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後悔しない太陽光発電|導入前にしっておきたい注意点とは?

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太陽光発電システムの導入を検討中だが、導入前や導入後の注意点について知りたい方も多いでしょう。
太陽光発電システムは、設置した後の効果を高めるためには、多角的な情報を集めて導入のメリットの他にデメリットや注意点について把握しておくことをおすすめします。

本記事では、太陽光発電システムを導入する際のデメリットと注意点について解説していきます。

太陽光発電のデメリットと注意点は?

太陽光発電を導入する場合、デメリットを知らずに失敗したと後悔している方もいらっしゃいます。

太陽光発電を取り付ける前には、失敗のリスクを減らすために、まずはデメリットについて知っておくと良いでしょう。

太陽光発電のデメリット・注意点
①天候に左右される
②初期費用が高い
③売電収入だけでは難しい
④設置場所で発電効果が下がる
⑤屋根の状態によって設置できない
⑥不備工事のトラブルがある
⑦太陽光パネルの廃棄問題がある

注意点①天候に左右される

太陽光発電の発電量は天候に左右されます。曇りや雨の日が続くと発電量が低下するため、一定した発電量を得るためには、蓄電池を併用すると晴れた日に発電した電力を貯めておくことがことができます。
また、年間の日射量は、居住地の地域や地形によって異なるため、地域ごとの気候変動や日射量について把握して年間で見込まれる発電量について導入前にシュミレーションすると良いでしょう。

注意点②初期費用が高い

一般住宅用の太陽光発電パネルの発電容量(3〜5kW)とした場合、初期費用の相場は、だいたい84万〜140万円くらいになります。
さらに発電効果を高めるために蓄電池も同時に購入すると、蓄電池の費用相場は、蓄電容量1kWhあたり平均13.7万円くらいです。

太陽光発電システムを最適に利用するためには、それなりに高額な費用を準備しておくことが必要になります。
初期費用を少しでも抑えるための方法は、補助金制度の利用がおすすめです。

現在は、国からの太陽光発電の補助金は廃止されていますが、地方自治体の太陽光発電の補助金制度の募集が公式のホームページより公開されています。

注意点③売電収入だけでは難しい

高い買取価格でスタートしたFIT制度(固定価格買取制度)は年々下落傾向にあります。1kWhあたり「42円」だった買取価格は、2022年には「17円」へと下落しています。

電気代よりも安い売電価格が適用されるようになってくると、売電収入から自家消費型で賄うことも考える必要があります。

一般住宅用のFIT制度(固定価格買取制度)が終わる10年後は、売電価格が安くなるので、自家消費型へシフトすれば経済的メリットを得ることも可能です。

注意点④設置場所で発電効果が下がる

太陽光発電システムは、天候に左右されることも考慮する必要がありますが、太陽光発電パネルの設置場所やパネルの傾斜など、設置条件によって発電量の効果は変わってきます。

太陽光発電パネルの最適な設置条件は、屋根面積が広く角度は30度前後、南向きであることが理想的です。

もし、設置条件があまり良くない場合は、屋根のリフォームを検討したり、架台を設置して屋根上のパネルの傾斜を調節することなどが必要となります。

太陽光発電システムを導入する際は、専門業者を呼んで、自宅の屋根の点検や設置条件について相談すると良いでしょう。

注意点⑤屋根の状態によって設置できない

太陽光発電システムは、屋根の状態によっては設置できないこともあります。
築年数のある住宅の屋根や劣化が進んでいる屋根の場合は、そのまま設置しても導入効果は期待できません。

屋根の状態については、設置業者に点検してもらって事前相談するのが通常の流れとなりますが、設置業者の中には屋根の点検を省略して工事を始めてしまうケースもあります。

後になって雨漏りや施工不良の被害になる可能性もありますので、必要な施工手順で設置しない業者は要注意です。

注意点⑥反射光トラブルが発生する場合がある

太陽光発電パネルは、屋根上の設置場所や方角によって、近隣の家の窓にパネルが反射してトラブルになるケースがあります。

反射光トラブルになるケースの大半は、太陽光発電パネルが北面に設置している場合になります。

北面への設置は、発電量が他の方角よりも劣るため、一般的には推奨されていない設置方法となります。

注意点⑦太陽光パネルの廃棄問題がある

太陽光発電パネルは、有害物質である鉛、カドミウム、セレンなどを含んでいるため、産業廃棄物として処分する必要があります。

産業廃棄物の種類は、「金属くず」「ガラス・コンクリート・陶磁器くず」「廃プラスチック類」の混合物になります。架台、パワーコンディショナーなどの設備は粗大ごみとなります。

