オプション工事なら「オプション工事ドットコム」

太陽光発電システムの初期費用相場はいくら?補助金は使えるの?

この記事は約11分で読めます。

太陽光発電システムを導入したいが、高額な初期費用をかけて設置する意味はあるのか?悩んでいる方も多いでしょう。

確かに100万円以上かかる太陽光発電システムを購入するので、明確な導入効果を知りたいし、そもそも初期費用はどれくらいかかるのか?知りたいところですね。

そこで本記事では、太陽光発電システムの初期費用と、補助金が利用できるのかどうか?無料で設置できる方法などについて解説していきます。

太陽光発電システムの設備とは?

太陽光発電システムの初期費用相場を解説する前に、必要な設備について確認しておきましょう。

太陽光発電システムの設備について

太陽光発電システムを利用する際は、必要な設備を準備するようになります。
主な設備は、太陽光発電パネル、パワーコンディショナー、架台と、必要に応じて蓄電池などがあります。

太陽光発電パネルとは?

太陽光で発電を行うパネル状の設備です。太陽光発電パネルを設置すると、電池や電線がなくても太陽光によって発電することができるようになります。

太陽光発電パネルは、太陽電池をたくさんつなげたもので、最小単位を「セル」、セルを板状につなげたものを「パネル」といいます。

別名で「ソーラーパネル」「太陽電池モジュール」などとも呼ばれています。住宅用の太陽光発電パネルのほとんどは、建物の屋根上に設置されています。

太陽光発電パネルを低価格で導入するためには、複数社の見積もりを取って比較検討することをおすすめします。

パワーコンディショナーとは?

発電した電気を家庭で使える電気に変換する機械です。太陽光発電パネルと一緒に利用してはじめて発電効果を発揮する設備です。

パワーコンディショナーの役割については、電力会社から送電されてくる家庭の電気は「交流電流」で太陽光発電で発電した電気は「直流電力」なので、家庭用に変換する必要があります。

パワーコンディショナーは、この「直流電力」から「交流電力」へ変換する作業を行います。

パワーコンディショナーの変換効率は一般的に95%くらいで、変換効率の数値が高いほど性能も良く価格も高くなります。

架台とは?

太陽光発電パネルを設置する土台です。発電効率を高めるために、高さや角度を調整することができます。

屋根上の発電率を高めるために、日陰になっている面積を調整したり、積雪地域では架台を高く設計して雪対策に備えることもできます。

架台を適切に設計するためには、専門知識のある業者に依頼し、発電効果の良い施工をしてもらうことが必要となります。

また、架台の役割は、太陽光発電パネルをしっかり固定して、システムを安全に利用できるための設備でもあります。太陽光発電システムを設置する地域によっては、自然災害の影響もあるため、架台の材質や強度、設置方法などを考慮して災害防止にも役立てることもできます。

蓄電池とは?

電気を貯めることができる設備です。太陽光発電システムの設備のひとつとして、昼間に発電した電気を夜も使えるようになり、電気を自給自足することが可能になります。また、停電時にも利用できるため、災害対策にもなります。

太陽光発電システムを導入する際に、蓄電池も必要なのかどうか?を悩む方も多いかと思いますが、もし、太陽光発電で作った電気を自家消費型で活用したい場合は、蓄電池を購入した方が、効率よく太陽光発電を利用できるようになります。

例えば、昼間は学校や仕事で自宅に人がいないで、夜に帰宅してから電気を多く使う家庭の場合は、蓄電池に貯めた電気を夜になってから使うことができるので、時間に縛られずに自由に電気を使うことができるようになります。

また、蓄電池で自家消費型にすれば、電力会社から買う電気使用量が減るため、電気代を安くすることもできるようになります。

太陽光発電システムの初期費用相場

太陽光発電システムの設備について、概要がわかったら、続いて、太陽光発電システムの初期費用について解説していきます。

初期費用を計算するには、1日の予想kWhを算出し、年間kWhを計算すると良いでしょう。

1日あたりの年平均日射量(kWh/㎡/日)×損失係数×システム容量(kW)÷1(標準状態の日射強度 kW/㎡)
1日あたりの年平均日射量(kWh/㎡/日)×損失係数×システム容量(kW)×365日÷1(標準の日射強度 kW/㎡)

経済産業省のデータによりますと、太陽光発電の初期費用は、1kWあたり平均28.0万円となっています。
住宅用の太陽光発電パネルの容量は、だいたい3〜5kWが多くなっているため、初期費用の相場は、およそ84万〜140万円になります。

電力 3kW 4kW 5kW 6kW 7kW 8kW 9kW 10kW
費用相場 84万円 112万円 140万円 168万円 196万円 224万円 252万円 280万

