新築一戸建ての購入を検討しているのであれば、トイレ手すりの設置を検討しましょう。
新築分譲住宅で長く暮らすのであれば、年老いたときなどトイレ手すりが必要になるからです。
建売住宅に設置する手すりは高さや種類、位置などいろいろな要素を考えて選ぶべきです。
新築でトイレ手すりが必要な人(家族)
新築一戸建てを購入する場合、いろいろと部屋に関して判断すべきポイントが出てきます。
例えば新築分譲住宅を考える場合、トイレが快適かどうかは重要なポイントです。
毎日何度も利用するところなので、トイレが快適かどうかはかなり重要な箇所になりえます。
その中で時折議論されるのが、新築物件に手すりをつける必要があるかどうかです。
建売住宅を購入するにあたって、残りの人生前部など長いこと生活する可能性は高いでしょう。
一般の方にとって、住宅購入はそう何度も行えないからです。
将来のことを考えるとトイレに手すりをつける必要はかなり高いとみていいです。
新築物件を購入しようと思っている人で、現役バリバリの方の場合、今は一人で問題なくトイレができるかもしれません。
しかし年齢を重ねていっていわゆる高齢者と呼ばれる世代になると、足腰も弱くなって常のお世話になる人も増えてくるはずです。
このときにトイレ手すりがあるとそこをもって腰を下ろせるのでかなり楽になるでしょう。
また中には将来車いすになってしまうことも考えられない話ではないです。
そうなると手すりにつかまって、車いすからトイレの便座に移動することもあり得ます。
また今は自分たち家族だけで暮らしているでしょうが、例えば将来実家で暮らしている両親を引き取ることもあるかもしれません。
両親が年老いてきて、自分たちのことを自分たちでするのが難しくなることもあり得ます。
そうなれば自分たちのところで引き取って介護を、ということも検討しなければならないでしょう。
この場合も、高齢者の方が楽にトイレのできるようにトイレ手すりをつけた方がいいでしょう。
インターネットの体験談を見てみると、現役世代でも手すりがあると時としてありがたいという意見も見られます。
例えば肉体労働系の仕事をしていて、重たい荷物を普段から取り扱っている場合、腰痛は職業病になるでしょう。
腰痛になった場合、トイレに手すりがついていると腰をかがむときも痛みをあまり感じなくなります。
そのほかには、ひざを痛めたときなども手すりがあると無理なくトイレができるという意見も見られます。
このような怪我だけでなく、結構ありふれた病気でも手すりのあるなしでトイレの快適さが変わってくるという意見もあります。
特にお腹を壊して、下痢してしまった時に手すりがあると助かるという体験談もネットで紹介されていました。
このように高齢者だけでなく、若者にとってもトイレに手すりのあった方がありがたいでしょう。
介護保険とトイレ手すり
介護保険を耳にしたことのある人もいるでしょう。
介護保険とは、要介護・要支援の認定を受けた介護が必要な高齢者を対象にして必要なケアサービスを受ける際に、1~2割の負担で利用できる制度のことです。
ちなみに要介護・要支援認定を受けるには、役所のしかるべきところで手続きを進める必要があります。
もし手続きの進め方がわからないようであれば、ケアマネージャーに相談をしてサポートを受けるといいでしょう。
もし要介護・要支援認定を受けている人がいて、自宅のトイレに手すりを取り付ける場合、その費用が支給されます。
トイレの手すりに対する介護保険の支給ですが、8~9割です。
もしトイレに手すりを取り付けるにあたって20万円かかった場合、16~18万円が支給される形になります。
大半の費用が支給されるので、経済的な負担がかなり軽減されます。
この給付金は、被保険者の住んでいる地域の自治体から受け取る形になります。
介護保険を利用してトイレの手すりを設置するのであれば、まずは担当してもらっているケアマネージャーに相談して、手すりを取り付けたいということを相談しましょう。
もしくは住んでいる地域を管轄している役所の担当窓口で相談する方法もあります。
その上で、手すりを提供している業者に申し込みをする流れになります。
最近ではネットに専用の注文フォームを用意していて、オンラインで手続きが行えます。
業者によって若干異なりますが、一般的には被保険者の氏名や住所などを作成します。
その上で、取り付け工事にかかる費用を見積もってもらいます。
業者の中には、介護保険が本当に利用できるのか確認作業をしたうえで見積書を作成しているところもあります。
介護保険の使えることが確認できれば、見積書を業者から提示してもらいます。
もしその内容に納得できれば、今度は介護保険の給付の申請を行います。
こちらの申請書は役所に提出する形になります。
このとき申請書のほかにも先ほど紹介した業者の作成した見積書、図面、理由書を提出します。
図面に関しては、申請者自らが作成します。
といっても本格的なものではなく、簡単なもので問題ありません。
不安であれば、業者やケアマネージャーに相談するといいでしょう。
理由書はケアマネージャーの方で作成してくれます。
書類に問題ないようであれば、「給付決定通知書」が被保険者の自宅に届きますので、その旨を業者に連絡すると手すりの取り付け工事に移行します。
トイレ手すりは何か所必要? 高さは?
