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太陽光発電の見積書はどう見たらいい?後悔しない為のポイント

この記事は約11分で読めます。

太陽光発電を導入検討する際は、まずは見積書を正しくチェックしましょう。

見積書を取る方法としては、一括見積もりサイトの利用ができますが、どのようなことに注意して見たらよいか?疑問にお持ちの方も多いでしょう。

そこで、本記事では、太陽発電の見積書の見方、正しく内容を判断する方法などを解説していきます。

太陽光発電の見積で騙されない為のポイント

太陽光発電を導入する際は、費用やサービスを比較検討するために、見積書を取って判断することができます。

見積書の依頼は、一括見積もりサイトを利用すると複数社を一度に比較しやすいメリットがあり、無料でできるので気軽に試してみることができます。

※一括見積もりサイトとは、利用者の情報をオンラインで申し込みをすると、各社から複数見積もりを取り寄せることができるサイトです。登録後に複数の業者よりメールが届きいた後、見積りの日程を決めて現地調査を行うことで、見積書を発行してもらうことができます。
※人気の一括見積もりサイト
  • ソーラーパートナーズ:依頼件数ランキングNo1。しつこい勧誘を抑制する「イエローカード制度」あり
  • タイナビ:全国350社以上の業者から最大5社の複数社から見積もり可能
  • グリエネ:最短30秒で最大5社に見積もり依頼が可能

なお、見積書を取った後は、依頼する業者を決めて契約後、工事期間を経て設置し利用開始という流れになります。

※見積もり~設置までのフロー
  1. 相見積もりを取る(複数見積もりを取る)
  2. 見積もりを比較検討する
  3. 現地調査員と相談を行う
  4. 相談によってプランを提案をしてもらう
  5. プラン内容について確認する
  6. 設置業者と契約する
  7. 工事を行う
  8. 太陽光発電を利用スタートする

太陽光発電の見積で騙されない為のポイントとは、見積書の見方によって初期費用が大きく変わってきますので、相場通りの価格設定になっているか?しっかり確認しましょう。

以下は、見積書に記載されている主な項目です。依頼する業者によって異なりますが、参考として紹介しておきます。

例)見積書に書かれている主な項目
  • 太陽光発電パネル
  • パワーコンディショナー
  • 接続箱
  • ケーブル一式
  • 太陽光パネル設置用架台
  • 設備工事費用
  • 電気配線工事費用
  • 申請手続き費用
  • モニター
  • メーター
  • その他諸経費
  • 保証内容
  • 補助金内容
  • 値引き額

太陽光発電の見積書の見方

太陽光発電の見積書の見方として、以下のポイントを確認しましょう。

  • 太陽光発電設備の総額
  • 太陽光発電設備のKw単価
  • 太陽光パネルのメーカー
  • 太陽光パネルの発電量

太陽光発電設備の総額

まずは、太陽光発電設備の「総額」をチェックしましょう。

総額が高すぎても、安すぎても要注意です。

内訳については、部材の費用を安く見積もって工事費を高くするなど、業者がいくらでも操作できるため、とりあえず細かい部材の詳細は気にしなくて大丈夫です。

ただし、蓄電池など高額なものを一緒に購入する際は、項目をしっかり確認するようにしましょう。

※よくある価格の操作
  • 太陽光パネルが安いかわりに、工事代に上乗せされている
  • 必要以上の安い見積もりは、手抜き工事の場合がある
  • 見積書に書かれていない項目が後から追加請求される

太陽光発電設備のKw単価

太陽光発電の価格を比較する際は、1kWあたりの価格(KW単価)について計算してチェックしましょう。1kW発電させるのにかかるコストはいくらか?確認することができます。

kW単価の計算式
「kW単価」=「総額」÷「発電量KW」
経済産業省の資料で、2023年の太陽光発電設置費用は1kWあたり25万9,000円
例)見積書の総額が、124万円の場合(住宅用で平均的な容量:3~5kW)で計算すると
124万 ÷ 4.8kw ≒ 25万8000円なので、一般相場の範囲内であると判断することができます。

なお、もし太陽光パネルの枚数が増えても工事の手間が変わらないため、太陽光パネル枚数が増えた場合は、kW単価は安くなることになります。

太陽光パネルのメーカー

太陽光発電のメーカー、製品の型番によっても価格や性能が違ってきます。

どのグレードの製品を選ぶかは、導入前に発電量のシュミレーションをしてから比較検討しましょう。

見積書に記載された太陽光パネルの型番については、正しい価格をチェックしておきましょう。

太陽光パネルの発電量

発電効率の高い太陽光パネルは、費用も高くなります。

太陽光発電の初期費用を抑えるために、安くて発電効率の低い製品を選んでしまうと、導入効果がなく後悔するケースもあります。

太陽光発電の初期費用を回収するのに、およそ10年ほどかかると言われていますので、発電量シュミレーションをして、長期的な利用を踏まえて費用を検討すると良いでしょう。

初期費用が安いだけが判断材料ではなく、見込み発電量に対して、売電や電気の節約効果等も踏まえて考えることが大切です。

見積書が適正な内容かどうかを判断するには?