太陽光発電システムを撤去したい場合は、まず始めに専門業者に連絡して、撤去するための見積もりをしてもらいましょう。

太陽光発電パネルを個人で処分するのは危険ですので、専門業者に解体と撤去を依頼することをおすすめします。

導入前に知っておくべき注意点

太陽光発電システムを導入する前は、主に以下のポイントが注意点になります。

導入前に知っておくべき注意点
・専門業者に事前点検をしてもらう
・適切な専門業者を選ぶ
・悪質セールスは避ける
・見積もりは複数社に依頼する
・発電量シュミレーションをする
・屋根の方角と立地条件を確認する
・施工保証や自然補償について確認する
・太陽光発電パネルの荷重を確認する
・設備機器の保証を確認する
・売電力量計を設置する

専門業者に屋根の事前調査をしてもらう

屋根の状況によって太陽光発電パネルの枚数や製品選びが変わってきますので、システムを導入する前に、まずは専門業者を呼んで、自宅の屋根の状況について調査してもらうことが必要です。

太陽光発電パネル選びは、各業者によって提案されるプランは異なりますので、
屋根の状況を調査してもらって、より最適なシステムを選ぶことが重要です。

なお、専門業者に依頼する際は、太陽光発電システムの一般的な知識は前もって調べておくことをおすすめします。

適切な専門業者を選ぶ

最適な製品を選んでも悪質業者に任せてしまった場合は、導入効果が得られません。

適切な業者選びでは、施工経験が豊富な業者が理想的です。

良い施工業者選びについては、太陽光発電の施工や販売メーカーが付与した「施工ID」を所持していることが一つの目安になります。また、「施工ID」だけでなく、実績の多い業者で評判の良い情報があれば安心して依頼することもできるでしょう。

加えて、適切な工事はもちろんですが、導入前の相談や設置後もアフターフォローがあるなど、総合的なサポートがあることも選ぶポイントになります。

悪質セールスは避ける

太陽光発電システムでは、悪質業者による訪問販売や電話セールスなどで騙されるケースも発生しています。

契約を急がせたり、不適切情報で惑わせたり、支払い方法が不当だったりなど、おかしいなと思ったら、その場で決めずにうまく促すようにしましょう。

見積もりは複数社に依頼する

太陽光発電システムを導入する際は、一つの製品や業者ではなく複数の中から比較して選ぶことをおすすめします。

複数の見積書を照らし合わせて、それぞれもメリットデメリットを知り、バランスの良いプランを選ぶと良いでしょう。比べて決めることがポイントです。

発電量シュミレーションをする

太陽光発電システムの発電量については、設置業者に依頼してシュミレーションしてもらうと良いでしょう。

太陽光発電パネルの設置位置や方角、年間の気温や日射量などのデータから、どれくらい電気を作れるのかを予測をすることができます。

間違ったデータからシュミレーションしてしまうと導入効果に繋がらないため、経験豊富な専門業者と相談しながらより正確なシュミレーションを行うようにしましょう。

屋根の方角と立地条件を確認する

屋根に太陽光が当たらず影になってしまう場合は、発電量が得られないので自宅の立地条件について確認が必要です。

現在は何も問題がなくても、将来的に近くにビルや障害物がたってしまうと影になってしまい発電効果がなくなってしまいます。

自宅の近辺に 電線、アンテナ、高い樹木、ビルなどがある場合は、1日の日射量や季節による太陽光の動きについて調べておくと良いでしょう。

施工保証や自然補償について確認する

施工保証はメーカーまたは、販売施工店が提供している場合があります。

施工保証があれば、太陽光発電パネルの設置が不良工事で雨漏り等のトラブルがあっても、無償で修理・被害補償が受けられます。

また、自然による故障トラブルに対応してくれる自然補償についても事前に確認しておくと良いでしょう。落雷や台風によるリスク対策になります。

太陽光発電パネルの荷重を確認する

太陽光発電パネルの重さは、各製品メーカーで異なります。設置する際は、屋根の強度に合わせてパネルを一枚づつ屋根上に並べて行きます。屋根面の一点に荷重が集中しないように複数の架台を設置して固定するようになっています。