トイレ手すりを設置する場合、位置や高さをどうするのかを考えないといけません。
手すりの種類ですが、縦手すりやL型手すりを設置するのが一般的です。
縦手すりは便器の先端から200~300mm前方・横手すりは便座から230~300mm程度上にセッティングすると使いやすいです。
あまりに便器に近いところに設置しますと、立ち上がったときに手が後ろに来てしまうので、無理な体勢になってしまいます。
またてこの原理で、あまり手すりが近いと腕力を使って立ち上がることになるので、高齢者には大変です。
逆に便座から遠い所に置くと、重心移動を利用できるので立ちやすくなります。
横手すりが230mmよりも低くなると、今度はトイレットペーパーの設置する個所が低すぎてしまって不便になります。
トイレットペーパーの位置が膝よりも下になると、意外と使いにくくなります。
では、手すりの上にトイレットペーパーが来るようにすればいいのではないかと思う人もいるでしょう。
すると、今度はトイレットペーパーが邪魔になって、手すりが持ちにくくなってしまい本末転倒です。
手すりとトイレットペーパーの位置関係も考えながら、どのように設置するかを検討する必要があります。
便器の正面に手すりを設置する方法もあります。
ただしこの場合、いくつかデメリットがありますので確認しておきましょう。
まずは手すりを正面に着けると、前かがみになった状態で立ち上がる格好となります。
手すりの位置によっては、前かがみになったときに壁やドアにぶつけてしまいやすくなります。
手すりの高さが低いと頭をぶつけやすくなるので注意しましょう。
また男性の中には、小便をするときに立って行うという人が多いです。
あまりトイレのスペースが広くないと、たって用を足すときに手すりが腰のあたりにぶつかってしまう恐れがあります。
手すりをトイレに設置する場合、介護が必要な高齢者も多いでしょう。
もし高齢者がトイレに行くときに介助が必要な場合、介助者の身体に手すりが当たってしまう恐れがあります。
このような点にも十分配慮して、手すりをどのように設置するか検討しましょう。
目安として、便器の先端から正面の壁・扉まで400mm未満の距離しかない正面に横手すりをつけると、上で紹介したような問題が起こる可能性があると思っておきましょう。
もし400mmなければ、縦やL字型の手すりを再度に取り付けてみることも検討すべきです。
新築の場合どんなトイレ手すりを考えるべき?
