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太陽光発電は蓄電池なしでもOK?ありなしの違いと蓄電池の必要性

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太陽光発電の導入は決めたが一緒に蓄電池の導入もしようか迷っている方も多いようです。

では、蓄電池あり/なしでは、実際のところどんな違いがあるのか?蓄電池ってほんとうに必要なのか?本記事では太陽光発電と蓄電池を併用する必要性について解説していきます。

  1. 太陽光発電を導入するなら蓄電池も絶対に必要なの?
    1. 蓄電池なしの太陽光発電にできないこと
      1. 発電した電気を貯められない
      2. 天候が悪いと発電効果が低くなる
      3. 停電時に電気をバックアップできない
      4. 電気代の大幅な削減は難しい
      5. 売電収入はあまり期待できない
      6. オール電化住宅で停電になる電気が使えない
      7. 自家消費型で電気をやりくりしにくい
  2. 蓄電池なしで太陽光発電の電気を自家消費する方法
    1. 蓄電池なしで自家消費型にする方法
      1. オール電化住宅にする
      2. 昼間に大型電気設備を使う
      3. 電気自動車を使う
      4. 昼間に在宅者を増やす
  3. 太陽光発電と蓄電池を併用するメリット・デメリット
      1. 災害や停電時に使える
      2. 電気料金が節約できる
      3. 電気代高騰の影響を受けない
      4. ピークシフトに貢献できる
      5. 電気自動車と連携できる
      6. FIT制度の終了後に自家消費できる
      7. 天候に左右されなくなる
      8. 環境にやさしい生活ができる
      9. パワコン一体型蓄電池が利用できる
      10. 初期費用が高くなる
      11. 設置スペースが必要になる
      12. 蓄電池の寿命に合わせて買い替えは必要になる
      13. 電気の貯められる容量の制限がある
      14. ダブル発電で売電価格の変動がある
      15. 電気代がすでに安い人はメリットはない
  4. 太陽光発電システムに導入できる蓄電池の種類
    1. リチウムイオン電池
    2. 鉛蓄電池
    3. ニッケル水素電池
    4. NAS電池
  5. 太陽光発電と併用する蓄電池選びのポイント
    1. 蓄電容量を確認する
    2. 設置場所を決めておく
    3. 保証内容を確認する
    4. 補助金制度の対象機種であるか確認する
    5. ハイブリッド型も検討できる
  6. まとめ

太陽光発電を導入するなら蓄電池も絶対に必要なの?

太陽光発電を導入したいが、蓄電池も一緒に設置した方がよいのか?蓄電池の必要性について解説していきます。

太陽光発電は、初期費用が高額なので導入後に後悔しないように、蓄電池あり/なしの違いについてしっかり確認しておきましょう。

キーワード 蓄電池あり 蓄電池なし
停電時 停電時でも電気が使える 停電時には電気が使えない
天候 天気が悪くても貯めた電気が使える 天気が悪いと発電量は少なくなる
電気代 エコキュート併用等で電気代が安くなる 大幅に電気代を安くするのは難しい
売電収入 余剰電力が増えるので売電収入になる 余剰電力が少なく売電収入は難しい
オール電化 オール電化住宅では災害時でも安心 オール電化住宅では災害時のリスクあり
自家消費 天候、災害時に限らず自家消費しやすい 状況によっては自家消費しにくい
太陽光発電 併用するとさらに発電効果がある 併用しないと高い発電効果は難しい

蓄電池なしの太陽光発電にできないこと

太陽光発電で蓄電池なしの場合、どんなことができないのか?確認しておきましょう。

蓄電池なしの太陽光発電にできないこと
・発電した電気を貯められない
・天候が悪いと発電効果が低くなる
・停電時に電気をバックアップできない
・電気代の大幅な削減は難しい
・売電収入はあまり期待できない
・オール電化住宅で停電になる電気が使えない
・自家消費型で電気をやりくりしにくい

