マイホームを建てるにあたり、多くの女性がこだわりを発揮する「キッチンの内装」。
日々の家事をはかどらせるため、そして負担を軽減するためにも、キッチンは女性にとって使いやすい作りである必要があります。
「キッチンカウンターを付けて、冷蔵庫はここで、カップボード(食器棚)はここに置いて…。」なんて、考えるだけでもわくわくしますよね。
ここで気になってくるのが、「カップボードをどう選ぶか」ではないでしょうか。
カップボードを備え付けで作ってもらうのか、据え置きで購入するのか。
この二択からどちらかを選ぶには、両方の特徴を知っておかなければなりません。
というわけで今回は、備え付け型カップボードと据え置き型カップボード、それぞれのメリットとデメリットをご紹介したいと思います。
どちらがどんな人に向いているのかを知ることで、失敗のないカップボード選びができるようになるでしょう。
「我が家の新居には備え付けと据え置き、どちらが合うんだろう?」という疑問を抱えている方は、ぜひこの記事を読んでみてください。
備え付け(造り付け)型のメリット・デメリット
業者に工事をお願いして取り付けてもらうのが、備え付け型のカップボードです。
上の画像のように、壁や天井に直接カップボードがついている状態を想像していただければと思います。
早速、この備え付け型カップボードのメリット・デメリットについてお伝えしていきますね!
備え付け型カップボードのメリット
収納力が高い
備え付け型カップボードの魅力のひとつに、「収納力の高さ」があります。
設置位置やサイズを自由に指定できるので、床から天井まで壁一面の収納を作ることも可能です。
新築に入居する時点ではそれほど食器類は多くないかもしれませんが、生活用品は日毎にどんどん増えていくもの。
これから家族が増える予定がある場合はなおさら、大容量の備え付け型カップボードがあると安心ですよ。
耐震性に優れている
耐震対策をしていない据え置き型カップボードは、大きな地震によって倒れる危険性があります。
一方で、工事によって隙間なく取り付けられた備え付け型カップボードは、耐震性に優れています。
安全性を重視したい&耐震対策の面倒を省きたいという方には、備え付け型がおすすめですよ!
見た目が美しく、統一感が出る
見た目の美しさも、備え付け型カップボードならではの魅力です。
システムキッチンと同じメーカーのものを選べば、まるでモデルルームのように統一感のあるキッチンに仕上がることでしょう。自分のセンスにあまり自信がないという方は、スタンダードかつオシャレに見えやすい備え付け型を選ぶのが無難かもしれません。
使い勝手が良い
収納の組み合わせを自由に指定できる備え付け型カップボードは、使い勝手の良いキッチンを作りたい女性に人気です。
身長に合わせて棚の位置を少し低めにしたり、普段よく使うキッチン用品に合わせて収納の大きさを変えたり、動線を考えてそれぞれの配置を工夫したり…。自分にぴったりの使いやすいキッチンなら、家事がますますはかどるようになるかもしれませんね♩
備え付け型カップボードのデメリット
デザインのバリエーションが乏しい
統一感が美しい備え付け型カップボードですが、人によってはこれを「つまらない」と感じる場合もあります。
せっかくの新居のキッチンですから、できるだけ自分の希望を取り入れた造りにしたいですよね。
インテリアに特別なこだわりがある方や、色々なお店を見て回ってから決めたいという方は、据え置き型カップボードの方が良いかもしれません。
据え置き型に比べて価格が高い
基本的に、備え付け型カップボードは据え置き型カップボードよりも価格が高くなる傾向にあります。
収納の配置や大きさ、オプションを指定できるのはとても便利ですが、カスタマイズをすればするほどお金がかかってしまうので要注意!