新築住宅のトイレに手すりをつけようと思っている人もいるでしょう。
その場合手すりの選び方ではいろいろと検討すべきことがあります。
例えば手すりを使う人の体型です。
身長がどのくらいなのか、体重も手すりを握ったときに支えないといけないので強度を考えるにあたって重要な要素になります。
また販売されている手すりには多種多様な種類があります。
例えば手すりの断面の形状が円形のものもあれば、上部がフラットになっているものもあります。
また手すりの材質もいくつか選択肢があります。
木質もあれば、ステンレスもありますし、ビニールコーティングも選択肢に含まれます。
手すりの形状も、縦型もあれば横型もありますし、両者を併せたL字型のタイプも見受けられます。
自分たちにとって、どれを設置するのがベストなのか考えましょう。
トイレの手すりですが、高齢者のいる家庭の場合特に重要です。
というのもトイレは自宅の中でも、トップクラスに狭い空間です。
その割にはトイレの中ではいろいろな動きをします。
立った状態から便座に座って用を足します。
場合によってはトイレットペーパーを使って股間を拭く必要があり、体をよじるような動作が伴うでしょう。
このように狭い空間の中で、動作が多くしかも複雑な動きをすることが多いです。
このため、トイレの便座などに足を引っかける、体勢を崩してよろける、その結果転倒してしまうことも十分考えられます。
どのようなトイレの手すりがおすすめか、これは動作によってベストのものが変わってきます。
例えば出入り口で動作を安定させるためには、縦手すりがおすすめです。
便座の上に座って安定する、立ったり座ったりするときに体勢を安定させるためにはL字型手すりがベストです。
一方トイレの中で体の向きを変えたい場合には、横手すりがあるといいでしょう。
中には車いすに座って普段生活している人もいるでしょう。
このような方がトイレをするためには、車いすから便器に移乗する必要がありますが、この場合も横手すりがあると介護がやりやすくなるはずです。
このようにシチュエーションによって、マッチする手すりの種類が変わってきます。
どのような場合でも無理なく手すりを使いたければ、L字型手すりがいいでしょう。
L字型であれば、縦と横の両方の手すりによって構成されているので、どのような場合でも無理なく介助できるからです。
自分たちのトイレの形状に合わせて、どのような手すりがいいのか業者などと相談しながら決めていくといいでしょう。
トイレ手すりのタイプ・種類
トイレの手すりに使えるものはいろいろとあります。
その中でもどれにすればいいのか、慎重に吟味することです。
例えば材質を見ても、いろいろな種類が考えられます。
木質・樹脂・アルミ・ステンレス・アルミと塩ビコーティング・アルミと樹脂コーティングなどが候補として考えられます。
ブラケットには亜鉛合金やステンレスの使用されるケースが多いです。
持ちやすさや予算、耐久性などもろもろ考慮に入れて、何を選ぶのがベストかを考えることです。
最近のトイレ手すりを見てみると、機能性をアピールポイントにしている種類もあります。
例えば光る手すりと呼ばれるものが販売されています。
文字通り、手すりの持ち手のところが光るようになっている種類です。
手すり全体を照らす種類もあれば、足元を照らす仕組みの種類も見られます。
例えば夜トイレに行く宅なった場合に、照明をつける前に手すりが光っていると誤って躓いて転倒するといったアクシデントを回避できます。
また可動型手すりを提供しているメーカーもあります。
文字通り、動かすことのできる手すりです。
トイレに導入する手すりには特におすすめです。
中にはマイホームのトイレが狭いので、固定式の手すりを設置すると窮屈に感じるかもしれません。
可動式の手すりであれば、使わないときにはしまえます。
例えば高齢者以外の介助の必要ない家族がトイレを利用する際には手すりをしまっておけば、動きを制約される心配がなくなります。
手すりというと、直線状のフォルムのものをイメージする人も多いはずです。
しかし手すりの中には、うねっているフォルムも見られます。
病院や駅を利用したときに、くねくねした波打っているような形状の手すりを見かけたことはありませんか?
このような波型手すりを、自宅のトイレに設置することも可能です。
波型の場合、角度が異なりますのでそれぞれの使用者の握りやすい角度が見つかりやすいです。
トイレでは、体を引き寄せて立ち上がる場合、踏ん張るときなど手すりを使うことがあります。
握りやすい手すりの方が、毎回快適にトイレを利用できるはずです。
このようにトイレに使用される手すりにはいろいろな種類があります。
予算やサイズなどを考えて、どれにすればいいか検討しましょう。
そしてもう一つ忘れてはならないのは、高齢者のいる世帯です。
この場合、実際に利用する高齢者の意見も聞いてどれにするか決めましょう。
例えば入院しているのであれば、仮退院した時に見せてどれがいいか決めるといった配慮をすることも大事です。