発電した電気を貯められない

蓄電池は、太陽光発電の発電量を貯めておくことができる便利な設備です。

蓄電池なしの家庭では、天気の良い昼間の発電量は夜になると使うことはできません。

昼間の発電量を夜に使いたい場合は、蓄電池を準備すれば電気を貯めていつでも電気を使うことができます。

天候が悪いと発電効果が低くなる

太陽光発電パネルは、天候が悪いと電気を作る機能が低下します。

蓄電池なしの場合は、昼間で天気が悪ければ太陽光発電の電気は使えません。

蓄電池ありの場合は、天気が悪くても貯めておいた電気で賄うことができます。

停電時に電気をバックアップできない

太陽光発電は蓄電池を併用すると、停電時に電気を使うことができますが、蓄電池なしの家庭では、停電になれば家の中の電気はすべて使うことはできなくなります。

電気代の大幅な削減は難しい

太陽光発電は、天候や停電などに左右されるため、電気を貯めておくことができる蓄電池がないと、電気のやりくりが難しくなります。

いつでも太陽光発電を稼働してなるべく電力会社の電気を購入しないようにしないと、電気代を減らすのは難しくなります。

売電収入はあまり期待できない

天気の良い日に太陽光発電を稼働して、蓄電池に電気を貯めておけば余剰電力を売電収入に当てることも可能ですが、蓄電池なしの場合は、いつでも電気を作ることができないため、売電収入に繋げるための余剰電力は少なくなる分、経済的メリットは小さくなります。

オール電化住宅で停電になる電気が使えない

オール電化住宅では停電時になると、全ての電気設備が使えなくなります。

蓄電池なしの家庭では、停電が復旧するまで電気設備は使えない状態が続きます。

オール電化住宅の場合、特に非常時には蓄電池あり/なしが大きく生活に影響を及ぼします。

自家消費型で電気をやりくりしにくい

太陽光発電の発電量をできるだけ使って、電力会社の電気をなるべく減らしたい場合は、蓄電池なしでは、自家消費型で稼働することは難しくなります。

蓄電池があれば、電力会社の電気と自家発電した電気を併用して、余剰電力は売電せず蓄電池に貯めて、家庭内の電気を効率良くやりくりすることができます。

蓄電池なしで太陽光発電の電気を自家消費する方法

太陽光発電と蓄電池は必ず同時に導入しなければならないということはありません。

太陽光発電だけ単独で設置することも可能です。蓄電池なしでも太陽光発電の電気は自家消費することはできます。

蓄電池なしで自家消費するポイント
・発電した電気を貯めておいて、使いたい時に使うことはできなくなります。
・自家発電した電気と電力会社の電気をうまく併用する必要があります。
・太陽光で発電している昼間にできるだけ多くの電気を使用する必要があります。

蓄電池なしで自家消費型にする方法

・オール電化住宅にする
・昼間に大型電気設備を使う
・電気自動車を使う
・昼間に在宅者を増やす

オール電化住宅にする

太陽光発電を導入する際に、オール電化住宅にすることも検討できます。

ガス給湯器やガスコンロからエコキュートやIHクッキングヒーターに変更してオール電化にすれば、太陽光で発電した電気から自家消費する割合を増やすことができます。

ガスから太陽光発電の電気にシフトすることで、ガス代の削減にも繋がります。

昼間に大型電気設備を使う

蓄電池なしの場合は、昼間に太陽光発電で作った電気を昼間のうちに有効活用すると良いでしょう。

洗濯や掃除など家事労働に使う電化製品はなるべく昼間に稼働して、自家消費する電気を増やすと効果的です。

電気自動車を使う

ガソリンの自動車から電気自動車に乗り換えれば、ガソリン代の節約と太陽光発電で電気自動車を充電することが可能になります。

「V2H機器」や「トライブリッドシステム」を導入すれば、電気自動車を蓄電池として使用することもできます。

昼間に在宅者を増やす

昼間に家にいて太陽光発電の電気を使えば、自家消費する割合は増します。

例えば在宅ワークで昼間、太陽光発電の発電量でパソコンワークもできることになります。

太陽光発電と蓄電池を併用するメリット・デメリット

太陽光発電と蓄電池を併用してつけるべきか?以下のメリットとデメリットを確認しておきましょう。

蓄電池と併用のメリット

・災害や停電時に使える
・電気料金が節約できる
・電気代高騰の影響を受けない
・ピークシフトに貢献できる
・電気自動車と連携できる
・FIT制度の終了後に自家消費できる
・天候に左右されなくなる
・環境にやさしい生活ができる
・パワコン一体型蓄電池が利用できる

