新しい住居に引っ越したときには、クローゼットのある家もあります。
衣装を整理したりするのに便利ですが、ハンガーパイプが付いていないとハンガーが使えず不便です。
実際に付いていないとどのようにして対応すればいいのでしょうか?
クローゼットにハンガーパイプがないといろいろと困る……
新築を建てたりする場合でも、設計会社のミスでクローゼットにハンガーパイプを記載せず、建築段階で取り付けられていないということはあります。
これは設計会社の図面の問題と同時に、入居者が最終確認をしていないのも問題があります。
いざクローゼットを利用しようと思って見ると、クローゼットハンガーパイプが付いていない場合はとても困ります。
ハンガーパイプはハンガーをかける役目を果たしており、それが取り付けられていないとなるとハンガーが利用できず、洋服も収納できません。
そのまま洋服などを畳んで収納するわけにもいかず、また乱雑に置くと、洋服が汚れたりシワが付いてしまったりします。
ハンガーパイプの代わりに突っ張り棒などを設置しても良いですが、このようなもので代わりとするのは、強度が心配でしょう。
何着も服をハンガーでかけていると、重みで棒が落ちてしまうかもしれません。
ハンガーパイプが設置してあれば、その上のスペースに箱などを置くことも可能です。
そうすれば衣装や小物なども置くことが出来、ちょっとした整理できるスペースが確保できます。
ハンガーパイプがあればそこに洋服などをかけて、その洋服の下のスペースにも物を置いて整理が出来ます。
ハンガーパイプがないと、クローゼットの中の下部分に物を置くしかないので、上のスペースが無駄にもなり、衣装を別に整理する場所も必要です。
自分で取り付けられる?
自分で取り付ける場合は、壁から壁に通すか、枕棚から吊すか、この2通りがあります。
吊す方法を使うなら、途中にF型ブラケットを設けておくと、長いパイプでも取り付け可能です。
基本的に幅は120cmまでにしておくべきであり、これ以上の幅のパイプは、服を目一杯かけると総重量が30kgを超えて、壁に負担がかかりすぎます。
場合によってはパイプごと落下します。
パイプは直径25~32mm
使用するパイプは直径25~32mmのものを使いますので、自分でこの範囲で好きな太さのパイプを選びましょう。
パイプの素材はステンレスであり、最初からパイプ状にしたオールステンレスと、1枚のステンレス板を巻いてパイプ状にした巻きステンレスがあり、巻きステンレスの方が安いです。
壁に通すならパイプの両端はソケットで固定
壁から通す場合は、両端をソケットで固定します。
壁に下地があれば、そのままソケットをネジで固定しておけば良いです。
下地がない石膏ボードなどの場合は、ボードアンカーを使い正確に両端それぞれ同じ高さにアンカーを打ち込まないとなりません。
失敗するとアンカーの位置を再度調節して打ち込まないとならないので、壁が汚くなります。
片方にアンカーを打ったらパイプを通し、パイプで調節してもう片方のアンカーの位置を決めると良いでしょう。
つり下げるなら、超首長F型ブラケットを使う
枕棚からパイプをつり下げて取り付けるときは、枕棚のところにF型ブラケットを固定するしか方法がありません。
そのために用意するハンガーパイプは、クローゼットの長さよりも10mmほど短いパイプを用意します。
F型ブラケットは、ホームセンターだと全長90mmであり、これではハンガーをかけると上部のスペースがぎりぎり空くぐらいで窮屈です。
そのためにネットショップで全長150mmのブラケットを探して購入しましょう。
両端には片面のふさがれた止まりと言いブラケット、途中には通しと言う両方穴の空いたブラケットを使います。
基本は幅90cmぐらいの間隔で1つ通しを設置します。
パイプの長さが180cmであれば通しは1個です。
ネジが付属していないブラケットでは、適当な合うネジを用意しておきましょう。
ブラケットを設置するときは、最初は両端どちらかの壁に止まりのブラケットを設置しますが、これが難しいです。
壁ギリギリのところに設置しないとならず、ネジを止めるスペースが少ないので、ドライバーを使うと壁にぶつかり、ネジ止めにはコツが必要です。
コンパクトなドライバーを使うと良く、止まりと通しのすべてのブラケットは、最初に仮止め、最後に本締めして設置完了です。
やはり業者に頼むのがおすすめ!どこに頼めばいいの?
ハンガーパイプの取り付けが上手くできない、自信がないと言う方は、業者に頼む方が良いです。
プロであり、専用の工具も持っているので、綺麗に取り付けてくれます。
頼むとなると近くの工務店かリフォーム業者になります。
下地が弱くて自分で取り付けるのが難しいなどの場合にも業者を利用すると良いです。
どちらにしても、その会社が使っている下請け業者に施工は行うことが多いです。
リフォーム業者は下請け会社に見積金額で仕事を依頼し、工務店は見積金額から利益を引いた金額で仕事を依頼します。工務店では工事現場に出向き、職人に指示を出すこともあります。
またリフォーム業者は会社によって得意分野がことなります。
ハンガーパイプの取り付けを依頼するなら、過去に同じような事例に対応したことがある実績のある会社を使うと良いです。
工務店では新規工事で利益を上げることが多く、まずはその工事について経験があるかどうか確かめるべきです。
どこに頼むにしても、施工料金のみならず、パイプハンガー設置に関して知識があり実績があるかなども十分に調べて、依頼会社を選ぶべきです。
まずは近くにあるリフォーム業者や工務店に問い合わせしてみるのが良いでしょう。
また必ず複数の業者から見積を取ると、法外な費用を請求されることを防げますので、相見積もりは必須です。
費用はどのくらいかかる?
業者に工事を頼んだ場合の費用は、1カ所設置につき1.5万円から3万円ぐらいの範囲です。
自分で設置するよりは費用は高くなることは間違いありませんが、強度が弱いとパイプを設置して服をかけるとパイプごと落下する危険があります。
まずは取り付ける場所の下地の強度を確認しておきましょう。
特にこだわりがなければ、希望する機能を頼む業者に伝え、機能的に要件を満たす商品を提案してもらいます。
型遅れや過剰在庫の商品を使うと、さらに費用は安くできます。
パイプとしてはアルミなどいくつか材質がありますが、必ずステンレスを使うべきです。
腐食しにくく錆も付きにくく、強度もあり適しています。
直径は32mmを使うのが普通ですが、さらに太いパイプを使うと、ハンガーがかけられないこともあります。
標準的なパイプとしては25mmの太さのものを使った方が良いかもしれません。
パイプの長さが120cmを超える場合は、中間に引張金具を取り付けます。
取り付ける場所や本数によっても費用に違いがあり、素材や長さなどでも違ってきます。
必要になる部品も変わってきて、下地の強度が弱い壁では、別途補強工事も必要となります。
そのままパイプを取り付けるだけでよい場合も多いですが、押し入れをクローゼットにするなどの場合は、中段を取り外すなどの簡単なリフォームが必要となります。
場合によっては取り外した材料の処分費も取られることもあります。
新築戸建てでのこういったハンガーパイプ 取り付け を行っている業者は数少ないですが、関東圏であればオプション工事ドットコムは口コミでの評価も高いようです。