に大きく影響するものでもあるのでデザインにもこだわりたいですよね。

柱にはスチールやアルミが用いられている場合が多いのでメタリックでシャープな印象になりがちですが、温かみのある木材調の加工がなされた製品もあり、さまざまなデザインニーズに対応可能となっています。

まとめ

最後に、今回の内容を箇条書きにして整理しました。

カーポートの支持タイプ4つ

  • 片側支持タイプ
  • 両側支持タイプ
  • 後方支持タイプ
  • 吊り下げタイプ

そして片側支持タイプには

  • M合掌タイプ
  • Y合掌タイプ
  • 縦連棟タイプ

がありました。

カーポートの屋根の形状2種類

  • アール屋根タイプ
  • フラット屋根タイプ

屋根材による性能の違い5つ

  • 採光性
  • 熱遮断(吸収)性
  • 耐久性
  • 耐摩耗性
  • 加工のしやすさ

カーポートを選ぶときの基準5つ

  • 屋根の形状は好みでOK
  • カーポートは大き目なものを選んでおくのが無難
  • 入庫や乗り入れを楽にしたいなら、後方支持タイプや吊り下げタイプがおすすめ
  • 積雪や台風の頻度などの地域差を考慮したカーポート選びを心掛ける
  • 最近のカーポートはデザインが豊富でお洒落なものが多い

この記事がカーポートを選ぶ際の参考になれば幸いです。

 

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