災害や停電時に使える

太陽光発電を災害時や停電時に確実に使えるようにするためには、蓄電池も併用すると効果的です。また、停電時に使える家電製品の種類に合わせて蓄電池の容量についても検討すると良いでしょう。蓄電池の容量によって効果は変わってきます。

電気料金が節約できる

電気会社の割安深夜プランを契約すれば、電気代の節約に繋がります。

深夜プランで割安となった電気を蓄電池に貯めておいて、料金が高くなる昼間に使用すれば効果的です。

電気代高騰の影響を受けない

蓄電池を設置して電力会社の電気をできるだけ減らすと、電気代の値上がり対策になります。

各家庭でできる節約方法として、太陽光発電と蓄電池の併用がおすすめです。

ピークシフトに貢献できる

電気の使用量が少ない夜間に電気の利用をシフトすれば、電力需要のピークを減らすことができます。また、通常使っている電気量は変えずに電気料金を下げることもできます。

電気自動車と連携できる

「トライブリッド蓄電システム」を利用すると、電気自動車も自家消費で電気を賄うことができるようになります。

FIT制度の終了後に自家消費できる

FIT(固定価格買取制度)が終了しても自家消費型にシフトして蓄電池で電気を賄うことができます。

売電収入よりも電力会社からの購入する電気を少なくしたほうが結果的には経済的メリットを得ることができます。

天候に左右されなくなる

蓄電池に電気を貯めておけるので、天候が悪い日でも太陽光発電の電気を使うことができます

天気が悪い日が続いても蓄電池があれば、安心して太陽光発電をうまく利用することができます。

環境にやさしい生活ができる

再生可能なエネルギーを効果的に活用し地球温暖化などの環境問題対策に貢献することができます。

パワコン一体型蓄電池が利用できる

パワーコンディショナーと買い替えのタイミングに合わせて、パワコン一体型蓄電池( ハイブリッド型蓄電池)を導入すれば、変換効率が良く発電効果が期待できます。

蓄電池と併用のデメリット
・初期費用が高くなる
・設置スペースが必要になる
・蓄電池の寿命に合わせて買い替えは必要になる
・電気の貯められる容量の制限がある
・ダブル発電で売電価格の変動がある
・電気代がすでに安い人はメリットはない

初期費用が高くなる

太陽光発電と蓄電池の併用が効果的だとわかっていても、設備機器の種類が増えればその分、初期費用も高くなってしまいます。

費用を安くする方法は、補助金制度を利用したり、複数社から見積もりを取って比較検討すると良いでしょう。

設置スペースが必要になる

蓄電池は屋外設置または屋内設置のタイプがあります。ご自宅のスペースを検討して適切な条件の場所に置くことをおすすめします。また、設置場所は、耐荷重を考えて選びましょう。

蓄電池の寿命に合わせて買い替えは必要になる

蓄電池の寿命およそ10年〜15年、または製品メーカーの保証期間が10年〜15年に合わせて、修理や点検を行うと良いでしょう。保証期間中の故障は無償で対応してくれます。

電気の貯められる容量の制限がある

蓄電池の容量を間違えると、使いたい時に使えないこともあります。ご自宅の電気使用量に合わせて適切な容量の製品を選ぶと良いでしょう。

ダブル発電で売電価格の変動がある

売電価格については、太陽光発電のみのシングル発電の場合とダブル発電の場合では価格が違ってくるため、太陽光発電と蓄電池を併用する際は、余剰電力の活用法について確認が必要です。

電気代がすでに安い人はメリットはない

すでに電気代が安くて、昼間に家にあまりいない人は、蓄電池を設置する必要はないかもしれません。状況に合わせて検討すると良いでしょう。

 

※なお、太陽光発電と蓄電池を併用するメリット・デメリットについて、詳しくは以下の記事から参考にすることができます。

太陽光発電システムに導入できる蓄電池の種類

太陽光発電と相性の良い蓄電池の種類について確認しておきましょう。

蓄電池は、性能や特徴によって種類が4つに分類されます。
・リチウムイオン電池
・鉛蓄電池
・ニッケル水素電池
・NAS電池

リチウムイオン電池

小型蓄電池で 大容量の電力を蓄えることができるのが特徴です。

他の蓄電池よりも過充電や過放電に弱いタイプです。

リチウムイオン電池は、主にノートパソコン、携帯電話、電気自動車、ハイブリッド車などに利用されています。

鉛蓄電池

電極の材料である鉛は安価でコストパフォーマンスが高く、比較的高い電圧を取り出すことができます。
他の蓄電池と比較して大型で重く、過放電状態が続くと劣化して性能が低下しやすくなります。