新築の際はキッチン以外にも色々とお金がかかるもの。「こだわって備え付けにするか」「節約のため据え置きにするか」しっかり考えましょう。
レイアウトが変更できない
工事によって壁にしっかりと固定される備え付け型カップボードには、レイアウトが変更できないというデメリットがあります。
「収納はこんなにいらなかったかも」と感じても、「気分転換に模様替えをしたい」と思っても、後から変更することはできません。ライフスタイルの変化によってキッチン周りを変化させたいと考えている方は、交換が簡単な据え置き型カップボードの方が向いているかもしれません。
壊れた時の修理や交換が面倒
壊れたら買い替えられる据え置き型カップボードとは異なり、備え付け型カップボードの場合はおいそれと買い換えることはできません。
どこか一部が壊れたら、業者に見積もりを頼み修理を依頼する必要があります。
長く暮らしていれば、カップボードもそれなりに劣化していくもの。
故障するたびに業者に依頼するのが面倒だという方は、買い替え可能な据え置き型がおすすめです。
据え置き型のメリット・デメリット
家を建てた後、家具店やホームセンターなどで別途購入したカップボードを設置するのが、据え置き型です。
先にご紹介した備え付け型と比べ、どのような違いがあるのでしょうか。
早速、据え置き型カップボードのメリット・デメリットをお伝えしたいと思います。
据え置き型カップボードのメリット
備え付け型に比べて価格が安い
据え置き型カップボードは、備え付け型に比べて価格が安い傾向にあります。
もちろんサイズやデザイン、ブランドにもよりますが、ホームセンターなどで購入すればかなり安く済ませることもできます。
ネットでもリーズナブルなカップボードがたくさん売られていますので、費用を抑えたい方には据え置き型がおすすめです。
設置するのが楽ちん
業者による工事が必要な備え付け型と違い、据え置き型は購入した家具をポンと設置するだけです。
搬入から設置までやってくれる業者にお願いすれば、入居したその日からすぐに使えるキッチンができあがります。
後から配置を変更できる自由度の高さも、据え置き型カップボードならではのメリットでしょう。
豊富な種類の中から好きなデザインを選べる
デザインが似通っているものが多い備え付け型カップボードと違い、据え置き型カップボードは好みのデザインを追求することができます。
据え置き型カップボードの種類は、それこそ数えきれないほど。時間をかけてこだわりのアイテムを探すのも、新居を建てる際の楽しみの一つです。ネット、ホームセンター、家具店、ビンテージショップと色々回っているうちに、ビビッとくるカップボードに巡り会えるかもしれませんよ!
都合に合わせて交換が可能
ライフスタイルの変化や使い勝手に応じて交換ができるのも、据え置き型カップボードにするメリットです。
家族が少なく子供が小さいうちは、場所をとらないものを。家族が増えたり子供が大きくなってきたら、それに合わせて新しいものに買い換えるのもアリでしょう。備え付け型カップボードの場合、こうはいきません。
インテリアに飽きやすい方や、ライフスタイルに応じてカップボードも変化させたいという方は、据え置き型がおすすめですよ。
据え置き型カップボードのデメリット
地震の際、転倒の恐れがある
文字通り据え置くだけのカップボードは、地震に備えてしっかり耐震対策を行う必要があります。
天井と棚の間に突っ張り棒を設置するのが一般的な耐震対策ですが、これが見た目的にはイマイチ…。かといって、安全性を考えるとつけないわけにもいきません。オシャレかつ安全を確保できるキッチンにしたいという方は、見た目にも美しく耐震性の高い備え付け型カップボードを選んだ方が良いかもしれません。
壁や天井との隙間があいてしまう
据え置き型カップボードには、壁や天井との間に隙間ができやすいというデメリットがあります。
埃がたまりやすいだけでなく、狭い隙間にものを落としてしまうと本当に厄介です。また、わずかとはいえ隙間があいていると、見た目的にも美しくありません。
1mmの隙もない整然としたキッチンにしたいという方は、備え付け型カップボードを選ぶことをおすすめします。
収納力が低め
据え置き型カップボードの収納力は、壁一面を収納にできる備え付け型カップボードには劣ります。
食器類や調理器具類、食料品類、調味料類などを家族単位で用意するとなると、そこそこ大きめの収納が必要になってくるでしょう。
よほどのミニマリストでない限り、キッチン周りはどうしてもモノが多くなりがち。収納力を重視するなら、据え置き型カップボードではちょっと物足りないかもしれません。
統一感のあるキッチン作りが難しい
「据え置き型にして、いろいろな種類のカップボードを組み合わせたオリジナルのキッチンを作ろう!」と考えている方もいるのではないでしょうか。
しかし、自分好みのキッチンだからといって、利便性に優れているとは限りません。実際の使い心地がイマイチだと、家事もはかどらなくなってしまいます。自分にとっての使いやすさを追求したいなら、やはりおすすめなのは備え付け型です。
据え置きにする場合は、デザインだけでなく使い勝手にも注目することをお忘れなく!
まとめ
備え付け型カップボードと据え置き型カップボード、それぞれのメリット・デメリットをご紹介してきました。
皆さんの新居にふさわしいのはどちらのタイプか、大体のイメージはつかめたでしょうか。
最後に、それぞれのタイプがどんな人におすすめなのかを簡潔にまとめて、今回の記事をしめくくりたいと思います。
【備え付け型をおすすめしたい人】
- 収納力も見た目の美しさもどちらも欲しい人
- 耐震性、安全性を重視したい人
- 使い勝手の良いキッチンを作りたい人
【据え置き型をお勧めしたい人】
- カップボードにかかる費用をできるだけ抑えたい人
- ライフスタイルの変化に応じ買い換える可能性がある人
- 豊富な種類の中から好きなデザインを選びたい人
皆さんは、どちらに当てはまったでしょうか?
キッチンに立つ機会の多い女性にとって、どちらのタイプのカップボードを選ぶかというのは非常に重要なポイントです。
今回の記事を参考に、ぜひじっくりと検討してみてくださいね!