ご自宅の玄関周りや花壇の近く、駐車場などにあると便利な立水栓。
この立水栓を導入するにあたり、どうやって設置するのかという疑問が出てきます。
…など、導入前に知っておきたいですよね。
今回は、立水栓の工事に関する情報をまとめてご紹介していきたいと思います。
立水栓の導入をご検討中の方は、ぜひご一読ください!
立水栓を設置したい!どんな工事が必要なの?
立水栓を設置するにあたり、「排水工事」が必要になることがあります。
排水工事とは、立水栓から出た水を、地中のパイプを通して排水溝に流すための工事のことを指します。
この排水工事は、必須ではありません。
【排水工事が必要な場合】
- 立水栓付近の地面の水はけが悪い場合
- 立水栓で使う水が下水として扱われている地域の場合
【排水工事が不必要な場合】
- 立水栓付近の地面の水はけが良い場合
- 立水栓使用時に水溜りができても構わない場合
- 立水栓で使う水が下水として扱われていない地域の場合
このように、どのような環境で立水栓を使用するのかによって排水工事の必要性が変わってきます。
また、ご自宅の庭に散水栓があるかないかによっても工事の内容が変わってきます。
散水栓とは、地中に埋め込まれた水道のことを指します。
散水栓は通常、地中の専用ボックスの中に設置されており、使う時には蓋を開けホースをつないで使用する仕組みになっています。
散水栓の有無による、立水栓の設置工事内容の違いを見てみましょう。
【散水栓がある場合】
①水道管の元栓を閉める
②既存の散水栓を、周囲のパイプ類が損傷しないように注意しながら除去する
③パイプを立水栓の設置場所まで伸ばして立水栓の土台を作る
④水道管と立水栓をボルトで固定し、土をかぶせて固定する
【散水栓がない場合】
①水道管の元栓を閉める
②地中の水道管・排水管をさがす
③水受けと排水管をつなぎ水平に設置する
④水道管と立水栓をボルトで固定し、土をかぶせて固定する
上記のように、散水栓があるかないかで工事の内容が変わってきます。
どちらにしても難易度の高い工事になるので、少しでも不安がある方には業者への依頼をおすすめします。
立水栓を設置するのに必要な工事の費用
次に、立水栓を設置する際の工事費用についてチェックしていきましょう。
- 立水栓設置工事の相場は、およそ20,000~80,000円
- 立水栓の本体代金は20,000〜100,000円
ほどとなっています。
どの業者・立水栓本体を選ぶかで、費用が大きく変化しそうですね。
一般的な業者が提示している立水栓の工事費の内訳には、
- 立水栓本体費用
- 工事費用
- 諸経費
が含まれています。
出張費や見積もり費といったその他の費用に関しては、別途請求される場合もあるので見積もりの時点でしっかりと確認しておきましょう。
また、場合によっては工事費用が相場よりも高くなることもあります。
例えば…
- コンクリートを掘り起こしての配管工事が必要な場合
- 地中に埋めるパイプ類の延長が必要な場合
- 散水栓がなく、排水のために配管を増設しなくてはならない場合
- 水道管だけでなく、軒下コンセントと一体になっている場合
こういった状況では、設置工事費用だけで100,000円を超える事も考えられます。
ご自宅の庭の水回り設備を確認してから業者に見積もりをお願いすると、より正確な金額を提示してもらいやすくなるでしょう。
立水栓の設置工事はどこに依頼すればいいの?
立水栓の設置工事は、「給水装置工事主任技術者」という資格を持った技術者がいる指定業者によって行われます。
どこに依頼したら良いのかわからない…という方のために、ここでおすすめの業者を3つほどご紹介します。工事費用やサービス内容を参考に、検討してみてくださいね。
多種多様なエクステリア商品を取り扱っているエクスショップ。
立水栓は本体代・工事費込みで52,000〜291,000円(税込)ほどと、商品によってかなり幅があります。
そのぶん、立水栓本体の種類は他の業者に比べて豊富です。
シンプルなものからおしゃれなものまで揃っているので、デザインにこだわりたい!という方にはぴったりでしょう。
実際の工事事例が写真と一緒に載っているので、依頼する前に一度チェックしてみるとイメージが湧きやすいかもしれません。
戸建て専門工事会社のオプション工事ドットコム。
エバタというメーカーの立水栓に限り、散水線の上に立水栓を設置する場合の工事費用は45,000円(税別)。
散水線の上以外の場所に設置する場合は65,000円(税別)になります。
本体代金込みでこのお値段はかなりお得と言えるでしょう。
希望によって現地調査も依頼できるので、屋外の水周りの状況がよくわからない…という方も安心です。
水回りのメンテナンスや設置工事を中心に事業を展開しているクラシアン。
工事費は本体代抜きで40,000円(税別)。
立水栓本体は、ホームセンターや専門店などで別途用意してから工事を依頼することになります。
もともとある立水栓の移設、散水栓からの交換、散水栓から離れた場所に新しい立水栓を設置する場合などは、工事費用が高くなる可能性があります。
あとからトラブルにならないよう、事前見積もりでしっかり確認しましょう。
散水栓から立水栓にするメリット
すでにご自宅に散水栓がある場合、「散水栓のままでも十分かな」と考える方も多いかと思います。
たしかに、水道設備として考えると立水栓も散水栓もそれほど大きな差はないかもしれません。
しかし、「使い心地」は明らかに違います。
散水栓には、
…などといった数々のデメリットがあります。
散水栓から立水栓にすることで、どのようなメリットがあるのか確認してみましょう。
まとめ
立水栓の設置方法や工事費用についてご紹介してきました。
立水栓を導入するときは、まず
という2点のポイントを確認するようにしましょう。
見積もりの際は、ご紹介した工事費用を参考にしてみてください。
相場よりも高い金額を提示された場合は、工事内容の内訳をきちんと確認する必要があります。
立水栓を導入することで、屋外での水仕事はさらに快適になります。
新たに立水栓が欲しいという方はもちろん、すでに散水栓はあるが使い勝手がいまいちだと感じている方は、ぜひこの機会に立水栓の導入を検討してみてくださいね。