新築一戸建て住宅の購入を検討しているのであれば、ランドリー収納にも目を向けてみるべきです。
新築分譲住宅などの建売住宅の場合には薄型収納棚やワゴン式収納棚など、便利な家具も備え付けられているものですが、新たに収納スペースが必要になれば、新たに家具を購入するかDIYによって理想の物をこしらえる必要があります。
隙間を上手に活用して収納問題を解決するためのテクニックをご紹介します。
新築でランドリー収納を考える
新築の物件を購入しようと考えている方は、室内の隅々に至るまでこだわりたいものですよね。
新築一戸建てならば部屋の広さについても自由に設計してくれますが、新築分譲住宅などの建売住宅の場合には、既に広さが決まっていますので、それこそ洗濯機や洗面台などの家財道具を入れるために充分の広さが確保されているかどうかを確かめると思います。
ここで見落としてしまいがちなのがランドリー収納の問題です。
何も置かれていない状態で見て、充分に広いと感じていたとしても、収納スペースまで含めて考慮すると実は狭くなってしまうという話もよく耳にします。
物件購入後に後悔しないためには、家具も含めた広さ、使いやすさを考慮しなければなりません。
脱衣所兼洗面所は意外と狭くなってしまいがちなスペースです。
その理由は2つ。
1つは家具を入れることを見落としてしまいがちであるため、もう1つは実際に生活してみると必要な物が多いためです。
ランドリールームに置く主要なものとしては、洗面台と洗濯機(乾燥機)が挙げられますが、これ以外にもタオルやお掃除グッズ、ドライヤー、コスメグッズにハンガーや洗濯挟みなどなど、意外と置いてきたい物が多いものですので、これらを置くことも含めてランドリーの広さを考えておく必要があります。
物件購入当初は広く感じていたとしても、実際に住んで生活してみると収納スペースが足りないという事態も非常に発生しやすく、仕方なく無理やり収納スペースを設けようとすれば、ただでさえ狭い部屋が更に狭く息苦しいものへと変わってしまう可能性もありますので注意しなければなりません。
ランドリールームに収納スペースを設けたいならば、あらかじめ広々と設計するか、もしくは隙間を上手く活用した収納スペースを考えることをおすすめします。
ちょっとした隙間を活用するとか、上背の高い収納を考えてみるといった方法を考えてみましょう。
ワゴン型の収納ボックスを利用したり、薄型の収納ボックスを活用してみたり、あるいはDIYで収納するためのグッズを自作してみるのも良いかもしれませんね。
一人暮らしをしているならばそれほど物は増えませんが、お嫁さんをもらって子どもができて、家族が増えていくとどうしても物が増えてしまうというもの。
物が増えれば当然収納スペースの問題が発生するものですので、将来のことも考えた上で物件選びをしていきたいですね。
問題が発生しにくい部屋にする、これも物件選びの上で非常に重要なのです。
DIYであとからランドリー収納を考える?
