ピッキングや不正な複製に強いだけでなく、持ち運びやすく、使い勝手にも優れているカードキー。
セキュリティ対策&利便性アップのために、玄関の鍵をカードキーにしたい!と考えている方も多いのではないでしょうか。
しかし、後付けのカードキーを検討するにあたり、「そもそも後付けは可能なのか」「どれくらいの費用がかかるのか」といった不安が出てくるかと思います。
今回は、そんな不安を解消するために後付けのカードキーに関する疑問についてお答えしていきたいと思います。
後付けできる商品にはどんなものがあるのか、引き戸でも取り付け可能なのか、費用はどれだけかかるのか…など詳しくご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
電池式のカードキーなら玄関に後付けできる!
まず前提として、カードキーを玄関に後付けすることは可能です。
ただこれは、基本的に「電池式のカードキー」に限定されますので注意してください。
電気式のカードキーは、ドア本体と制御盤を配線でつなげる特殊な電気工事が必要になり、メーカーによっては玄関ドアごと交換しなければならない可能性が高くなります。
なので、すでに購入済みの玄関ドアにカードキーを後付けする際には、電気工事が不要な電池式のカードキーを選びましょう。
電池式カードキーは、LIXILやYKKAPなどの有名メーカーからも発売されています。
それぞれのメーカーの商品によって取り付けられるカードキーの種類が異なりますので、ご自宅のドアがLIXILやYKKAPの場合は公式HPをチェックしてみてください。
引き戸でも問題なし!引き戸玄関にもカードキーを
玄関カードキーというと押し戸のイメージが強いかと思いますが、引き戸タイプの玄関でもカードキーの導入は可能です。
ここでは、引き戸に対応している商品をご紹介していきたいと思います。
TOUCH hook2
価格:31,000円
暗証番号とICカードで施錠・解錠ができるカードキー。引き戸に取り付け可能です。
オートロック機能はオンオフ選べるので、状況に応じて使い分けることができます。
ドアを無理やりこじ開けられた時に鳴る不正解錠警報や、室内機が62℃以上の温度を検知すると自動的に解錠する火災検知機能など、セキュリティ対策や安全対策も万全。
寝るときや子どもが室内にいるときなどに使える、室内外からの解錠を無効にする強制ロック機能も便利です。
ID-602hook
価格:32,100円
カードキー、暗証番号、おサイフケータイで施錠・解錠が可能なこちらの商品。引き戸対応です。
オートロック機能と手動ロック機能がどちらも搭載されているため、運用に応じて切り替えることができます。
イタズラを防ぐための侵入者警報機能、夜でも操作版が見えやすい自動点灯機能、パスワード解読防止に役立つダミーパスワード機能など、セキュリティ対策に力を入れたい方におすすめです!
LIXIL カザス
参照元:LIXIL
価格:50,000~60,000円(対応ドア種類:LIXIL エルムーブ、LIXIL リシェント)
LIXILから出ている引き戸に取り付け可能なカードキー、カザス。
タッチボタンを押し、カードキーをかざすだけでドアの開け閉めが可能です。オートロック機能が搭載されているため、うっかりによる鍵の閉め忘れも防ぐことができます。
紛失した場合はカードキーを無効化できるので、シリンダーごと交換する必要はありません。
玄関にカードキーを後付けする費用の相場
ドアの種類や形状、工事、オプションの有無…など、作業時の状況によって玄関カードキーの後付けにかかる費用は上下します。
なので、ここでお伝えする費用は、あくまでもカードキー後付け費用の概算を知るための目安として確認していただければと思います。
工事費込みの取り付け費用は約57,000~165,000円ほど。リモコンキー兼用のカードキーの場合、200,000円以上かかるものもあります。
できるだけ費用を抑えたいという方は50,000円代のものを、機能性や防犯性に優れたものがよければ100,000円代のものを、リモコンキーも使いたいなら200,000円代のものを…というように、目的によって選び分けると良いでしょう。
後付けできる玄関カードキー・スマートキー商品をピックアップ
さて、後付けできる玄関カードキーにはどんな商品があるのでしょうか。
カードキーに限定すると後付け可能な鍵の選択肢がかなり少なくなってしまうので、ここではカードキーと似た特徴を持つスマートキーも合わせてご紹介していきたいと思います。
スマートキーとは、アプリなどと連動して様々な機能が使える便利な鍵です。
スマートフォンでの施錠・解錠のほか、カードやリモコン、暗証番号を入力できるテンキー付きの商品もあります。
ただこのスマートキーには、鍵穴部分がそのままむき出しになっているものも多く、防犯性にはやや欠けるというデメリットも。
取り付けてから後悔しないよう、購入前にしっかり吟味してみてくださいね。
ドアコンシェル
参照元: 無線化.com
価格:オープン価格(要問い合わせ)
電気錠専門メーカーが開発したドアコンシェル。通常のシリンダー錠の他に、スマートフォン、カードキー、テンキーと、解錠方法が4通りから選べます。
取り付けは、専門スタッフによる1時間程度の作業で完了します。もとからある穴を利用して取り付けるため、大掛かりな工事などは必要ありません。
両面テープタイプのスマートキーはズレたり外れやすいといった欠点がありますが、こちらはドアを挟み込んで取り付けるタイプのため、安心して長期利用することができます。
鍵やスマートフォン、カードを失くしたり、パスワードを忘れたり…といったトラブルがあったときに、他にも解錠方法があるというのは心強いですよね。
「鍵が開けられず、家に入れなくなる」という状況を防ぎたいという方におすすめです。
CSロック CS-CIL(テンキー無)/CS-MDL(テンキー有)
価格:CS-CIL /81,000円 CS-MDL /86,400円 (問い合わせでさらに値引き有)
既存のドアに加工なしで設置が可能なこちらの商品。暗証番号を入力できるテンキーがついているタイプと、ついていないタイプの2種類から選べます。
スイカやパスモといったICカードが鍵として利用でき、オプションにはなりますがリモコンやスマートフォン、パソコンを使っての施錠・解錠も可能です。
乾電池式のため、停電などが起きた場合も問題なく利用することができます。
あまり鍵を持ち歩きたくないという方は暗証番号入力ができるテンキー付きのものを、シンプルな機能だけで十分という方はテンキー無しのものを選ぶと良いでしょう。
Qrio Lock
参照元: Qrio(キュリオ)
価格:本体/23,290円 別売りキー/4,860円
日本製スマートキーの老舗ブランド、Qrio Lock。
スマートフォンのBluetooth機能を利用する、アプリタイプのスマートキーです。別売りキーは、スマートフォンを持っていない家族におすすめ!
