ウッドデッキに屋根は必要?後付けできる屋根の種類|気になる固定資産税や建ぺい率は大丈夫?

 

夢のマイホームを購入し、お庭で草花を育てながら季節を楽しんだり、家庭菜園をしてご自身で育てた野菜を味わったりと、お庭を活用してより素敵な暮らしを計画されている方も多いのではないでしょうか。

また、2階に広いバルコニーを作り、そこで鉢植えなどを楽しむ人もいるのではないでしょうか。

さらに、お庭やバルコニーにウッドデッキを作ることで、その活用方法は一気に広まります

 

草花や野菜を育てるだけでなく、ウッドデッキでティータイムを楽しんだり、ゆったりと読書をしたり、さらには家族みんなでバーベキューを楽しんだり。ウッドデッキを作ることで、家族の会話も増えるかもしれません。

せっかく作るウッドデッキですから、最大限活用して、長く使い続けたいものです。

そこで検討したいのが、ウッドデッキの屋根の取り付けです。今回は、ウッドデッキに屋根をつけるメリット・デメリットについて詳しくご紹介します。

 

ウッドデッキに屋根は必要?屋根を付ける5つのメリット

 

ウッドデッキに屋根を付けることで、どのようなメリットがあるのでしょうか。

詳しく見ていきましょう。

 

1. 雨風や日光から洗濯物を守る

ウッドデッキに屋根を取り付けることで、多少の雨であれば洗濯物守ることができます。

ちょっと近くのスーパーまで買い物に行っている途中、雨がポツポツと降ってきても、買い物を中断して猛ダッシュで帰宅する必要はありません。

もちろん、横殴りの激しい雨の場合は別ですが、多少の雨ならばもう一度洗濯しなおす必要もありません。また、風からも洗濯物を守ることができます。

 

さらに、ウッドデッキに屋根を取り付ければ、日光からも洗濯物を守ることができます。

屋根によって日光が遮られるので、直射日光によって洗濯物が日焼けしてしまうという心配も軽減できます。

 

ウッドデッキの屋根材の中には、完全に日光を遮断するものもあれば、日光を透過するものもあります。日光を透過するものの中には、熱線をカットする機能が付いているものもあります。

日光や熱線の透過率によって、洗濯物に当たる光の強さも変わってくるので、屋根材は見た目だけでなく、機能面もよく選んで決めましょう。

 

2. 周囲の視線をカットできる

住宅密集地などの都市部では、せっかく庭にウッドデッキを作っても、周囲の視線が気になって気持ちよく利用できないということもあります。

ウッドデッキに屋根を取り付ければ、周囲の視線をカットでき、安心してのびのびとウッドデッキを活用することができます。

 

ウッドデッキの屋根のおかげで、周囲の住宅の2階からの視線はカットできます。

さらに、壁面にも板やシェードを取り付ければ、1階からの視線もカットでき、プライバシーが守られます。

あまり閉塞感を出したくなければ、視線を遮りながらも光を透過する素材を利用することをお勧めします。

 

3. ウッドデッキの劣化を防ぐ

 

ウッドデッキは、常に外気にさらされます。雨や風、日光を絶えず受けることで、退色やデッキ材表面の剥がれ・割れの原因となり、ウッドデッキの劣化を加速させてしまいます。

そうした劣化を防ぐために、防腐・防食材を塗布したりするなど定期的なメンテナンスは欠かせません。

こうしたメンテナンスに合わせて、さらに劣化を防ぐために有効なのが、ウッドデッキの屋根の取り付けです。

 

屋根によって雨をしのぐことができ、当たる日光の強さも軽減できるからです。

このおかげで、ウッドデッキの再塗装などのメンテナンス周期を延ばすことができます。また、屋根のおかげでウッドデッキの汚れを防ぐことができます。

 