太陽光発電の見積もりで後から後悔しないように、以下のポイントを確認しておきましょう。

  • 太陽光発電の相場を知っておく
  • 複数社の見積書を比較する
  • 不明な点は質問する
  • 「一式」の内容を確認する
  • 補助金の明記を確認する
  • 値引き金額を確認する

太陽光発電の相場を知っておく

見積書の金額が高いか安いか検討をつけるためには、一般の費用相場を知っておくと良いでしょう。

太陽光発電の費用は年々変動しているため、最新の情報から判断することをおすすめします。

太陽光発電の価格相場については、経済産業省の資料から確認できます。

複数社の見積書を比較する

見積書は1社だけではなく、信頼できそうな業者を選んで複数社を比較しましょう。

見積もりを比較することで、内容の違いなどから疑問点にも気が付きやすくなります。

不明な点は質問する

見積書の内容に疑問や不明な点があった場合は、業者に詳しく説明してもらうようにしましょう。

疑問に対する回答の仕方によって、どの業者を選ぶか?判断材料にもなります。

説明が不十分な業者より、わからないことは詳しく解説してくれる業者の方が、サービス対応も良く、長く利用する上で安心して依頼することができます。

「一式」の内容を確認する

見積書の書き方に「一式」と記載されていた場合は、「一式」に何が含まれているのか確認しましょう。
業者側からすると、詳細を書くよりも「一式」で全てを含みますという内容になるので便利な用語になりますが、購入者側からすると、不明に思う場合もありますので、きちんと確認しておくと良いでしょう。

補助金について確認する

太陽光発電の費用負担を減らすために補助金制度を利用できます。

補助金支給を希望する場合は、業者と良く相談して自治体の条件に該当するか確認しましょう。

もし補助金制度を利用する場合は、見積書に補助金についての内容が含まれているか確認しましょう。

値引き金額を確認する

過剰な値引きをしている場合は、要注意です。

キャンペーン中であるとか、安くなっていることを強調した見積書の場合は、後からトラブルになる元になります。

妥当な金額について見極めるようにしましょう。

太陽光発電は相見積りを取るのがおすすめ


相見積り(あいみつもり)とは、製品を注文する際に、1社ではなく複数社に見積書を依頼して、内容と金額を比較検討することです。

太陽光発電は高額な初期費用がかかりますので、相見積もりを行って適切な業者を選ぶようにしましょう。

※相見積もりを取る際のポイント
  • 良い業者を選ぶ
  • 保証内容を確認する

良い業者を選ぶ

太陽光発電の見積書を判断するためには、まずは良い業者を選ぶことが大切です。

良い業者選びについては、以下のポイントを確認しましょう。

  • 業者のホームページから、実績や経験、信頼できる会社であるかチェックする
  • 販売・施工実績について、写真や資料などから具体的に確認する
  • 工事は、下請工事または自社工事であるか確認して、工事責任の窓口を知っておく
  • 事前調査があることと、工事についてくわしく説明を受けておく
  • 太陽光発電メーカーについて、正しく説明してもらう
  • 安いだけではなく、費用対効果についてシュミレーションをしてくれる
  • 太陽光発電のメリット以外にデメリットについても説明してもらう
  • 太陽光発電設備を導入してからもアフターサポートがある

また、不良な設置業者である場合は、見積書の総額は安くなっていて工事が手抜きであるケースがあります。

もし、知らずに手抜き工事で進んでしまった場合は、屋根の雨漏りや太陽光パネルの反射トラブル発電量が得られないなど問題が生じる場合があります。

太陽光発電の工事については、消費者が専門的な工事内容がわからない分、手抜き工事などで費用を操作することもあります。

したがって、契約時には、工事内容について一通り説明を受けておくことをおすすめします。

保証内容を確認する

太陽光発電を導入する際は、メーカー保証について確認が必要です。メーカー保証には大きく分けて2つ「品質保証」「出力保証」があります。

  • 品質保証
    太陽光パネルやパワーコンディショナー等、製造上の不具合が見つかった場合に修理や交換を無償で行ってくれます。
  • 出力保証
    太陽光パネルの出力値が、なんらかの理由でメーカーの規定値を下回った場合、修理や交換をしてくれます。
    自然災害補償:
    火災や自然災害などで故障した場合や、パネルが落下に寄る人災等に修繕費用などを補償してくれます。