太陽光発電システムそれぞれの価格相場

太陽光発電システムの設備、それぞれの価格相場について解説していきます。

太陽光発電パネルの価格相場

太陽光パネルの費用相場は、1kWあたり17.1万円です。

住宅用で必要な発電容量を3〜5kWとした場合に、だいたい51.3万〜85.5万円くらいになります。
太陽光発電システムの価格は、設置容量1kWあたりの価格で比較すると良いでしょう。

パワーコンディショナー価格相場

パワーコンディショナーの費用相場は、1kWあたり4.2万円です。

住宅用で必要な発電容量を3〜5kWとした場合、だいたい12.6万〜21万円くらいになります。

架台の価格相場

架台の費用相場は、1kWあたり2.1万円です。

住宅用で必要な発電容量を3〜5kWとした場合、だいたい6.3万〜10.5万円くらいになります。

蓄電池の価格相場

蓄電池の費用相場は、蓄電容量1kWhあたり平均13.7万円です。

蓄電容量が大きくなるとkWhあたりの価格が低下する傾向があります。

5kWh未満は平均15万円/kWh、5〜10kWh未満は平均14万円/kWh、10kWh以上は平均13万円となっています。
容量小さめの5kWh未満で、本体価格は大体75万円、大容量10kWhで130万円ぐらいの計算になります。

太陽光発電の導入で利用可能な補助金

太陽光発電システムの導入を促進するために、国が太陽光発電の補助金制度をおこなっていましたが、2014年に終了しています。
現在は、国からの太陽光発電の補助金は廃止されていますが、地方自治体より、住宅用の太陽光発電の補助金がいろいろ提供されています。

地方自治体の補助金情報については、地方自治体の公式ホームページを確認するか、または、以下のwebサイトより太陽光発電システムの補助金を調べることができます。
太陽光発電システムの補助金を調べる:Panasonic

また、蓄電池の補助金制度についても同様に地方自治体の公式ホームページより確認することができます。

補助金については他に、ZEHの補助金制度を利用することもできます。

ZEHの補助金制度とは?

ZEHは、「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」の略称です。国が定めた規定条件を満たした住宅をZEH住宅と言い、ZEH住宅の施工条件が適用された住宅には補助金が支給される仕組みになっています。
ZEH住宅であるための条件は、「断熱性能」「省エネ性能」「創エネ性能」の3つと、ZEH住宅で認定された建築会社が施工していることです。気になる補助金額は、住宅のグレードによって異なります。
ZEHの補助金制度は、公募している事業ごとに先着順または抽選で異なりますので、、募集期間中を確認して利用するようにしましょう。

ZEHの補助金制度については以下の4種類に分けられています。

ZEH支援事業/ZEH:
補助額55万円、
・蓄電システムで最大20万円、補助対象経費の1/3または20万円のいずれか
ZEH支援事業/ZEH+:
補助額100万円
・蓄電システム:2万円/kWh、補助対象経費の1/3または20万円のいずれか
・直交集成板:1戸あたり90万円
・地中熱ヒートポンプシステム:1戸あたり90万円
・PVTシステム(液体型):65万円または80万円
・PVTシステム(空気型):90万円
・液体集熱式太陽熱利用温水システム:12万円または15万円
次世代ZEH+(注文住宅):
1戸当たり100万円、
・蓄電システム:2万円/kWh、補助対象経費の1/3または20万円のいずれか
・直交集成板:1戸あたり90万円
・地中熱ヒートポンプシステム:1戸あたり90万円
・PVTシステム(液体型):65万円または80万円
・PVTシステム(空気型):90万円
・液体集熱式太陽熱利用温水システム:12万円または15万円
次世代HEMS実証事業:
1戸あたり100万円、
・蓄電システム:2万円/kWh、補助対象経費の1/3または20万円のいずれか
・燃料電池:1台あたり2万円
・V2H充電設備(充放電設備):補助対象経費の1/2または75万円のいずれか
・太陽熱利用温水システム(液体式):1戸あたり17万円
・太陽熱利用温水システム(空気式):1戸あたり60万円

ZEH補助金制度を利用する際の注意点

ZEH補助金制度を利用する場合は、建築会社が「ZEHビルダー」または「ZEHプランナー」として登録しているかどうか?事前確認が必要となります。

・ZEHビルダー:工務店やハウスメーカーなどが登録している建設会社
・ZEHプランナー:設計事務所などが登録している建設会社

ZEH補助金を利用する際は、「ZEHビルダー」または「ZEHプランナー」と一緒に申請方法や必要書類などを確認しながら手続きを行うようにしましょう。

太陽光発電の初期費用を無料にする方法

太陽光発電システムで初期費用を0円にしたい場合、「太陽光0円サービス」を利用することができます。
「太陽光0円サービス」とは、太陽光発電システムの初期費用を事業者が負担してもらって無料で設置できるサービスです。高額な初期費用を0円で設置することが可能になります。