4. 夏場の室内の冷房効率が上がる

ウッドデッキに屋根を取り付けることで、日光を適度に遮ることができます。ウッドデッキ部分だけでなく、室内に入る日光の量も軽滅できます。

そのため、室内の気温上昇を抑えることができ、冷房効率が上がるため、省エネにつながりますよ。

夏場、直射日光が厳しい時期には嬉しいことですね。さらに、室内の床のフローリングや畳の退色も防ぐことができます。

 

5. リビングが広がる

ウッドデッキに屋根があれば、雨の日でもリビングの窓を開け放って、デッキで読書などを楽しむことができます。

屋根があることで、リビングの領域が広がり、家族の団らんスペースがより素敵なものになります。

 

ウッドデッキに屋根を取り付けることのメリットをご紹介しました。

屋根を取り付けることで、今の生活がより素敵なものになりそうなイメージはできたでしょうか。

 

ウッドデッキに屋根を付ける4つのデメリット

 

ウッドデッキに屋根を取り付けることのメリットはご紹介しましたが、ウッドデッキを長く使用するために、デメリットもきちんと理解して、きちんと対処することも大切です。

ウッドデッキの屋根のデメリットと対処法をいくつかご紹介します。

 

1. ウッドデッキ周りと室内が暗くなる

ウッドデッキに屋根を取り付けることで、日光を遮ってウッドデッキや室内の床の日焼け等を防いでくれますが、日光を遮った分、ウッドデッキ周りと室内が暗くなってしまいます。

ウッドデッキの屋根材を選ぶ際には、日光の透過率をよく検討しましょう。

オーニングなどの布製の屋根にする場合は、明るい色を選ぶことで、ウッドデッキ周りと室内の明るさを保つことができます。

ウッドデッキの屋根の壁面に目隠しなどの材を取り付ける場合にも、光の透過率や色味をよく検討しましょう。

 

2. 屋根部分の汚れが目立つ

 

ウッドデッキに屋根を取り付ければ、ウッドデッキには落ち葉などのごみや砂などの汚れが目立ちにくくなります。その代わりに、ウッドデッキの屋根部分に落ち葉などがどんどん積もっていきます。

屋根の上は掃除がしにくいですが、景観を損ねたり、屋根の耐久性にも影響するので、定期的に掃除をしましょう。

特に屋根上は目に入りにくい部分なので、意識して見るようにすることが大切です。

 

3. 冬場室内が暖まりにくい

メリットでは、夏場に室内の気温上昇を防いでくれるため、ウッドデッキの屋根を取り付けることで省エネにつながるとご説明しました。

しかし、ウッドデッキの屋根が日光を遮ると、冬場は室内の気温が上がりにくく、暖房をつけても暖まりにくくなるかもしれません。

冬場には室内に日光を取り入れ、夏場は日光を遮りたい場合には、可動式の屋根を取り付けることをお勧めします。

シェードやオーニング等、日光の強さなどによって出し入れできる屋根は便利です。

 

4. 雨風に注意が必要になる

ウッドデッキの屋根は、住宅部分の構造とは別物になるので、耐雨・耐風性を考慮しなければいけません。

戸建てに多い木造住宅を例にとってみると、その構造は柱や梁だけでなく構造用合板や筋交いなど、様々な部材が支えあうことで強度を保っています。

しかし、ウッドデッキの屋根は、オーニングやシェードなどが外壁に取り付けられている場合はその取り付け部分のみ、独立式の屋根の場合はその基礎と柱のみで強度を確保するしかないので、住宅本体と比較するとその耐雨・耐風性ははるかに低いものになります。

 

ウッドデッキの屋根を取り付ける際には、その屋根がどのくらいの雨風に耐えられるものなのかを事前に確認しておきましょう。

そうすることで、台風が来る前にはオーニングをきちんと畳んでおくなど、事前に対処することができます。

 

ウッドデッキの屋根のデメリットをいくつかご紹介しました。デメリットはきちんと理解して事前に対処することで、長く快適に使用することができます。

 

 