鉛蓄電池は自動車用バッテリーを中心に広く普及しています。

ニッケル水素電池

大出力放電が可能で、過充放電に強い特徴があります。振動や衝撃に強く耐久性があります。

充電状態で出荷されたニッケル水素電池は、購入してすぐ使うことができます。

NAS電池

鉛蓄電池の3倍のエネルギー密度を持ち、寿命が長く、安全性も高いことが特徴です。

NAS電池のサイズは大型のため家庭用には不向きで、大型規模の設備に適している電池です。

太陽光発電と併用する蓄電池選びのポイント

太陽光発電と蓄電池を併用して相乗効果を得るためには、以下のポイントを確認して選ぶと良いでしょう。

・蓄電容量を確認する
・設置場所を決めておく
・保証内容を確認する
・補助金制度の対象機種であるか確認する
・ハイブリッド型も検討できる

蓄電容量を確認する

蓄電地の容量は、大きいほど電気をたくさん貯められるので便利ですが、その分費用も高額になります。かといってあまり小さい容量の蓄電池を選んでしまうと、頻繁に充電する必要があります。

蓄電池の容量は、ご自宅の電気使用量に合うものを選ぶことがポイントです。

一般的な家庭用蓄電池の容量は大きく分けて以下のタイプがあります。
蓄電池の容量の目安としては、4人家族暮らしで最小限の電気を使うとしたら、中型タイプの7.0kWhの蓄電池で2、3日利用できます。

・小型タイプ:4.0kWh〜5.0kWhくらい
・中型タイプ:7.0kWhくらい
・大型タイプ:10kWhくらい

設置場所を決めておく

蓄電池の設置場所は、屋内型タイプ屋外型タイプ屋内外兼用タイプがあります。

・屋内型
設置業者が工事できるスペースと床の耐荷重を考慮して設置します。 運転中に稼働音が発するので、寝室から離れた場所が良いでしょう。
・屋外型
外気温や天候、自然災害などの影響を受けやすいため、屋内型より劣化しやすい面があります。蓄電容量の大きい機種は、屋外設置型が多い傾向です。
設置場所の条件は以下のポイントを確認しましょう。
・直射日光が当たらないこと
・高温多湿の場所は避けること
・熱がこもらない場所であること
・耐荷重に問題がない床であること
・塩害地域にではないこと
・積雪地域ではないこと
・寒冷な土地ではないこと
・メンテナンスをできるスペースであること

保証内容を確認する

蓄電池は、一般的に10年〜15年の保証が付いている場合が多くなっています。大半の製品メーカーでは、保証期間内に蓄電池の故障した場合は、無償で修理してもらうことができます。

ただし、保証期間10年までは無償で15年は有償としているメーカ―もありますので、購入する前に、保証内容について確認しておくと良いでしょう。

蓄電池は導入後のメンテナンス費用も考えておく必要がありますので、保証内容を確認することは維持費を安くするためにも効果的です。

補助金制度の対象機種であるか確認する

蓄電池は、補助金制度を利用できるため、太陽光発電と同時に購入する際は利用するとお得です。

ただし、補助金制度では、蓄電池の対象機種が条件として設定されているプランもありますので、補助金制度を利用する際は、地方自治体の情報をチェックすると良いでしょう。

ハイブリッド型も検討できる

太陽光発電と蓄電池を同時に購入する際は、ハイブリッド型で検討することができます。

設置スペースが小さくてすむことはもちろん、パワーコンディショナーを2台設置している従来型とは異なり、ハイブリッド型蓄電池によって1台にまとめたものとを利用することが可能です。

太陽光発電と蓄電池を併用したい方におすすめのタイプです。

まとめ

太陽光発電には蓄電池があった方が良いのか?なくても十分なのか?本記事を参考にご自宅の状況に合わせて選択すると良いでしょう。

気になるのは初期費用ですが、長期的に太陽光発電を活用していきたい場合は、補助金制度などを利用して初期費用を抑えて蓄電池の導入を検討することをおすすめします。

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