設置方法は、本体を既存のサムターン部分に専用の両面テープで貼り付けるだけ。サムターン式の鍵が使用されているほとんどのドアで利用可能です。
電池式で、電池の残量はアプリからチェック可能。使用電池は2本ですが、4本セットできる仕様になっており、2本が電池切れを起こした際は自動で残りの2本の電池に切り替わります。
フェイスブックやLINEのメッセージを使っての鍵のシェアや、スマートスピーカーやApple Watchとの連動、アプリでの在宅者確認…と、ITを駆使して様々な機能が使えるのもポイント。
通常のカードキー以上の便利さや、多機能性を求めたい方におすすめです!
リ・ボーンII
参照元:リプレ カギとドア廻り金物専門店
専用リモコンの操作によって施錠・解錠を行うこちらの商品。機能が非常にシンプルで、誰にでも使いやすいのが特徴です。
本体を取り付ける際に必要なのは、プラスドライバー1本のみ。サムターンを取り外して本体を設置するだけなので、新たに穴を開ける必要や、業者に工事を依頼する必要はありません。
オートロック機能が作動するまでの時間は、15秒と30秒の2パターンから選べます。リモコンは2個付きで、別売りにはなりますが8個まで登録可能です。
スマートフォンと連動して使えるカードキーやスマートキーは便利ですが、子どもやお年寄りなど、ガジェットに慣れ親しんでいない人にはわかりにくいというデメリットも。
家族全員が簡単に使えそうな玄関キーにしたいという方には、こちらのリモコンキーがおすすめです。
セサミMiniスマートロック
参照元: CANDY HOUSE JAPAN
世界で5万台を販売した話題のスマートキー、セサミMiniスマートロック。スマートフォンのBluetooth機能を使って施錠・解錠ができます。
こちらのスマートキーの大きな特徴は、なんといってもコスパの良さ。多機能でありながら、本体価格は15,000円程度とかなりリーズナブルなお値段です。
設置方法は、セサミMini本体をサムターン部分に合わせ、付属の両面テープで貼り付けるだけ。穴あけや工事などは必要ありません。
オートロック機能は、5秒~4分まで幅広く設定が可能。玄関ドアに近づくだけで解錠が可能な手ぶらで解錠機能や、スマートフォンを軽く叩くと解錠できるノック機能も便利です。
また、スマートフォン上での合鍵作成、施錠・解錠の遠隔操作、Apple Watchやスマートスピーカーなどの他機器との連動も可能。
コスパの良さや、使い勝手の良さを求める方におすすめです。
三協アルミATキーガル
参照元:ハウス&ヘルスケアのバイオプラス
価格:34,500円(シリンダー1個につき)
後付けに最適な、乾電池式のリモコンキー。付属のリモコンを利用して、室内外から簡単に施錠・解錠ができます。
もともとドアに付属している手動サムターンを電動サムターンに交換するだけなので、設置は簡単。シリンダーが2個付いている場合は、ATリーガルも2個必要です。
1プッシュで全ての鍵の施錠・解錠が可能、オートロックが作動するまでの時間は15秒と30秒の2パターンから選択可能…と、使いやすさも抜群です。
取り付け作業の手軽さを重視したいという方や、最低限の機能さえあれば良いという方におすすめです。
まとめ
カードキーの取り付けにかかる費用や、後付け可能なカードキーについてご紹介してきました。
ご自宅のドアの種類にもよりますが、もともとあるドアにカードキーを取り付けることは可能です。
後付け可能なカードキーのほとんどは乾電池式なので、大掛かりな工事は必要なく、商品によっては自分で簡単に取り付けられるものもあります。
スマートフォンとの連動、セキュリティ対策、機能の多さ、使いやすさ、施錠・解錠方法の選択肢の多さ…など、それぞれに特徴のあるカードキー。
家族のライフスタイルにあったカードキーを導入して、今よりももっと快適な生活を送りましょう!