固定式と可動式。ウッドデッキに後付けできる屋根の種類

 

新築時にウッドデッキの屋根まで施工せず、入居後に、「やっぱりウッドデッキの屋根が必要だ!」となったものの、後付けだとどのような種類の屋根があるのか、何を選べばいいのかわからない方も多いと思います。

そんな方の為に、どのような種類の屋根があるのかご紹介します。

 

まず、ウッドデッキの屋根には固定式と可動式があります。

固定式のものは言葉の通り、度設置すると移動したりすることのない屋根です。

可動式は、日光の強さや雨風によって出し入れすることができる屋根です。

 

取り付けの方法は、独立型と外壁面などに固定する方法があります。

独立型は、基礎を作ってその上に設置するので、住宅の外壁を傷つけることなく設置が可能です。住宅の外壁に固定すると、雨漏れなどの原因になりますが、独立型の場合はそのような心配はありません。

しかし、基礎の寸法によっては欲しい箇所にうまく設置ができないこともあるので、事前によく確認をしましょう。

 

外壁面などに固定する場合は、ビスで穴をあけた部分から雨水などが侵入しないよう、防水処理をしっかりと行いましょう。

屋根材には、布やポリカーボネート板などがあり、それぞれ光の透過率や熱線のカット率が異なります。

 

用途に合わせて、取り付けるウッドデッキの屋根の種類をよく検討することが大切です。

また、専門家に相談をしてご自宅に合った屋根を選定してもらうのも良いかもしれません。

 

 

台風・雪に備える!ウッドデッキ屋根の耐久性と対策

 

ウッドデッキの劣化を防ぐために、ウッドデッキの上に取り付ける屋根ですが、雪が積もって倒れてしまったり、台風によってい吹き飛ばされてしまっては仕方がありません。

ウッドデッキの劣化を防ぐどころか、逆に破損させてしまうかもしれません。
風に吹き飛ばされれば、自宅はもちろん、周囲の住宅にも迷惑をかけてしまうかもしれません。

 

ウッドデッキの屋根に雪が積もり、その許容量をオーバーすると、屋根材が割れて落ちてしまったり、屋根材を支える柱とともに屋根全体が倒れてしまったりと、大きな被害になってしまいます。

許容量をオーバーすることのないように屋根の雪下ろしをこまめにしましょう

メーカー品の中には、積雪地用の屋根もあるので、雪が多い地域であればそうした商品を選ぶと良いでしょう。

 

台風の場合

 

台風などで非常に強い風が吹いた場合、ウッドデッキの屋根はどうなってしまうのでしょうか。

オーニングなど、出し入れ可能な屋根は独立型の屋根などに比べると風に弱いので、台風が来る前にしまっておかないと骨材が折れてしまったり、ひどい場合には、固定部分から吹き飛ばされてしまうかもしれません。

天気予報を確認し、風が強い日には事前に必ず屋根を折りたたんでおくことが大切です。

 

独立型の屋根の場合でも、基礎の施工がきちんとなされていないと全体が倒れてしまうかもしれません。安さだけで施工業者を選ぶのではなく、技術力もきちんと考慮して選びましょう。

また、独立屋根の場合は、屋根ごと倒れることを防ぐため、屋根材は外れやすくなっている場合がほとんどです。わざと屋根材を外すことによって、柱などの本体が受ける力を受け流すことができるようにしているのです。

 

また、設置場所もよく検討することが大切です。

住宅の屋根の雪が落ちて溜まりやすい場所や、風の吹き溜まりになってしまう部分には取り付けを避けましょう。特に、凹凸のある住宅は、場所によって積雪量や風速に非常に差があるので、注意しましょう。

取り付けるがどの程度の屋根の積雪や雨風に耐えられるかは、取り付ける屋根によって異なります。

各メーカーのホームページやカタログに明記されているので、きちんと確認をしてから取り付けを決めましょう。

 

 

