見栄えがよく、天然芝と比べて手入れが楽チンな人工芝。
扱いやすいことで人気の人工芝ですが、もちろんメリットだけでなくデメリットもあります。
人工芝を敷いてから後悔してしまわないためにも、検討の段階で人工芝の特徴を把握しておきたいですよね。
人工芝のメリットやデメリット、施工費用、人工芝は砂利の上に敷けるのか、バーベキューや花火は楽しめるのか、おすすめのメーカーはあるのか…といったポイントも、気になるところではないでしょうか。
というわけで今回は、人工芝を検討する際に出てくる様々な疑問にお答えしていきたいと思います。
購入前に人工芝のデメリットや特徴を正しく理解できていれば、事前に対策を講じることができますよ!
これからご紹介する特徴をしっかりと把握して、間違いのない人工芝選びをしましょう。
庭に人工芝を敷くメリット・デメリット
人工芝にはメリットとデメリットがあります。
その両面を把握しておくことで、購入する前と、実際に使い始めてから感じるギャップを小さくすることができます。
まず、人工芝のメリットをチェックしてみましょう。
- 一年中綺麗な芝生が保てる
- 水はけがよく、泥汚れがつきにくい
- 品質&取り扱い次第では長持ちする
- メンテナンスが簡単
- 日当たりを気にせず敷ける
続いて、人工芝のデメリットをチェックしてみましょう。
- 初期費用が天然芝よりも高額
- 季節によっては違和感が出る可能性がある
- 掃除など、簡単な手入れは必要
- 夏場は庭の温度が上がりやすい
- 経年劣化が起きやすい
取り扱いが簡単なことで人気の人工芝ですが、ご覧いただいたように全ての面において天然芝に優っているというわけではありません。
しかし、事前に上記のようなデメリットがあることを知っていれば対策のしようがありますよね。
人工芝の良さ&欠点を知った上で、「どのような人工芝を選べばデメリットを克服できるのか」考えてみましょう。
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庭の人工芝施工費用の相場についてチェック
人工芝の施工を業者に依頼するにあたり、気になるのが「施工費用」かと思います。
なるべく費用は抑えたいところですが、かといって安い業者に依頼して失敗するのだけは避けたいですよね。
人工芝の施工費用には、適正な相場があります。その相場を参考に業者を選べば、外れの業者を引く可能性は低くなるでしょう。
早速、人工芝の施工費用の相場についてお伝えしていきたいと思います。
人工芝の施工費用はどうやって決まる?
人工芝の施工費用は、基本的に「人工芝代+施工代」によって決まります。
一般的な施工の内容としては、除草作業、整地、防草シートを敷く、人工芝を固定、仕上げ…といった流れになります。
ただ、施工業者によっては「〇〇作業を含まない」という条件つきの施工の場合もあります。
費用の詳細な内訳を確認せずに安さだけで選んでしまうと、総額が相場よりも高くなってしまう可能性があるので気をつけてくださいね!
人工芝施工費用の相場は?
施工代は業者によって異なりますが、1平方メートルあたり4,000円程度で請け負う業者が多いようです。
また、人工芝本体の平均的な価格は1平方メートルあたり約6,000円前後とされています。
なので、人工芝の施工費用は材料費込みで1平方メートルあたり10,000円程度かかると見ておくと良いでしょう。
ちなみに、業者によっては追加料金がかかる場合もあります。
整地が大変な土地だと人件費が余分にかかったり、遠方のため出張費用がかかったり…といった場合もありますので、依頼する前にしっかり見積もりをとってもらってくださいね。
複数の業者に同じ条件で見積もりを依頼して、最も信頼できそうな業者にお願いするのも良いでしょう。
人工芝の施工費用例
ご参考までに、実際の人工芝の施工費用例をご紹介します。
- 10mまで一律料金 95,000円(税別)
- 10m超え1mごと 9,500円(税別)
(芝丈30mm/整地、防草シート含む)
施工費用の相場10,000円と比べると、若干リーズナブルですね。整地や防草シート込みでのこの金額なので、お得ですよ!
砂利だらけの庭の上に人工芝は敷けるの?
ご自宅の庭にすでに砂利が敷き詰められている状態、というご家庭も多いのではないでしょうか。
芝生というと、土の地面の上に敷くイメージが強いかと思います。「砂利の上に人工芝って敷けるの?」と不安になってしまいますよね。
結論から先にお伝えしてしまうと、砂利の上に人工芝は敷けます。
人工芝の下に砂利を敷くメリットと、砂利を敷く際の注意点をチェックしていきましょう。
人工芝の下に砂利を敷くメリットは?
砂利を敷くことで得られるメリットは、なんといっても「水はけが良くなること」でしょう。
人工芝の施工にあたり、水はけ効果アップのためにあえて砂利が使われることもあるようです。
施工によく使われているのは、山で採取された山砂です。この通気性に優れた山砂を下地に使うことで、水はけの良い庭を作ることができるのです。
また、ガラスの原料になる珪砂も人工芝にはおすすめ。
芝葉の隙間に珪砂を敷き詰めることで、クッション性を高めたり、人工芝がずれにくくなったり…といった効果が期待できます。
砂利の上に人工芝を敷く際の注意点は?
