「購入した戸建に、カーテンレールが付いていない!」
新築の建売住宅を購入後、「カーテンレールが付いていないことに驚いてしまった」という方、結構多いのではないでしょうか。
しかし一般的に、新築の住宅にはカーテンレールが付いていません。というのも、カーテンレールは住む人のこだわりが色濃く反映される部分なのです。
暖かみのある木製のもの、シャープな印象のステンレス、モダンな家に合う黒色のものなど、「どんな家にしたいか」によって、取り付けるカーテンレールは変わってきます。
そのため、カーテンレールは買主が好みに合わせて取り付ける、というのが建売住宅の基本なのです。
ここで気になってくるのが、カーテンレールの取り付けを業者に依頼した場合の費用です。
「念願のマイホームだからケチケチはしたくないけど、できるだけ費用はおさえたい」というのが、みなさんの本音ではないでしょうか。
今回はそんなみなさんに向けて、カーテンレールの取り付けにかかる費用に加え、費用をおさえるポイントをご紹介していきたいと思います。
費用の目安と費用削減のポイントを知っておくことで、かしこく業者選びができるようになるでしょう。
ちなみに、費用をおさえるという観点だけで考えると、一番節約になるのは「DIYでの取り付け」になるかと思いますが、カーテンレールの取り付けを自分でやるのはおすすめできません。
この記事の後半では、カーテンレールのDIYをおすすめしない理由と、業者に取り付けを依頼するメリットをご紹介したいと思います。
カーテンレールの代金以外に必要になる費用
カーテンレールを取り付けるのに必要な費用は、カーテンレール代金だけではありません。
まず、業者に採寸をしてもらう際に発生する採寸出張費用。
これは、カーテンレールを取り付けるにあたり、各窓の大きさや土台の位置を確認してもらうのにかかる費用です。
そして、カーテンレールを取り付ける際にかかる取付費用。
窓1枚ごとに費用がかかるのが通常なので、窓が多ければ多いほど費用も高くなっていきます。
他にも、ふさかけの取り付け代金や、窓の高さに応じて発生する高所作業費、壁の素材に応じて特別料金が発生する場合も…。
このように、カーテンレールの取り付け費用は家の規模によって変わります。具体的な例を見てみましょう。
費用は家の規模によって安くも高くもなる
カーテンレールの取り付け費用は、 主にカーテンレールの種類、窓のサイズ、取付本数によって上下していきます。
どのような場合に費用が上がっていくのか、値上がりポイント別にご紹介したいと思います。
カーテンレールの種類
カーテンレールには、カーテンを一枚だけ取り付ける「シングルカーテンレール」と、レースカーテンと通常のカーテンを二重で取り付ける「ダブルカーテンレール」の二種類があります。
また、そのカーテンレールが一般的な「機能性カーテンレール」なのか、デザインを重視した「装飾性カーテンレール」なのかによっても、価格が変わってきます。
「ダブルカーテンかつ装飾性カーテンレール」を取り付ける際に本体価格・取り付け費用ともに上がる傾向にある、と覚えておいてください。
窓のサイズ
窓のサイズが大きいほど、取り付け費用が上がっていきます。
業者にもよりますが、2.5m以上の高さへの取り付けの場合、高所作業費として追加料金がかかることも。
5m以上の大きい窓には、カーテンレールの取り付け自体を行っていない業者が多いようです。
取り付け本数
窓ごとにカーテンレールの取り付け費用が発生するので、取り付け本数が多ければ多いほど当然費用も上がります。
ここで、「お金もかかるし、あまり使わない部屋ならカーテンはつけなくていいかな」と考える方もいるかと思います。
しかしカーテンには、外からの目隠しだけでなく、部屋を日焼けから守ったり、温度を調整したりといった大事な役割があります。
なので、「カーテンレールの取り付け本数を減らす」という節約方法はあまりおすすめできません。
カーテンレール取り付け費用の目安
では、実際にカーテンレール取り付けにはどれくらいの費用がかかるのか、チェックしていきましょう。
カーテンレール取り付けにかかる費用の目安をもとに、ご自宅の場合どれくらいの費用がかかるのか、計算してみてくださいね。
【A社(工務店)】 ※材料費・搬入費・取り付け費込み
窓6箇所で40,176円 1窓追加ごとに6,696円追加 カーテンレール2箇所以上〜出張費無料
【B社(カーテン専門店)】
基本料金:4,320円 施工費:窓1つにつき2,160円 出張採寸費:3,240円(20窓まで)
【C社(ホームセンター)】※同店でのカーテンレール購入者のみ対応
基本料金:0円 施工費:窓1つにつき1,524円〜 出張採寸費:4,320 円
基本的に、カーテンレールの取り付け費用は「同店でカーテンレールを購入した場合の金額」が提示されています。
業者によってばらつきはありますが、取り付け費用は窓1つにつき約2,000円程度、出張採寸費は3,000~4,000円程度、業者によってはその他に基本料金などが発生すると考えておくと良いでしょう。
費用を少しでもおさえるためのポイント
窓1つあたりの取り付け費用はそれほど高くないものの、戸建全ての窓にカーテンレールを取り付けるとなると、そこそこの出費になります。
カーテンレール取り付け費用を少しでもおさえたい!という方のために、費用節約のポイントをまとめてみました。
以下のポイントを参考に、カーテンレールの取り付けを依頼する業者を検討してみてください。
ハウスメーカーではなくホームセンターや工務店に依頼する
戸建を購入したハウスメーカー経由でカーテンレールの取り付けをお願いすると、割高になってしまう場合があるようです。
カーテンレールを取り付けるなら、ハウスメーカーではなくホームセンターや工務店に依頼をしましょう。
依頼をする際には、事前にだいたいの予算を伝え、しっかり見積もりをもらっておくことをお忘れなく!