メーカー保証は、10〜20年無償が一般的で有償で15〜20年に保証期間を延長できる場合もあります。

太陽光発電は導入後、少なくとも10年間は利用するようになりますので、アフターフォローについてもサポート体制が整っているか確認しておきましょう。

導入後のランニングコストを計算するためにも、メンテナンス費用などについて考えて、見積書にアフターサービスや保証内容が書かれているか確認しましょう。

業者のアフターフォロー体制については、以下のポイントを確認しておきましょう。

  • 居住地の近くの業者の方が、もし設備故障があった場合も早急に対応してもらえるでしょう。もしくは、緊急事態にすばやく対応してくれる業者であるか確認しておきましょう。
  • 発電効果が悪いとき等には、電圧チェックで早期に故障箇所を発見することができます。そのためには、自社で電気工事ができる業者である方が良いでしょう。
  • 太陽光発電は、台風や災害時には特に故障やトラブルが起きやすくなります。
    もし、問題が生じた場合に、いつでも年中無休で対応してもらえるのか?     災害対策のために事前に確認しておきましょう。
  • FIT制度の売電申し込みを行う際は、代行手続きを依頼できる業者もあります。もし、代行依頼できる場合は、別途費用について確認しておきましょう。

太陽光発電の見積書が高くなるケース

太陽光発電システムは、設置するご自宅の状況によっては、足場工事が必要になったり、災害の多い地域では、災害対策のために追加工事が必要になる場合もあります。

太陽光発電の見積書が高くなるケースとして以下の内容を確認しておきましょう。

  • 足場工事が必要になる場合
  • 積雪地域の工事の場合
  • 火災対策に特殊な素材を使う場合

足場工事が必要になる場合

太陽光パネルを設置する住宅が、例えば、3階建てや屋根の傾斜が急勾配である場合は、足場工事が必要になります。

足場工事が必要な場合は、その分、工事費も増えて見積もりは高くなります。
ただし、この足場工事費を見積もりに入れてない場合もあり、後から追加請求されるケースもありますので注意いましょう。

足場工事は、安全対策として必要な工程であるため、もし本当に必要であれば見積もりの内容に含まれているか?確認するようにしましょう。

積雪地域の工事の場合

積雪地域で太陽光発電を設置する場合は、特殊な工事が必要となる場合もあります。

太陽光パネルに積もった雪は、発電効率が低下する要因となるため、パネルの傾斜を考慮することが必要です。

ただし、屋根からの落雪によって人災が生じないように、屋根に「雪止め」の部材を取り付けて、落雪対策を施しておく必要があります。

この場合は、追加工事として見積もりが高くなる場合もありますので、事前に確認しておきましょう。

火災対策に特殊な素材を使う場合

太陽光発電による火災が発生した場合は、延焼が拡大しないように、不燃性の素材を使用することも可能です。

この場合は、通常の素材よりも費用が高くなります。

訪問販売の見積もりに注意しましょう

太陽光発電の普及に伴い販売方法もさまざまで、店舗を構えていない訪問販売によるセールスも増えています。

訪問販売の場合、太陽光発電業者1社だけの見積もりで判断しなければならないため、他社と比較できないデメリットがあります。

また、セールスマンの話を聞いているうちに何となく契約してしまうケースも多いため、その場の勢いで契約しないように注意しましょう。

訪問販売がすべて悪質であるとは言えませんが、妥当な見積もりであるか判断するためには、

相見積もりを取ってから時間をかけて比較検討する方が良いでしょう。

まとめ

太陽光発電の見積もりは、総額、KW単価、太陽光パネルのメーカー、発電量などを踏まえて検討しましょう。

また、見積もりは、太陽光発電業者1社のみではなく、複数社から取って比較するようにしましょう。
見積書が高すぎたり安すぎたりする場合は、警戒して疑問点は、業者に詳細を聞くようにしましょう。
また、見積書は各業者によって形式が異なりますので、特に工事費と内容について確認しておくことをおすすめします、

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