ご自宅の庭やバルコニーに樹脂木ウッドデッキを設置して、アウトドアリビングのように活用したい等と考え始めた時、まず気になるのはその価格ではないでしょうか。
今回は、樹脂木ウッドデッキを設置する場合の価格の目安を詳しくみていきましょう。
また、どのような業者にお願いすれば安心して依頼できるのか、その選定の仕方もご紹介します。
事前に確認しておきたい!樹脂木ウッドデッキの価格と工事費
まず、樹脂木(人工木)ウッドデッキの価格と工事費をみていきましょう。
現在、樹脂木ウッドデッキは、たくさんのメーカーで販売されており、その種類は非常に豊富です。
商品にも様々なグレードがあり、安価なものから高価なものまで、価格には大きな開きがあります。
例えば、厚みのある樹脂木ウッドデッキのほうが、耐久性が高いものが多いので、価格は高くなる傾向があります。
また、樹脂木ウッドデッキを着色する塗料に、直射日光などによる表面の温度上昇を抑える性能を持ったものを使用しているなど、プラスの機能が付いているものは価格が高くなります。
様々な条件で樹脂木ウッドデッキの価格は変わりますが、今回は中間グレードの樹脂木ウッドデッキに着目して、その価格をみてみましょう。
大手メーカーのリクシルを例にとると、「樹ら楽ステージ」が中間グレードの商品になるでしょう。
中間グレードの樹脂木ウッドデッキの相場は、工事費も含め1平米あたり25,000円から35,000円程度のものが多いです。
デッキスペースでのんびりコーヒータイムを楽しんだり、家族でのバーベキューをしたいと考えている場合、デッキスペースの面積は3坪程度あると、十分に楽しむことができるでしょう。
3坪を平米に換算すると、約10平米となります。
つまり、3坪程度の樹脂木ウッドデッキを設置する場合、250,000円から350,000円程度の費用がかかります。
施工する業者によって、商品の割引率も変わってきますので、施工業者の得意なメーカーを選択すると価格が抑えられるかもしれません。
ネットで価格を確認する際に注意するべきこと
次に、実際にインターネットなどで樹脂木ウッドデッキの価格を確認する際の注意点をみていきましょう。
先ほどご説明した価格相場は、材料費だけでなく工事費も含めたものになります。
インターネットなどで調べてみると、もっと安い樹脂木ウッドデッキが見つかるかもしれません。
しかし、その価格にはきちんと工事費が含まれているかどうかを確認しましょう。
材料費だけしか含まれていない金額を確認しただけだと、業者からの工事費を含めた見積もりを受け取ってから、予想外の金額に驚いてしまうかもしれません。
さらに、材料費には必要部材がすべて入っているかということも確認しておかなければなりません。
樹脂木ウッドデッキを設置ために必要な材料は、デッキ材だけではありません。
デッキ材は、直接地面に並べるのではなく、束柱や大引きといった構造材の上に固定します。
これは、デッキ材が直接地面に触れて湿気などによって腐朽してしまうことを防ぐため、デッキ材下に空間を作るためです。
屋内の床も、床下に空間があることがほとんどで、これを設けることによって構造材の腐食を防いでいます。
このように、樹脂木ウッドデッキの設置には様々な部材が必要になります。
こうした部材も価格に含まれているか確認をすることが大切です。
樹脂木ウッドデッキの施工費用が上がってしまう条件
樹脂木ウッドデッキの設置方法はいろいろありますが、どのような条件を設定すると価格が上がってしまうのか確認しておきましょう。
まず、デッキスペースの設置高さについてです。
デッキ下の束柱の高さを調節することで、デッキスペースの床の高さを比較的自由に設定することができます。
屋内の床と揃えたい場合、デッキ材を支える束柱は長いものを使用する必要があります。
そうすると、価格が少し上がってしまうかもしれません。
次に、デッキスペースから庭の地面へと上り下りしやすくするためにステップを設ける場合もあるかもしれません。
ステップ部分にも、束柱などの構造材を利用するので、予想以上に追加金額がかかる可能性があります。
また、手摺等をつける場合も、価格に影響が大きく出やすいので注意しましょう。
その他、デッキ側面に幕板を取り付けるなど様々なオプションがありますが、追加する場合は事前に必ず見積もりをお願いして価格を確認してから決定しましょう。
樹脂木ウッドデッキ施工業者の選び方
実際に施工を依頼する業者は、どのような基準で選べばいいのでしょうか。
選び方のポイントをご紹介します。
まず、樹脂木ウッドデッキを設置するタイミングは、大きく分けて2パターンあります。
1つ目は、新築時に建物本体の工事と合わせて設置する場合です。
この場合は、建物本体を施工している工務店から外構業者を紹介してもらうことが多いでしょう。
2つ目は、実際に住んでみて後から樹脂木ウッドデッキを設置する場合です。
この場合も、建物本体を施工した工務店に外構業者を紹介してもらう方法があります。
その他に、ウッドデッキの施工を専門的に扱う施工業者へ依頼する方法もあります。
工務店から紹介された外構業者に依頼すると、後々メンテナンスが必要になった場合、連絡を工務店経由で取れば良いので、問い合わせ先が一本化できるというメリットがあります。
しかし、選べる樹脂木ウッドデッキの種類は限られているかもしれません。
特に、建物本体をハウスメーカーに依頼した場合は取り扱いできる樹脂木ウッドデッキがあらかじめ設定されている場合が多いです。
ウッドデッキを専門に施工する業者に依頼すると、選べる樹脂木ウッドデッキの種類が豊富です。
家の雰囲気に合わせたデッキ材を選択することができるでしょう。
樹脂木ウッドデッキの工事を依頼する際の注意点
実際に依頼する業者を決定する際の注意点をみていきましょう。
保証期間について
樹脂木ウッドデッキは、耐用年数が20年以上といわれています。
しかし、施工不良などによって補修が必要になる場合もあります。
保証期間内であれば、無償で再施工をしてくれる業者もあります。事前に保証期間とその内容をよく確認しておきましょう。
経年劣化について
樹脂木ウッドデッキは、天然木ウッドデッキと比較すると経年劣化による退色や割れが非常に少ない素材です。
けれども、その経年劣化の感じ方は人それぞれですので、ショールームなどで確認をすることができる業者だとより安心です。
見積書が詳細であること
施工を正式に依頼する前に、必ず現地に来てもらった上で見積もりをしてもらいましょう。
現地に来てもらう事なく概算見積りだけで契約をして実際に現場に入ってもらうと、材料の搬入経路が確保できずに運搬費が追加でかかってしまうなど、予想外の追加費用が出てしまう可能性もあります。
見積書をもらった時には、全体の合計金額だけでなく明細も確認しておきましょう。
「工事一式」など、ざっくりとした見積もりの場合、余計な費用も含まれている可能性があります。
以上の点に注意をして、ウッドデッキの施工業者を選択しましょう。
まとめ
いかがでしたか。
樹脂木ウッドデッキを設置する費用の目安や施工業者選定のポイントを踏まえた上で、この機会にデッキスペース設置を検討してみてください。