カーテンレールを購入したお店、業者に頼む
「カーテンレールを購入したらレール取り付けは無料」というサービスを行っている業者もあるようです。
なので、安いからといってネットなどで安易にカーテンレールだけを購入するのはおすすめできません。
購入と取り付けで業者を変えると、取り付け費が余計にかかってしまう恐れもありますので、カーテンレールの購入と取り付けはなるべく同じ業者に頼みましょう。
部屋によってカーテンレールを使い分ける
装飾性カーテンレールは、カーテンレール本体の価格が高いだけでなく、取り付け時にも別途費用がかかる場合があります。
そこで、部屋によってカーテンレールを使い分けるのも費用削減のポイントです。
- リビングなどよく目につく場所には装飾性カーテンレール
- 書斎や寝室などには機能性カーテンレール
- 頻繁に使わない部屋には、シングルカーテンレール
カーテンレールの本体価格と取り付け費用を考えると、多少の節約にはなるでしょう。
DIYすれば安い!それでも業者に依頼をするメリット
カーテンレールのDIYをすれば、たしかに費用をおさえることができます。
しかし、カーテンレールを自分で付けるのにはリスクが伴うため、おすすめはできません。
最後に、業者にカーテンレールの取り付けを依頼するメリットをお伝えしたいと思います。
強度が十分なので安全
業者に取り付けをお願いする一番のメリットは、安全性を確保できるということです。
DIYで取り付けようとすると、土台の中でネジが曲がってしまったり、うまく固定できずにガタついてしまったりと、これから生活をしていく上でやや不安が残ります。
毎日の開け閉めでカーテンレールに負担がかかり、ある日突然レールごと落下!なんてことになったら危ないですよね。
その点、業者にお願いすれば、カーテンの重みに耐えられるようしっかりと固定してもらうことができます。
小さなお子さんがいるご家庭などは、安全性を重視して業者に依頼した方が良いでしょう。
見栄えが良い
業者に頼むことで、綺麗かつ正確な位置にカーテンレールを取り付けてもらうことができます。
毎日視界に入るカーテンレールですから、見栄えは良い方が絶対に良いですよね。
「カーテンレールを水平に設置する」というのは、素人にはなかなか難しい技術です。
しかも、作業するのは高所かつ不安定な脚立の上。そんな中で「レールの位置を合わせて、左右差も合わせて…」とバランスをとるのは、至難の技でしょう。
カーテンレールを取り付けたあとで歪みに気づいても、やり直しはききません。多少お金がかかっても、業者に依頼した方が無難ですよ!
引っ越し作業が楽になる
カーテンレールの取り付けという大仕事を業者に任せることで、引っ越し作業が楽になります。
引っ越し前は「時間はあるし、DIYで取り付けよう」なんて思っていても、いざ引っ越しが始まるとそんな余裕は無くなります。
荷解きや家具の設置のあとに「全部屋分のカーテンレールの取り付け」が残っていると思うと、げんなりしてしまいませんか?
事前にカーテンレールの取り付けをお願いしておけば、引っ越し当日にカーテンを設置することもできます。
カーテンレールがついていないためにしばらく外から丸見え生活…なんて事態を避けるためにも、業者への依頼は早めにしておきましょう。
しっかり採寸をしてもらえる
「カーテンレールは窓の上部につければOK」というのは、大きな間違いです。
カーテンレールを取り付けるための土台の位置。適正なレールの長さや、取り付ける高さ。窓を綺麗に見せるための、カーテンレールやふさかけの位置の比率…。
こういった細かい部分を考えずにDIYをしてしまうと、カーテンレールは付いているものの「なんとなくおかしい」と感じるような出来栄えになってしまうことも。
その点、業者にお願いすれば、しっかりと採寸をしてもらえます。
カーテンレールの適切な位置を考えてくれるのはもちろん、窓の近くにあるエアコンやクローゼットなどに干渉しないよう慎重に設置してくれるはずですよ。
まとめ
今回は、「カーテンレール取り付け費用と費用のおさえ方」、「カーテンレール取り付けを業者にお願いするメリット」をご紹介してきました
カーテンレールの取り付け費用は、カーテンレールの種類、窓の大きさ、取り付け数によって大きく変わります。
ホームセンターやカーテン専門店など、できるだけ安く取り付けてもらえる業者を探しましょう。
ただ、節約したいからといってカーテンレールを自分で取り付けるのはおすすめできません。
もし失敗してしまったら、せっかくのマイホームに後悔が残ってしまう恐れがあります。
カーテンレールは一度取り付ければ何年も使い続けられるものなので、決して高い買い物ではありません。
カーテンレール取り付けにかかる費用は必要経費と割り切って業者に依頼し、完璧な状態で新生活を迎えましょう!