したがって、屋根への負荷については、適切な設置業者が工事をすれば、耐荷重能力に合わせて施工することができます。

屋根の強度と太陽光発電パネルの荷重について、疑問がある場合は設置する前に相談しておくと良いでしょう。

設備機器の保証を確認する

太陽光発電パネルの寿命は、だいたい10年〜25年くらい、パワーコンディショナーの寿命は、だいたい10年〜15年くらいです。

各製品メーカーの保証には、システム保証出力保証、施工保証などがあります。

システム保証は各メーカーで15年くらいで、出力保証は20年または25年くらいが一般的になっています。
システム保証では、太陽光発電パネルやパワーコンディショナーの故障に対応しています。出力保証では、太陽子発電パネルの出力を規定値まで保証するものです。

保証期間中であれば、無償の修理や交換などに対応してくれるため、製品を選ぶ際は保証内容について確認しておくと良いでしょう。

売電メーターを設置する

太陽光発電システムを設置して電力会社に売電をするには、売電メーターを準備する必要があります。売電メーターを設置すると電力会社に販売された電力量を計測することができます。

売電メーターについては、所有権と交換について確認が必要です。

売電契約をしている電力会社によって、売電メーターの所有者が電力会社なのか、太陽光発電システムの所有者なのかの違いがあります。

また、売電メーターは10年に1回交換する必要があり、この交換費用の負担も電力会社によって異なります。

太陽光発電導入後にみんなが後悔したこと5つ


太陽光発電は、最適な設置条件で導入すれば、長期的に利用して効果を得られるシステムです。

ただし、導入前に詳しく調べないで業者任せにしてしまったり、発電量のシュミレーションをしなかったりなどで、せっかく設置しても後から後悔するケースもあります。

そこで、太陽光発電システムの導入で後から失敗しないためにも、後悔した人のケースを知って導入の注意点について確認しておきましょう。

後悔したこと5つのこと
1.発電量で後悔した
2 .価格で後悔した
3 .近隣トラブルで後悔した
4 .業者選びで後悔した
5.蓄電池を知らなくて後悔した

1.発電量で後悔した

・発電量不足は電力会社から買う電気量が増えるので電気代の節約には繋がらない。
・太陽光発電システム導入前に、発電量のシュミレーションは必須。
・1日当たりの発電量は平均して1kWで2.5kWh〜3.8kWhが目安。
・天候により1か月の総発電量は80〜120kWh/kWが目安。

2 .価格で後悔した

一般的な費用相場を知る必要がある。
・価格が高い安いだけで判断すると後から故障やトラブルになる。
・複数社から見積もりをとることが必要。一社だけの見積もり依頼は避ける。

3 .近隣トラブルで後悔した

・設置したあとの近隣に与える影響を考えておく。
・設置角度によって近隣住宅に反射してトラブルになるため、北面設置は避ける。
・パワーコンディショナーの設置場所は、騒音トラブルにならないように考慮する。

4 .業者選びで後悔した

悪質な販売業者に騙されるケースもあることを知っておく。
・相場よりも高い金額で売買している場合は要注意。
・粗悪な商品を売りつけられないように、設備機器について事前に調べておく。
・強引な契約には応じない。
・アフターフォローの行き届いた業者を選ぶ。

5.蓄電池を知らなくて後悔した

・蓄電池を併用した際のメリットを知っておく。                 (停電時に使用できる/天候に左右されない等)
・ライフスタイルや電気料金プランによっては、購入のメリットがない場合もある。
・導入効果が見込めて予算や設置スペースが確保できればおすすめ。

なお、太陽光発電をつけて後悔したケースについては、以下の関連記事を参考すると良いでしょう。

まとめ

太陽光発電システムを導入する際の注意点としては、設備機器の性能、設置条件、年間に見込まれる発電量、良い設置業者選び、初期費用等について、導入前にシュミレーションしておかないと後悔するケースもあります。
太陽光発電システムは、高額な導入費用がかかりますので、事前にしっかり情報収集して最適なシステムを設置できるようにしていきましょう。

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