ウッドデッキに屋根をつけた場合の建ぺい率と固定資産税

ウッドデッキに屋根を付ける場合に注意をしなければならないものの中に、「建ぺい率」と「固定資産税」があります。

 

外壁から1m以内の屋根なら建ぺい率に含まれない場合も有る

まず、「建ぺい率」とウッドデッキの屋根についてみてみましょう。

「建ぺい率」とは、建築面積÷敷地面積×100という式によって算出されます。

地域によって、許容される「建ぺい率」がそれぞれ定められており、それを超えた建築面積の建物を建てることはできません。

 

建築面積とは、水平投影面積、つまり建物を真上から見た時の面積のことで、基本的に屋根のある部分は建築面積に含めなければなりません。

 

しかし、庇やバルコニーについては、奥行きが1メートル以上の部分のみ建築面積に含むなど、緩和される部分もあります。

この緩和を利用すると、住宅の外壁から奥行きが1メートル以内のウッドデッキの屋根であれば、建築面積に算入する必要はありませんので、「建ぺい率」への影響もありません。

しかし、この緩和が適用されるのは、屋根を支える柱や壁などがない場合です。

 

また、この見解については地域ごとの条例などによって細かく定められている場合もありますので、お住いの地域のウッドデッキの屋根についての規定を事前に調べておくことが重要です。

 

「建ぺい率」に加えて、「容積率」も確認する必要があります。「容積率」は、建物の延べ床面積によって算出されます。

こちらも、地域ごとに定められた許容量をオーバーすることはできませんので、ウッドデッキ部分を延べ床面積に算入する必要があるかどうかも事前に確認をしておきましょう。

 

 

壁がなければ固定資産税の対象外となる場合もある

次に、「固定資産税」についてです。

「固定資産税」とは、土地や建物の所有者に課せられる税金のことです。

建物の完成後、登記が終わると役所へ建物の完成の通知が行きます。すると、建物の「固定資産評価額」というものを算定するために、役所の職員が実際に建物を調査しに来ます。

敷地と建物の広さだけでなく、内外装の仕上げ等、細かく点数を付けたうえで、「固定資産評価額」を決定します。

 

「固定資産税」の税額は、この「固定資産評価額」の1.4%となっています。この規定についても、地域によって異なる部分があります。

 

原則としては、「土地定着性」、「外気分断性」、「用途性」の3つの要件を満たす部分を固定資産税の対象部分とします。

つまり、基礎があって、雨風をしのげて、目的を持った用途に使用できる部分が対象となります。

ウッドデッキに屋根を付けた場合、壁が無ければこの要件を満たすことはできないため、原則としては固定資産税の評価対象とはなりません。

 

しかし、「建ぺい率」と同様に地域によって基準が異なりますので、壁が無ければすべてのウッドデッキの屋根が評価対象外となるわけではありません。
こちらも、事前によく確認をしましょう。

 

「建ぺい率」、「固定資産税」に影響があるかどうかは、ウッドデッキの屋根を取り付ける前にきちんと確認するべきですが、どのように確認をすればいいのか、わからない方も多くいると思います。

そんな時には、設計をお願いした設計事務所の建築士などに相談をすると良いでしょう。

 

 

まとめ

いかがでしたか。ウッドデッキに屋根を取り付けることで、ウッドデッキの劣化を防ぐだけでなく、その利用方法も広がります。

リビングだけでなく、ウッドデッキで過ごす時間が増えるかもしれません。

庭に植えられた植物を室内から眺めるだけでなく、ウッドデッキでのんびりしながらそよ風に当たると、季節の移ろいをより体感できるかもしれません。

 

ウッドデッキに屋根を取り付けようと思ったら、まずはメリット・デメリットをきちんと確認しましょう。特に、デメリットをしっかりと理解して対処方法を学ぶことで、快適に長くウッドデッキを活用することができます。

より素敵な暮らしを実現できるよう、事前の計画をしっかりと立てた上でウッドデッキの屋根を取り付けましょう。