砂利の上に人工芝を敷くことは可能ですが、ただ単に人工芝を乗せればいいというわけではありません。
ここでは、砂利の上に人工芝を敷く際の注意点についてお伝えしていきたいと思います。
施工業者への依頼なら基本的に業者にお任せで大丈夫かと思いますが、DIYをする際には以下のことに気をつけながら作業に臨んでくださいね。
大きな粒の砂利を取り除く
砂利の上に人工芝を敷く際には、粒径30mm以上の大きめの砂利は取り除くことをおすすめします。
砂利の粒が大きいと、人工芝が安定せず滑ったり、ゴツゴツしたり、めくれたり、砂利の隙間をぬって雑草が生えてきたりする可能性があります。
見栄えが悪くなるだけでなく、めくれた人工芝に引っかかって転んでしまう…なんて危険性もあるので注意しましょう。
芝葉の高さに合わせて砂利をならす
庭の地面を平らにならすため、人工芝を敷くスペースは芝葉の高さのぶんだけ砂利を取り除く必要があります。
芝丈30mmの人工芝を使うなら、同じく30mm程度の砂利を除去してください。
こうして不要な砂利を取り除きローラーでならすことで、段差のない綺麗な庭が出来上がるでしょう。
芝丈が長めのものを選ぶ
DIYをする場合、大きめの砂利が除去しきれずに残ってしまう場合もあるかと思います。
短い芝丈だとそのぶんシートも薄くなり、場合によってはゴツゴツ感が出てしまうこともあるので、なるべく芝丈が長い厚みのある人工芝を選ぶと良いでしょう。
ネットでは、「大きめの砂利が多い庭だけど、しっかり地面をならして35mm以上の人工芝にしたら問題なかった!」という体験談も。もしもの時は参考にしてみてくださいね。
庭を人工芝にしたらバーベキューや花火は楽しめない?
「人工芝を敷いた庭でバーベキューや花火を楽しみたい!」と考えている方もたくさんいらっしゃるかと思います。
しかし一般的に、人工芝の上でのバーベキューや花火はあまり推奨されていません。
その理由は、大きく分けて2つあります。
まず、化学繊維から作られている人工芝は熱に弱く溶けやすいこと。燃え広がる心配はそれほどありませんが、芝生が焦げたり溶けたりすることで見栄えが悪くなってしまいます。
また、バーベキューによる油汚れが人口芝につくと取れにくくなることも理由のひとつです。天然芝のように汚れた箇所を刈り取ることができないので、掃除が大変になります。
こういった理由から、人工芝の上でのバーベキューや花火は敬遠されがちです。
しかし、「絶対にやってはいけない!」というわけではありません。工夫次第では、人工芝の上でバーベキューや花火を楽しむことは可能です。
例えば、バーベキュー器具の選び方に気をつけたり、庭にタイルテラス を作ったり…。その他にも、人工芝の上で火を取り扱う際の裏技がいくつかあります。
しっかりと対策をした上でバーベキューや花火を楽しんで、家族や友人との大切な思い出を作りましょう。
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人工芝ってどんなものがある?おすすめのメーカーが知りたい!
種類もメーカーも多い人工芝。
人工芝の導入を本気で検討すればするほど、「いったいどのメーカーの人工芝を選べばいいの!?」と混乱してしまいますよね。
一見すると同じように見える人工芝ですが、それぞれに得意分野、強みがあります。
おすすめのメーカー・通販店の人工芝を厳選し、まとめてみました。
【芝人】Sターフ・クール
「夏を涼しく過ごしたい」という方におすすめ。遮熱加工が施されており、人工芝特有の温度上昇を防ぐことができます。体感温度は驚きの-10℃!
【国分グリーンファーム】サラターフ
まるで天然芝のような柔らかさが特徴。踏み心地も優しく、お子さんやペットのいるご家庭にもぴったりです。13mm/25mm/30mm/35mmとお好みに合わせて選べる芝丈も魅力。
【PAEグローバル】カラー人工芝
ホワイト、ブルー、ピンク、パープル…など、カラフルな芝生が楽しめます。デザイン性の高い、オリジナリティのある庭を作りたいという方におすすめです。
【モダンデコ】リアル人工芝
ネット通販の人工芝ランキングで評価の高い人工芝。踏み心地が柔らかい、高耐久性、日焼けしにくい…など、口コミでも多くの高評価を得ています。
上記の他にも、おすすめしたいメーカーの人工芝がたくさんあります!
天然芝に引けを取らないほどリアルな人口芝、防炎効果のある人工芝、寒い地域におすすめの人工芝、芝葉が抜けにくく丈夫な人工芝、庭のアクセントになるカラー人工芝…。
さて、みなさんが求めているのはどういった強みをもつ人工芝でしょうか?
人工芝選びに迷っている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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まとめ
人工芝のデメリットや特徴、相場観、導入する際の注意点などについてご紹介してきました。
おすすめのメーカーも合わせてお伝えしてきましたが、ご自宅にどのような人工芝が似合いそうかイメージは掴めたでしょうか。
人工芝を庭に敷く際、最も重要なのは「事前の下調べ」です。
業者に依頼する場合もDIYをする場合もそれなりの費用と手間がかかるので、できれば気に入ったものを長く使いたいですよね。
今回お伝えした人工芝に関する知識を頭に入れておいていただければ、購入してから「こんなはずでは…」と後悔することはなくなるはず。
お子さんやペットの遊び場、休日の家族団欒の場、バーベキューや花火といった思い出づくりの場…などなど、芝生はさまざまなシーンで私たちの暮らしに寄り添ってくれます。
人工芝選びを成功させて、家族みんなが愛着を持てるような親しみやすい庭を作っていきましょう!