庭の水やりや家周りの掃除の際に活躍する立水栓。
屋外での水を使った作業に便利な立水栓は、快適な戸建てライフに欠かせない設備のひとつです。
立水栓を導入するにあたり、まずは
- どのような種類があるのか
- どうやって選べば良いのか
という基本的な知識をチェックしておかなければなりません。
今回は、立水栓の種類と立水栓を選ぶときのポイントについてご紹介していきます。
「立水栓選びで失敗したくない!」という方はぜひ参考にしてみてくださいね。
立水栓ってなに?読み方から学ぶ基礎知識
立水栓にはさまざまな種類があり、デザインの選択肢も豊富です。
外壁の材質や家の雰囲気にあった立水栓を選べば、外観を損なう心配もありません。
- 水栓柱
- 蛇口タップ
- 排水パン
を同じメーカーで揃えると統一感が出ますが、別々のメーカーの商品を組み合わせてオリジナリティのある立水栓を作るのも楽しいでしょう。
立水栓の排水工事は必要?排水のしくみ
立水栓の排水方法は、「自然排水」か「排水工事」を施すかのどちらかになります。
それぞれの立水栓の仕組みについて、詳しく見ていきましょう。
【自然排水】
排水設備がなく、立水栓の蛇口から出た水が地面にそのまま流れ落ちる仕組みになっています。
必要最低限の設備ということで、建売住宅などでよく目にするタイプです。
地面が水はけの良い土・砂利の場合や、それほど大量の水を使わない場合は、自然排水式でも問題ありません。
ただ、水はけの悪い環境だと水たまりができてしまうので注意しましょう。
立水栓の周囲が水浸しになってしまうのが嫌!という方には、排水工事がおすすめです。
【排水工事】
工事をして排水設備を整えます。
工事の方法は、専門業者に依頼するか、自分で取り付けるかの2択になります。
立水栓周辺の土を掘り、排水を流すパイプを通して排水溝口につなげ、また土でパイプを埋めれば排水工事の完了です。
一部の地域では、立水栓で使う水が下水として扱われることもあるので要注意!
該当地域の場合は、必ず排水工事を行いましょう。
立水栓の種類をチェック♪
「新築やリフォームにあたり立水栓を取り付けたいけど、そもそもどんな種類があるのかわからない!」という方も多いのではないでしょうか。
そんな方のために、用途や材質別に立水栓の種類をご紹介していきたいと思います。
立水栓選びで後悔することのないよう、しっかりチェックしておきましょう。
排水パン(水受け)の高さの種類
参照元立水栓ユニット レトロブリックタイプ :エクステリア通販プルーマガーデン
- 排水パンが腰よりも低い位置にあるタイプ。
- かがんで使うため、水やりや散水に便利。
- 900mm程度の高さだと使いやすい。
参照元スタンドウォッシュ リリー:エクステリア通販プルーマガーデン
- 排水パンが腰よりもやや高めの位置にあるタイプ。
- 立った状態で洗い物ができる。
- 1200mm程度の高さがあると、腰を曲げずに作業ができるので楽チン。
蛇口の種類
- すっきりとした印象のI字タイプ。
- さまざまな立水栓にマッチするシンプルな形。
参照元立水栓|三協アルミ
- 使いやすさに定評のある十字タイプ。
- 握りやすい形状の蛇口をお好みの方におすすめ。
- 手洗い用とホース接続用、2つの蛇口がついているタイプ。
- いちいちホースを外すのが面倒という方におすすめ。
- アニマルモチーフの蛇口や、カーブがかった蛇口なども。
- 遊び心の効いた水回りにしたいという方におすすめ。
排水パンの材質の種類
- 最もスタンダードなタイプ。
- 角形や丸型など一般的なデザインが主流。
- 丈夫な材質の排水パンが欲しいという方におすすめ。
参照元ステンレスボウル(水受け):エクステリアG-STYLE
- サビに強いだけでなく、見た目もシンプルでスタイリッシュ。
- すっきりとしたモダンなイメージをお好みの方におすすめ。
- 落ち着いた趣がある。
- 和風の住宅や庭におすすめ。
- 陶器の排水パンは割れやすいので、取り扱いには注意が必要。
- モザイクタイル製、花柄、レンガ調の排水パンなども。
- ナチュラルガーデンやリゾートガーデンなど、庭づくりを楽しみたい方におすすめ。
水抜きの種類
参照元立水栓|三協アルミ
- 特別な水抜き機能がついていない通常の立水栓。
- 蛇口を止めた際、立ち上がり管部分に水がたまっている状態になる。
- 水道凍結の恐れがない地域で立水栓を設置する場合は、この一般的なタイプで十分。
- 水抜き機能が備わっている立水栓。
- 立ち上がる管にたまった水を抜いて地中に逃すことで、水の凍結による管の破裂を防ぐことができる。
- 寒い地域での立水栓設置にはこちらの不凍水栓タイプがおすすめ。
失敗を避ける立水栓の選び方
屋外で水仕事をするのに便利な立水栓ですが、ただ設置すれば良いというわけではありません。
立水栓選びで失敗しないためには、何より「使い勝手の良さ」を追求することがポイントになります。
さきにご紹介したとおり、立水栓にはさまざまな種類やデザインのものがあります。
景観にこだわる人の場合、どうしてもデザインの良さを先行したくなりますよね。
もちろんデザインも大事なのですが、見た目だけで立水栓を選ぶのは危険です。
立水栓を選ぶ際には、実際に使うときのことをイメージしながら必要な機能や設置場所を考えましょう。
例えば…
このように目的に応じて立水栓を選べば、「せっかく導入したのに、全然使えない!」なんて後悔することはありません。
立水栓を導入する際はいきなり製品を見て選ぶのではなく、まず「自宅ではどのような状況で立水栓を使うのか」よく考えてみてくださいね。
まとめ
立水栓の種類と選び方についてお伝えしてきました。
立水栓にはさまざまな種類があるので、どれを選んだら良いのか迷ってしまいますよね。
しかし、「使い勝手」に着目すれば自然と候補は絞り込めてくるはずです!
今回ご紹介した立水栓の種類を参考に、ご自宅で活用できそうな立水栓を選びましょう。