新築時に迷ってしまう「キッチンカウンターの高さ」は意外と簡単に決められる!

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リビング・ダイニングと対面となるキッチンは、とても人気が高く、新築の家を建てるうえで対面型キッチンの導入を検討している人も多いでしょう。

シンクやカップボード、コンロなどキッチンの設計をしていく中で、「キッチンカウンターの高さ」を決める必要が出てきたという人もいるのではないでしょうか。

でも、いざ「キッチンカウンターの高さを決める」と言ってもどのように決めたらいいのか分からないですよね。

この記事では、キッチンカウンターの高さをどのように決めていけばいいのかご紹介します。

キッチンカウンターの高さについて迷っている方はぜひチェックしてみてくださいね!

キッチンカウンターの高さは3パターン

キッチンカウンターの高さは、ワークトップを基準に3つにわけることができます。

ワークトップとは、シンクとコンロの間のスペースでまな板を置いて作業する場所のことで、主に家事をする人の身長を基に作業のしやすい高さに設定するといいとされています。

ワークトップの高さの計算方法は、身長(cm)÷2+5(cm)となり、身長が160cmの人だと、85cmのワークトップが使いやすい高さとなります。

キッチンカウンターはそんなワークトップを基準に

  • ワークトップより高い
  • ワークトップと同じ
  • ワークトップより低い

 

の3つに分けることができます。

では、その3つの中からどの高さを選択すればいいのでしょうか?

それも案外簡単です。これから説明する4つの役割にピッタリな高さがあるのです。

まずは次の項目で、キッチンカウンターにどのような役割を求めているのか考えてみましょう。

キッチンカウンターの役割によって高さを決める

先程お伝えしたように、キッチンカウンターには大きく4つの役割があります。

ここでは、それぞれの役割の詳細と、おすすめのキッチンカウンターの高さについてご紹介します。

キッチンで作業する際の「目隠し」

キッチンカウンターの役割の1つ目は、キッチンで作業する際の手元を、リビングやダイニング側から見えなくするということです。

シンク周りが見えなくなることにより、生活感を隠すことができます。

また、急な来客の際に、少々洗い物が残っていてもリビングからは見えにくくなるため、安心です。

目隠しとしてキッチンカウンターを利用したい場合は、キッチンカウンターをワークトップより高くしましょう。

一般的には水栓が半分ほど隠れる程度の高さに設定するとよいとされています。

高いほうがいいように思うかもしれませんが、あまりキッチンカウンターを高くしてしまうと、せっかくの対面キッチンの解放感が失われたり、キッチン側からキッチンカウンターに手が届かなくなり、使い勝手が悪くなってしまったりするので、注意しましょう。

テーブル代わりにして「食事をする」

2つ目の役割はキッチンカウンターをダイニングテーブルの代わりにすることです。

食器をダイニングテーブルまで運ばなくてよいため、朝食の忙しい時間帯等にとても便利です。

もちろん、全ての食事をキッチンカウンターで摂ることも可能で、その場合、ダイニングにテーブルを置く必要がなくなるので、リビング・ダイニング側を広く活用することができます。

キッチンカウンターで食事をする際、おすすめの高さはワークトップより低くすることです。

なぜなら、ダイニングテーブルに使用する高さの椅子(ダイニングチェア)を使用できるからです。

ワークトップと同じ高さ、ワークトップよりも高くする場合は、カウンターチェアなどを使用しないとなりません。

カウンターチェアはお洒落で洗練されていますが、体に不調がある際などは使いにくさを感じることもあります。

様々な場面でも使いやすさを損なわない高さを目指しましょう。

配膳や下準備などの「作業をする」

3つ目の役割は、料理の下準備や、出来上がった料理の盛り付けなどの作業をするために使用することです。

キッチンのワークトップだけでは手狭だと感じられる方におすすめの使用方法です。

作業場として使用する場合はワークトップと同じ高さがおすすめです。

ワークトップとキッチンカウンターが同じ高さのキッチンは、フルフラットキッチンとも呼ばれています。

フルフラットキッチンの場合は、作業がしやすいだけでなく、遮るものがないため、リビング・ダイニング側にいる人とも会話がしやすいというメリットがあります。

また、掃除の際も、端からは時まで簡単に掃除をすることができます。

デメリットとしては、水や油がはねて簡単に対面側に飛んでしまうという点が挙げられます。

頻繁に使わないものなどの「収納」

最後はキッチンカウンターを収納として利用するケース。

ピンとこない方もいるかもしれませんが、キッチンカウンターの下を収納スペースとして活用することができます。

カウンターは基本的にリビング・ダイニング側を向くため、キッチン用品以外のものを収納するのがおすすめです。

具体的には薬やこまごまとした文房具、本、子供のおもちゃなど、様々なものを収納すれば、リビングに収納が必要なくなるケースも。

また、キッチンカウンターに飾り棚を設置し、インテリアを飾るスペースにしてもいいでしょう。


収納として利用する場合は、ワークトップと同じ高さ、もしくはワークトップよりも高く設計するのがおすすめです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

キッチンカウンターには、「目隠し」、「食事用のテーブル」、「作業台」、「収納」という4つの役割があり、それぞれにおすすめの高さがあります。

なので、スムーズに高さが決まるかと言えば、おすすめの高さが異なる、「目隠し」と「作業台」、2つの役割で使いたい、と言う方もいるかもしれません。

キッチンカウンターに様々な役割を求めてしまうと、一つのキッチンカウンターの高さですべてをまかなうことが難しくなってしまいます。

まずは、優先したい役割が何なのかを考えてみましょう。