既に物件を購入してしまっていて、ランドリーの広さはこれ以上確保することができない、というケースも考えられますが、べつに泣き寝入りする必要はありません。
収納スペースは後からでも付け足すことも可能ですし、すっきりとおしゃれにまとめることも可能です。
もっとも手っ取り早いのは、収納ボックスや棚などを購入してランドリールームへと入れてしまうものですが、自宅の部屋にピッタリと合うような収納グッズはなかなか手に入らないもの。
適当なものがお店で売っていたとしても値段が高過ぎる、ということもありますよね。
そんな時にはDIYで自宅にピッタリの収納スペースを考えてみてはいかがでしょうか。
自分で作ればサイズの問題も難なくクリアできますし、手作りで何かを作るのはとっても面白いですよ。
近年ではDIYを趣味にしている人もいるほどで、おしゃれな家具やちょっとした収納グッズを自分で作って楽しんでいる方も増えてきています。
ランドリー収納となると、少々大がかりなDIYになるかもしれません。
デッドスペースを上手に活用するために、スペースにマッチした棚を作るのもアリですね。
自分で板を用意してきて、サイズを測り、適当な大きさに切り分け、収納スペースを製作する。
もちろん色についても自由自在ですので、他の家具に合わせて色調を変えておしゃれに仕上げるのも良いでしょう。
普段使用しているカゴなどの大きさにも着目して、一番下は洗濯カゴ用の収納、二段目はスタイリング剤やドライヤー、コスメグッズなどの小物を置く、三段目にはタオルを置くなど、目的に応じて自作してみてはいかがでしょうか。
DIYで上手に収納アイテムを製作するコツは、用途や目的を明確にすることです。
ランドリー収納に限って言えば、洗濯カゴやお掃除グッズ、衣類置き場、ハンガーラックなど、目的が明確になっていれば、便利なアイテムも製作しやすいというもの。
なんとなく適当に製作するのも良いかもしれませんが、やはり目的が決まっているからこそ、完成して使用した時に大きな喜びを得られます。
本格的な収納アイテムを自作しないまでも、DIYにてランドリールームをより快適なお部屋へと変えることも可能です。
たとえば100円ショップにてS字フックを購入してきて、ドライヤーなどを吊るして収納するなど、アイデアさえあれば、収納の可能性は無限大です。
家具を新たに購入するよりも、必要な物は自分で製作する、こちらの方がお部屋に愛着もわきますし、自分にピッタリの収納を目指すことが可能です。
ワゴンタイプのランドリー収納のメリット
ランドリールーム、脱衣所の収納を改善するのは案外難しいものです。
その理由は洗濯機や乾燥機、洗面台といった水回りの設備は固定されており、移動させることが難しいからです。
プライベートな部屋、たとえばリビングや寝室の場合であれば、家具を自由に動かすことができ、収納のためのタンスや戸棚などを入れてお部屋をデザインしなおせば良いだけですが、ランドリールームの場合には排水口の位置が固定されているがために、常に一定の場所に洗濯機も洗面台も配置する必要があり、また部屋の広さも狭いため新たに収納スペースを設けることが困難になりがちです。
すっきりとランドリールームを使用したいのであれば、不要な物は極力収納せず、限られた収納スペースに全て入れ込む必要があるわけです。
ワゴンタイプのランドリー収納は後から追加で購入することもできますが、これにはデメリットが1つ存在します。
それはランドリールームにピッタリと合う、隙間にしっくりと収まるようなサイズのものがなかなか見つかりにくい点です。
それぞれのご家庭にある室内環境は千差万別、オーダーメイドでもしない限り、スペースに合致した使いやすい収納を購入という方法を用いて手に入れることは難しくなるのも当たり前の話です。
だからこそ、DIYという方法が近年では話題になってきているわけですね。
こういったデメリットも考えられるからこそ、新築で家を建てる際には、据え付けの家具に着目した方が良いと言えます。
あらかじめ家具も据え付けられている物件であれば、サイズ感もピッタリと合致したワゴンタイプのランドリー収納が、場所を殺してしまうこともありません。
洗濯機、洗面台に加えてランドリー収納についてもしっかりと注目しておけば、後々になってから収納に困ることもありませんし、利便性もピカイチです。
可動式のランドリー収納のメリットは、文字通り移動させることができる点にあります。
移動させられればこそ、洗濯物を干すために一時的に入れておく洗濯カゴも乗せて楽々移動させることもできますし、取り込んだ洗濯物を持ち運ぶ際にも活用することも可能です。
干す前の脱水状態の洗濯物は重く、持ち運ぶにも力が要りますので、移動させられることの利点は大きなものになります。
ワゴン式のランドリー収納は後から購入するのも良いですが、ちょうど良いサイズのものはなかなか見つかりにくいという難点があります。