「太陽光0円サービス」は、太陽光発電システムを自宅の屋根に設置するところは、自分で購入する場合と同じですが、違うところは太陽光発電システムを設置した事業者が所有者となることです。

「太陽光0円サービス」の仕組みは、発電された電気は住宅の所有者が利用して使いきれなかった電気は電力会社に売電し、住宅の所有者は、太陽光発電システムのリース料を事業者に支払うというものです。
つまり、太陽光発電システムを「リース型」で利用すれば、初期費用0円になるということです。

太陽光0円サービスのメリットは?

初期費用がかからないので、太陽光発電システムに興味はあるけれど高額で手が出なかった方が導入しやすくなっています。

また、太陽光発電システムは初期費用の他にメンテナンス費用などのランニングコストもかかりますが、太陽光0円サービスでは、メンテナンス費用も事業者が負担するようになっています。

また、0円太陽光サービスで事業者が初期費用を回収したあと、およそ10年後くらいには、太陽光発電システムが、住宅の所有者に無償譲渡されるようになります。

太陽光0円サービスでの注意点

「太陽光0円サービス」を始める際は、システムが最適な条件で設置できることが必要です。事業者に初期費用が回収できるだけの導入効果を見込めるように、太陽光発電システムが効果的に運用できることが必要となります。

また、事業者との契約期間中は、太陽光発電システムを利用し続けなければなりません。
契約の途中で引っ越しや自宅のリフォームなどで太陽光発電パネルを移動したりすることは難しくなります。
もし、契約期間中に解約をしたいときは、太陽光発電システムの買い取りが発生する場合もあります。
「太陽光0円サービス」を利用する際は、契約時に、引っ越しや住居移転した場合の条件について確認することをおすすめします。

太陽光発電システムの初期費用を考える際のポイント

太陽光発電システムの初期費用を検討する際は、以下のポイントで確認していきましょう。

・初期費用相場を知らべる
・初期費用の他に維持費を考えておく
・初期費用の内訳をについて
・事前調査を依頼する
・補助金制度を検討する
・ソーラーローンを利用する

初期費用相場を知らべる

太陽光発電システムの初期費用を考える場合、まず一般的な相場を知ってから、自宅の導入シュミレーションを行って比較検討することをおすすめします。

また、導入した後の発電量や売電収入、蓄電池を利用する場合は自家消費による電気代について等、導入効果がどのくらい見込めるかを考えて、初期費用を検討すると良いでしょう。

初期費用の他に維持費を考えておく

太陽光発電システムの初期費用以外に、メンテナンス等の維持費とのバランスも考える必要があります。

メンテナンスは、だいたい4年に一度は計画的に行うように、また日常の点検を適切に対応できれば大きな故障を防ぐこともできます。

初期費用の内訳について

太陽光発電システムの初期費用は、設備機器の費用+工事費+諸費用になります。

太陽光発電システムは、設置条件によって導入効果が変わるため、工事費が安いからと言って気軽に依頼することは控えましょう。

工事費用が高くても技術があって安心できる施工業者が理想的です。また、保証内容やアフターサービスなどサポート体制についても確認することをおすすめします。

事前調査を依頼する

太陽光発電システムの初期費用を考える前に、専門業者に現場調査を依頼して、適正な見積もりを出してもらうことが必要です。

屋根の向きや形状、周辺環境などを詳しく事前調査して、経済効果が見込めるのか?判断してから、初期費用について検討すると良いでしょう。

補助金制度を検討する

国による補助金制度は終わってしまいましたが、太陽光発電システムの地方自治体の補助金制度を利用することはできます。
初期費用を少しでも安く抑えるために、各自治体のHPより情報を得ることをおすすめします。

ソーラーローンを利用する

ソーラーローンとは、金融機関が提供する太陽光発電システム導入のためのローンです。
ソーラーローンは、一般の融資よりも低金利で長期の返済期間を設定できる等のメリットがあります。

太陽光発電システムを導入したいが初期費用が高いので躊躇している方におすすめの方法です。

まとめ

太陽光発電システムを導入する際は、初期費用相場を参考に予算を決めて行くとよいでしょう。

また、初期費用を安くするためには、補助金制度を利用したり、初期費用0円のザービスで検討したりすることもできます。

太陽光発電システムを導入する際、高額な費用がかかりますので、導入効果を予測してバランスよく予算を立てていきましょう。

タイトルとURLをコピーしました