だからこそ、物件購入の段階からしっかりと着目しておくべきと言えるのです。
薄型タイプのランドリー収納のメリット
私達はランドリールームという限られたスペースの中で、様々な動きをしなければなりません。
それは洗濯物を洗濯機へと放り投げることだったり、歯を洗う、顔を洗うことだったり、洗濯の終わった洗濯物を取り出す作業だったり、お風呂場から出て身体を拭く、髪を乾かすことも、ヒゲを剃ることも、場合によってはメイクもランドリールームで済ませてしまうという方もいるかもしれませんね。
このようにランドリールームは多目的であるために、物を多く置いておく必要があるわけですが、しかしながら部屋の狭さゆえに収納しきれないという事態も発生してしまいがちです。
ただでさえ狭い室内には洗面台や洗濯機が置かれ、大人一人が動くにも精一杯の広さになってしまうわけですから、収納の問題が発生するのは必然というものですよね。
できれば少ないスペースで効率良く収納したいというもの。
薄型のランドリー収納はこのスペースの有効利用という面で理に適った家具と言えるでしょう。
薄型ランドリー収納はまさにスペースを活かす収納です。
その構造は奥行きが短い代わりに背丈が高く、収納しきれないという懸念も払拭します。
また薄型であるからこそ、スペースは取らず、部屋の広さという問題も一気に解決が可能な点は大きなメリットと言えるでしょう。
洗濯のために必要なハンガーから洗濯挟み、各種洗剤などもスッキリ収納することもできる、スペースの救世主とも呼べるべき存在です。
これを活用しない手は無いでしょう。
とはいえランドリー収納を後から購入すると様々な問題が発生することも事実です。
たとえば搬入の問題です。
奥行きは短い薄型ランドリー収納ですが、上背は高いため、室内に搬入する際には一部解体する必要が出てくることもありますので、購入時には搬入も含めて検討しておくようにしましょう。
搬入の問題を挙げるのであれば、もっとも手っ取り早いのは物件を購入する段階で据え付けの収納をしっかりと吟味するということも考慮に入れた方が良いでしょう。
もともと据え付けられているのであれば、搬入の必要はありませんし、何よりも他の家具や室内の色調に合わせたデザインになっているため、景観を損なうこともありません。
センスの善し悪しは人によって異なるかもしれませんが、据え付けのものはきっちりとデザインされており、おしゃれにまとまっていることも多いというメリットがあります。
物件購入の段階でぜひとも吟味しておきたいポイントですね。
隙間をどう使うかが肝?
物に溢れるランドリールームをすっきりと収納して使用するためには、ランドリー収納の活用が必要不可欠です。
分譲住宅のような建売住宅の場合、家具も備え付けられている物件もあり、そういった物件ならばそのまま家具を使用するのがベターと言えます。
これはスペースを理想的な状態で活用できるように、もともとデザインが行き届いているという利点があるからです。
たとえば室内の色調1つを取っても、統一感のあるように上手にまとめられており、これを活用すればランドリールームもすっきりと気持ち良く使用することが可能です。
また、外部から購入した収納棚の場合には、搬入に困るケースも考えられますが、もともと据え付けられている家具であれば、そういった心配が無い点もメリットとして挙げられますね。
ランドリー収納の肝になるのは、ランドリールームという限られた空間をいかに有効活用できるかという点にあり、たいていの場合は薄型で背の高いランドリー収納が好まれるため、背の高さがあだとなって搬入しにくいというデメリットが考えられます。
もともと付けられている家具を活用するのがベターと言えるのです。
それでも収納スペースに問題があるのであれば、隙間を活かした小型の収納棚を活用してみるのも手でしょう。
ランドリールームには洗面台と洗濯機が必然的に置かれることになりますが、これらの間にも活用できるちょっとした狭いスペースは発生してしまうもの。
この狭いスペースをいかに活用できるかについても、収納を楽にするためのコツになります。
近年では隙間を上手に活用できるような、小型の収納棚を専門に販売しているところも多くあります。
オーダーメイドで作ってもらうのもアリかもしれませんが、その場合だとコストが多くかかってしまいがちです。
小型の収納棚ならば、そこまでコストをかけることもありませんし、なおかつ小型であるため室内への搬入についても楽々行えるというメリットもあります。
安いものだと2000円から3000円程度でも購入可能で、取り付けたり搬入したりするのも一人で行えるという優れもの。
デットスペースを活用するためにも、小型のランドリー収納の購入を考えてみてはいかがでしょうか。
ランドリー収納の問題を解決する方法は、収納スペースを多く取るか、収納する物を少なくするかという2択です。
収納スペースを少しでも多く取るために、小型ランドリー収納の購入を検討してみることをおすすめします。